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350万円の借金を完済するには、どういった方法があるのでしょうか?
自力で返済することができれば、それに越したことがありませんが、借金が350万円まで膨らんでしまうと、簡単な道ではありません。
そこで、ここでは、実際に350万円の借金を抱えた人の事例を紹介しながら、350万円を返済するための方法と、債務整理を行った場合、完済するまでの道のりがどれだけ楽に、そして速くなるかという点について解説をしていきます。
目次
350万円の借金を抱えた人の事例
まず、350万円の借金を返済している人は、どういった状況なのか、いくつかのブログから紹介していきます。
夫に内緒で350万円の借金を抱えた主婦
こちらのブログでは、旦那さんに内緒で350万円の借金を作ってしまった主婦が体験談や感じたことを綴っています。
22歳の頃に、飲み会で足らないお金をキャッシングしてから、気持ちが大きくなって、買い物をどんどんするようになり、借金が一気に膨らんでしまったそうです。
結婚後も借金は膨らみ続け、結局、弁護士に相談して任意整理を行なうことになりました。
任意整理を行なうと、払い過ぎた利息があれば、その分が減額され、将来利息もカットできるので借金返済の負担はそれなりに軽くなります。
ただ、こちらの主婦の方は、借金総額は多少減ったものの、300万円ぐらいにしかならなかったですし、給料も月16万円ぐらいなので、任意整理後の返済はかなりキツイと思われます。
実際、ブログを見ても、かなりギリギリの節約生活をしていることが見受けられます。
そして、途中でブログが更新されなくなってしまったので、その後の経緯は分からなくなってしまいました。
手取り20万円で借金350万円の完済を目指す男性
あるブログ(現在、ブログはなくなっています)を書いていた男性は、、元々、貯蓄が500万円あったのですが、投資やギャンブル(パチンコ、スロット)で失敗する中、逆に350万円の借金を抱えてしまいました。
新たな融資を断られたのをきっかけに350万円の借金を自力返済し、逆に1,000万円の貯金を作るべく決心をしてブログを立ち上げたのですが・・・
借金の推移を見てみると、逆に借金が600万円を超える状態になってしまっています。
本業と副業で堅実に稼ごうとしているけれども、その一方で投資がうまくいかなかったり、ついついギャンブルや豪遊をしてしまったりして、借金が増えてしまっているようです。
ですから、確実性という点では、あまり賢い借金返済方法ではないとも言えます。
ただ、それでも己の力を信じて、自己破産はせずに自力返済しようとがんばっていらっしゃいます。
350万円の借金を返済するのは、簡単ではないことが分かります。
350万円の借金返済に最適な方法とは!?
借金350万円を返済する道のりは簡単ではないことが分かったとしても、絶対に完済していきたいですよね。
ただ、どういった返済方法が一番良いのかは、その人の返済能力や借金の状況によっても違って来ます。
そこで、ここではいくつかの方法について、借金350万円を返済するという観点からお伝えしていきます。
自力返済する場合のリスク
もし、可能であれば、あなた自身が、収入を増やしたり、節約をしたりして返済しながら、完済まで持っていきたいところだと思います。
自力返済であれば、誰にも迷惑を掛けることがないですからね。
ただ、借金350万円を自力返済する場合に気を付けないといけないのは、月々の返済額をかなり増やさないと、最終的に支払う利息がかなり高くなってしまうということです。
例えば、金利が年率で15%であった場合、月々の返済額毎の返済期間と最終的に支払う利息の金額は以下のようになります。
月々の返済額 | 完済までの返済期間 | 利息の金額 |
---|---|---|
15万円 | 28ヶ月 | 66万4053円 |
12万円 | 37ヶ月 | 88万670円 |
10万円 | 47ヶ月 | 113万1725円 |
8万円 | 64ヶ月 | 159万7812円 |
返済計画を立ててみると分かりますが、借金350万円を返済する道のりは、文字通り、利息との戦いです。
もちろん、2番目に紹介した方のようにバイタリティを持っていろいろなことにチャレンジできる方は自力返済の道を選んでも良いのかもしれません。
ただ、その場合は、雪だるまのように膨らみ続ける利息のプレッシャーと戦い続ける必要があります。
さらに、返済が遅れてしまった場合は消費者金融や銀行から来る取り立てや催促のストレスと戦い続ける必要があるので、精神的なタフさが要求されます。
おまとめローンによる返済
もし、350万円の借金の中で、金利が10%~18%のものが大部分を占めているのであれば、おまとめローンによって、完済までのスピードを速めることができるかもしれません。
おまとめローンは、銀行や一部の消費者金融で行っていますが、複数の借入れ先を一ヶ所にまとめることによって、金利と月々の返済額を下げられるというメリットがあります。
例えば、350万円の借金をおまとめローンで借り換えることによって、金利を7.7%まで下げることができたとしましょう。
そうすると、月々の返済額に応じた完済までに返済期間と利息の金額は以下のようになります。
月々の返済額 | 完済までの返済期間 | 利息の金額 |
---|---|---|
15万円 | 26ヶ月 | 30万3754円 |
12万円 | 33ヶ月 | 38万7628円 |
10万円 | 40ヶ月 | 47万6710円 |
8万円 | 52ヶ月 | 62万1466円 |
自力返済をする時に比べると、月々の返済額を変えなければ、完済までの期間は、数か月前後短くなります。
そして、トータルで支払う利息の金額にいたっては、半分以下に減らせることがお分かり頂けるかと思います。
ただ、おまとめローンを利用するためには、事前に審査に通らないといけませんし、場合によっては、審査に落ちる可能性も十分あり得ます。
また、上記の利息の金額を見て、それでも、まだ負担が大きいと思われる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、もう一つの選択肢としてご紹介するのが、債務整理です。
借金350万円を債務整理した場合
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産と大きく分けて3つの方法があります。
どの方法が良いかは、借金の状況によっても異なるので、350万円の借金に対して、それぞれの方法を行った場合、完済への道のりがどうなるかお伝えしていきます。
任意整理した場合の月々の返済額
任意整理は、弁護士や司法書士を通じて、債権者と任意の交渉を行ない、将来的な利息をカットしたりして、月々の返済額を減らし、借金の負担を軽くする手続きです。
こちらの記事で最初にご紹介したブログの方は、旦那さんに内緒で350万円の借金返済をしたいので、任意整理を選択されたのかもしれません。
任意整理は、裁判所を通さずに手続きができるため、家族に内緒で借金問題を解決できる可能性が高いからです。
ただ、収入がそれほど大きくない場合は、任意整理だと厳しい可能性もあります。
任意整理では、遅延損害金や将来利息をカットした後、残債を基本的には3年、長い時は5年で分割返済していくことになりますが、月々の返済額は、
- 返済期間が3年の場合:97,222円
- 返済期間が5年の場合:58,3333円
となります。
任意整理を行うと、普通に利息を払いながら返済していたら、銀行や消費者金融に払うはずの数十万円の利息をカットできるので、経済的な利益は大きいです。
しかし、毎月の返済額が数万円~10万円弱掛かってしまうと、収入が低い方にとっては、かなりキツクなってしまうかもしれません。
ただ、債務整理を行う方の大半は、任意整理で借金問題を解決しているので、まずは、法律の専門家に無料診断を依頼してみることをお勧めいたします。
個人再生を行った場合の月々の返済額
任意整理では解決が難しい場合は、個人再生を行うことによって、より早く借金問題を解決することができるかもしれません。
個人再生であれば、自己破産よりも制限を減らせるだけでなく、350万円の借金だと100万円まで合法的に減らすることも可能です。
個人再生でも残債を原則は3年、難しい人は5年で返済することになりますが、その場合の月々の返済額は、
- 返済期間が3年の場合:27,777円
- 返済期間が5年の場合:16,666円
となります。
ここまで、月々の返済額を下げることができれば、完済できるという希望が見えてくるのではないでしょうか。
個人再生では、住宅ローンを整理の対象から外して、マイホームを守ることができるので、自己破産をすると家を失ってしまうリスクがある方にとって特にお勧めです。
自己破産でチャラにしてもらう
また、病気やリストラで仕事がない状態で、返済能力がない人であれば、自己破産で免責を受けて、借金を一気にゼロにすることも可能です。
自己破産は、一定以上の財産を手放すなど、いろいろと制限を受けるところもありますし、手続きも複雑です。
ただ、債務整理に強い弁護士に相談をすれば、スムーズに手続きを行なうことも十分可能です。
借金返済計画を立てる時の注意点
実際、350万円の借金返済計画を立てても、うまくいかないリスクはかなりあります。
なぜなら、元々、計画を実行する力のある人であれば、借金が350万円まで膨らむ可能性は低いからです。
ですから、返済計画を立てる上で、大切な注意点は決して一人で考えるのではなく借金相談に強い専門家に相談するということです。
その方が、中途半端な返済方法で、多額の利息を支払うをかなり回避することができます。
債務整理を行なえば、借金を返済するスピードは加速する可能性が高いので、自力返済が厳しいと感じている方は、是非、検討してみて下さい。
350万円の借金は早く返さないと人生の大半が、借金返済のために奪われてしまうので、早めに弁護士や司法書士など法律の専門家に相談されることをオススメいたします。