
借金が200万円を超えると、一般のサラリーマン家庭が返済をするのは、なかなか大変になってきます。
さらに、消費者金融からのキャッシングという形でお金を借りている場合は、金利が15.0%になっているケースが多いですし、リボ払いにした場合も手数料は平均して15%掛かります。
借金が200万円を超えた段階で金利や手数料がそれぐらい掛かると、自力返済はかなり厳しくなってきます。
そんな時は、債務整理で一気に解決をした方が良いのもしれません。
ここでは、200万円の借金を任意整理で解決した人の体験談も引用しながら、ベストな解決法についてお伝えしていきます。
目次
借金200万円の返済計画
消費者金融から金利15%で200万円の借金をしてしまった場合、毎月の返済額に応じた返済期間とトータルで支払う利息(利子)がどうなるかは以下のようになります。
毎月の返済額 | 返済期間 | トータルで払う利息 |
---|---|---|
8万円 | 31ヶ月 | 413,045円 |
7万円 | 36ヶ月 | 480,779円 |
6万円 | 44ヶ月 | 603,380円 |
5万円 | 56ヶ月 | 789,985円 |
4万円 | 79ヶ月 | 1,158,176円 |
このように返済計画を見てみると、がんばって8万円ずつ返済をしても、トータルで支払う利息(利子)は40万円以上掛かってしまいます。
逆に、返済額が4万円まで下がると、トータルで支払う利息は100万円以上になり、返済期間も6年以上掛かってしまうというやばい現実が見えてきます。
200万円の借金を返済する方法
200万円の借金を抱えてしまった場合、やはり問題になってしまうのは、金利と利息(利子)です。
借金が数十万円~100万円のレベルであれば、金利の負担はそこまで深刻にはなりません。
しかし、借金が200万円を超えると、かなり利息が大きくなってしまうことは、先ほどの数字から分かって来るかと思います。
ですから、200万円の借金を自力返済するには、この利息(利子)の問題を何とかする必要があります。
副業や節約は有効か?
利息の支払いを最小限に抑えるには、毎月の返済額を増やして、元金返済の割合を増やしていく必要ががあります。
そのために有効なのが副業や節約です。
副業で200万円の借金を返済する
最近は、インターネットを通じて自宅で出来る副業も増えていますので、うまくやれば月数十万円稼いで、一気に200万円の借金を完済できる可能性もあります。
自分に合った副業をすれば、200万円の借金も返済できる道は見えてくるかもしれないので、チャレンジしてみる価値は十分あるかと思います。
ただ、肉体系のアルバイトは体を壊すリスクがありますし、ビジネス系の副業は、まったく稼げない時もあり、逆に損をして借金が増える時もあります。
節約で200万円の借金を返済する
節約に関しても、水道光熱費、食費、通信費など、家計をじっくり見直してみれば、いろいろと支払い金額を削れる部分も見えて来ます。
実際、意外なところで無駄使いをしている可能性はあります。副業とうまく組み合わせを行なえば、さらに効果が高まります。
ただ、手取りが20万円とか収入が限られていると、借金が200万円ある場合は、節約をしても焼け石に水の状態になってしまう可能性もありますので、ご注意ください。
おまとめローンは有効か?
200万円以上の借金を抱えている人は、一ヶ所ではなく、数ヶ所の消費者金融などから借りているケースが多いです。
ですから、それらの借金をまとめて、金利を下げるおまとめローンを利用すれば、返済の負担はある程度、軽くすることが可能です。
おまとめローンは、金利が下がるだけでなく、信用情報に傷が付かないというメリットもあります。
ただ、その一方で審査が厳しいですし、返済期間が延びて、トータルでは支払う利息(利子)があまり減らなくなるリスクもあります。
借金200万円は債務整理で解決できる?
もし、借金返済を本格的に考えている人であれば、弁護士や司法書士を通じて、任意整理という債務整理の手続きをするのが最も効果的です。
借金が200万円ある場合、返済能力がまったくなければ自己破産も一つの選択肢となりますが、ある程度の返済能力があれば、任意整理で借金問題を解決出来る人は多いです。
借金200万円以上を任意整理で解決した人の体験談
借金が200万円以上あったけれども、任意整理で解決した人の体験談も以前、ブログで紹介されていました。
簡単に書くと、こちらの方は以下のように借金を解決されました。
任意整理前 | 任意整理後 |
---|---|
借金約257万円 (計8社) |
借金約163万円 (計7社)1社は過払い金が発生 |
200万円以上の借金が出来てしまった理由は、浪費だったそうです。
一人暮らしを始めるようになって、解放感の中から出費が増え、給料では払いきれないほど、借金が増えてしまったとのこと。
そして、返済をするために、別の貸金業者から借入れをするという悪循環にハマってしまいました。
さらに、クレジットカードのキャッシングで延滞をしてしまったのが運の尽き。
新たな借金が出来なくなって、一気に追い込まれてしまったということです。
しかし、そこで弁護士事務所に相談をして、任意整理をした結果、一社から過払い金が発生したことも判明し、借金が94万円減額されたそうです。
最終的に残債の約163万円を約5年で返済するという形で和解をしました。
その一方で、弁護士費用が33万円近く掛かったので、トータルの支払額は200万円近くになりました。
そして、33,000円を毎月支払うことによって、平成25年の8月に完済をされたとのことです。
任意整理のメリット
こちらの体験談ブログを書かれていた方のように、以前に利息制限法を超える高い金利で利子を支払っていた人は、払い過ぎた利息が戻って来て、その分、残債が一気に減ることもあります。
また、任意整理では将来利息は原則カットされ、元金だけを返済出来るというメリットがあります。
将来利息をカット出来れば、200万円の借金を自力返済する時に発生する数十万円~百万円単位の利息を支払う必要がなくなります。
そして、任意整理後は、元金だけを3年~5年で分割返済していくことになります。
仮に、払い過ぎた利息は発生しなかった場合でも200万円の借金の将来利息がカットされた場合、月々の返済額は以下のようになります。
- 3年間で返済:55,555円
- 5年間で返済:33,333円
200万円の借金で苦しんでいた人にとっては、ここまで毎月の返済額が下がれば、返せる範囲に入ってくるのではないでしょうか?
任意整理は、裁判所を通じた手続きにならず、その分、手続きも簡単になります。
ですから、弁護士や司法書士に依頼した場合、一つの債権者に対して掛かる報酬費用も1件あた5万円程度に抑えることが出来ますし、家族に内緒で手続きを行なえる可能性も高いです。
(利息を払い過ぎていたことが判明した場合、借金を減額できた金額に対して、減額報酬が10%掛かるのが一般的です)
個人再生を行う場合
もし、任意整理での返済が難しい場合は、個人再生や自己破産で解決が出来ないか検討をすることになります。
個人再生を行った場合、200万円借金は最低弁済額である100万円まで減額することも可能です。
また、個人再生では、基本的にすべての借金を整理の対象にする必要がありますが、住宅ローンだけは住宅ローン特則を利用することによって、家を残せるというメリットがあります。
そして、個人再生の手続き後、残債を3年間で弁済する場合、月々の返済額は、27,777円となります。(5年で弁済する場合は、16,666円となります)
ただ、個人再生を弁護士や司法書士に依頼した場合、費用は数十万円掛かるのが相場なので、その点も含めて、個人再生が有効かどうか見極める必要があります。
自己破産を行う場合
それでも返済が難しい場合は、自己破産ですべての借金をチャラにするという方法もあります。
「借金200万円で自己破産が出来るのか?」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、統計データを見ると、自己破産をした人の、約20%は、債務が200万円以下の状態で破産の手続きを行っています。
>>自己破産の金額の目安はいくら?平均金額と収入制限の有無について
ですから、もし、返済能力がなければ、自己破産という選択肢はアリだと言えるのです。
まとめ
借金が200万円あり、金利が高ければ、自力返済しようとした場合、返済までに支払う利息は、どんどん高くなってしまいます。
月々の返済額が4万円程度だと、総支払額は100万円を超えてしまうので、返済が厳しい場合は、債務整理の検討をお勧めいたします。
任意整理であれば、利息をカットした上で、月々の返済額を3~5万円に減らすことも可能ですし、任意整理が難しければ個人再生や自己破産で解決するという方法もあります。

200万円の借金を債務整理で解決しようとする場合は、まずは、一番負担の軽いを任意整理を検討し、難しければ個人再生や自己破産の手続きを行うことになりますが、まずは、弁護士や司法書士に相談しながら、あなたに合ったベストな選択肢を見つけて下さいね。