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借金が1000万円まで膨らんでしまうと、債務整理を行なう場合、自己破産をせざるを得ない確率がどうしても高くなってしまいます。
ただ、必ず自己破産しなければならないかというと決してそういう訳ではありません。
ここでは、パチンコなどのギャンブルで1000万円の借金を抱えた人が個人再生で解決した事例をお伝えしていきながら、より良い借金問題の解決法を解説していきます。
目次
パチンコなどのギャンブルで借金1000万円
私が以前、働いていた事務所にギャンブルが原因で、消費者金融や銀行からの借金が1000万円を越えて相談に来られたXさんがいらっしゃいました。
Xさんは、最初、友達からの誘いで、パチンコを始めたところ、ビギナーズラックで少し儲かったところから段々ハマっていったそうです。
実際、Xさんには、いろいろな誘惑をしてくる友達が多かったそうで、そこからパスチロ、競馬、オートレースなどなど、様々なギャンブルに足を突っ込んでいったとのこと。
しかし、気が付けば、借金が雪だるまのように増え始めてしまい、焦ったXさんは、一発逆転をかけて、その時、話題だった仮想通貨に手を出してしまったのです。
ところが、仮想通貨バブルは見事に弾けて、借金が1000万円の大台に乗ってしまいました。
実際、消費者金融だけだと総量規制で年収の三分の一を超えた金額は借入れができないのですが、銀行からの借入れは総量規制の対象外なので抜け穴があるのも事実です。
このようにして、Xさんは、1000万円の借金地獄に完全にハマってしまっていたのです。
1000万円の借金を返済する方法
1000万円の借金を返済するには、いろいろな方法があるかと思います。
ただ、大きく分けると以下の3つの方法に大体絞られます。
- 副業などでお金を稼ぎまくって自力で1000万円を返済する
- 自己破産ですべての借金をチャラにする
- 任整理や個人再生で借金を減額して残りの金額を分割返済する
自力で返済をするには?
一番、周りに迷惑が掛からない方法は、自力で返済をすることです。
ただ、この場合は、月々の返済額と返済期間に耐えきれるかどうかが問題になってきます。
もちろん、おまとめローンなど借り換えによって、金利を下げ、月々の返済額を減らすという方法もあります。
しかし、おまとめローンは審査が厳しいですし、返済期間は長期化するので、根本的な解決にはつながらないケースも多いです。
ちなみに、その時、相談された方は既に住宅ローン以外の月々の借金の返済額が13万円を超えていました。
もちろん、収入が多かったり、副業をバリバリできたりする人であれば、自力返済をしていけるかもしれません。
しかし、Xさんは、病気で仕事が思うようにできず、収入が激減してしまったので、自力での借金返済は難しいという話になりました。
自己破産をする場合の注意点
もし、ギャンブルが借金の原因になっている人が自己破産をする場合は注意しなければなりません。
なぜなら、そのようなケースだと、自己破産の申立てをしても、簡単には免責されない(免責不許可事由に該当してしまう)状況が生じる可能性があるからです。
免責不許可事由に該当すると、管財事件となり、手続きにも余分な費用が掛かってしまう可能性が高くなります。
それでも、弁護士や司法書士を通じて、裁判所に対して交渉をしていけば、裁量免責という形で免責の了承を得られるケースが実際は多いです。
>>自己破産で失敗したらどうなる?実はできない確率は0%!?
ただ、Xさんの家は住宅ローンが残っていました。
自己破産を行うと、当然、自宅は手放すことになります。
Xさんとしては、それは困るという話になり、自己破産以外の解決法を探すことになったのです。
借金1000万円は任意整理だと難しい!?
そうなると、残りの方法は、任意整理か個人再生です。
任意整理は、裁判所を通さないですし、整理する債権も選べるので、少ない負担で手続きをしやすいというメリットがあります。
しかし、任意整理だと、借金の額自体は、それほど減らすことができないので、1000万円の借金の場合は不向きです。
ただ、
- 払い過ぎた利息(過払い金)がたくさんあり、借金が大幅に減額される
- 任意整理後の返済額を支払うだけの返済能力がある
- 奨学金など低金利&長期返済の借金が大半を占めている
というような場合は、任意整理が可能な時もあるので、一度、弁護士や司法書士に相談をしてみて下さい。
>>借金が1000万あっても任意整理で解決できるケースとは?
個人再生で1000万円の借金を200万円まで減額
すると、残りは個人再生となります。
個人再生の場合、小規模個人再生で債権者の消極的同意を得ることができれば、1000万円の借金は5分の1の200万円まで一気に減らすことができます。
(その場合、借金の理由は問われないので、パチンコやギャンブルが原因でも問題はありません)
利息も原則としては払う必要がなくなり、残った金額を3年または5年で分割返済していくようになります。
また、個人再生では、住宅ローンを債務整理の対象から外すことができるため、自宅を守ったまま債務整理を行なうことが可能です。
結局、Xさんは、個人再生を行ない、残債を月々5万5000円支払いながら3年間に渡って返済して、無事、借金地獄から脱することに成功しました!
今回の件で、Xさんもギャンブルの怖さを身に染みて実感できたそうで、もう2度とギャンブルはやらないと固く心に誓っていました。
ギャンブル依存症対策も
もし、ギャンブルで借金が1000万円まで膨らんでしまった方は、債務整理とは別にやるべき重要なことがあります。
それは、ギャンブル依存症の克服です。
もちろん、Xさんのように自らの意志でギャンブルはやらないと決心できる人もいます。
しかし、中にはギャンブル依存症を克服できないまま、再び、ギャンブルに手を染めてしまう人も中にはいらっしゃいます。
そうすると、債務整理で1000万円の借金を減額したり、免責してもらったりすることができても、将来的にまた借金を増やす可能性が高くなってしまいます。
ギャンブル依存症を治すには、精神科のある病院だけでなく、保健所や自助グループなど、様々な機関で対応をしています。
まとめ
借金が1000万円まで膨らんでしまうと、
「もう自己破産しかない・・・」
「もう人生終わった・・・」
と絶望してしまう方が時々いらっしゃいます。
1000万円の借金の原因がギャンブルだと、免責不許可事由に該当しますが、それでも最終的には裁量免責という形で免責を受けられるケースがほとんどです。
ただ、自己破産だと住宅ローンが残っていると、家を失ってしまうなどのデメリットがいろいろあります。
ですから、その場合は、個人再生で1000万円の借金を一気に200万円まで減額することも可能です。
ただ、ギャンブルで借金が1000万円まで膨らんでしまうということは、ギャンブル依存症になっている可能性が高いです。
ですから、債務整理と同時進行で、病院や自助グループに依存症を克服するための相談をしていくのも良いかもしれません。
ギャンブルで1000万円の借金を抱えても、克服できる道は必ずありますから、決して自分一人では悩まず、専門家に相談をしながら最善の道を見つけて下さいね。