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6社から借入れがある多重債務状態の方が、借金問題を解決するにはどうすれば良いでしょうか?
この場合、弁護士や司法書士を任意整理を通じて解決する方法がありますが、そこで効率良く手続を進める方法についてお伝えしていきます。
6社からの借入はすべて報告
任意整理のメリットは、整理する債権者を選べるという点です。
ですから、極端な話、6社の内、1社だけを任意整理するということも理論的には可能です。
奨学金のように借金に保証人が付いていたり、自動車ローンのように任意整理の対象とすることによって車が引き上げられてしまうような借金に関しては、外した方が良いケースも出て来ます。
ただし、ここで大切なことは、いったん、6社からの借金をすべて弁護士や司法書士に報告するということです。
その上で、どの債権者を任意整理の対象から外すのが良いか相談をしながら決めていくと良いでしょう。
任意整理の費用も重要
任意整理の手続きをする際、弁護士や司法書士に対して報酬費用が発生しますが、その相場は、債権者1件あたり5万円ぐらいが相場になって来ます。
ですから、債権者が6社あると、報酬費用が30万円ぐらい掛かってしまう計算になります。
しかし、報酬費用が安いところを探せば、債権者1件あたりの費用が2万円のところもありますから、6社だと12万円となり、かなり費用を安く抑えることができます。
ただ、費用が安ければどこでも良いという訳ではないので、費用が安く、かつ債務整理の手続きを得意としている事務所に依頼をすると良いでしょう。
任意整理の基本的な流れは、
- 各債権者から取引履歴を取り寄せる
- 引き直し計算を行なう
- 払い過ぎた利息があれば、その分を残債から減額
- 将来利息をカットして返済期間を決める交渉を債権者と行なう
- 和解成立後、残債を分割返済していく
という流れになります。
ここで各債権者からの取引をチェックして、払い過ぎた利息が発生していれば、その分が減額されます。
その際、
- 減額報酬(残債から減額される場合):減額された額の10%
- 過払い報酬(過払い金としてお金が戻ってくる場合):過払い金の20%
を弁護士や司法書士へ支払うのが相場です。
さらに、任意整理では将来利息がカットされるため、本来払うべきであった利息を払う必要がなくなるというメリットがあります。
その一方で、払い過ぎた利息も発生せず、残債が10万円以下程度で、利息をカットしても、金額が報酬費用を下回る場合は、そのまま返済を続けた方が良いでしょう。
6社からの借金を任意整理するケース
例えば、6社からの270万円の借金をしていて任意整理を行っていた場合、以下のようなケースがあります。
債権者 | 任意整理前の債務 | 任意整理後の債務 | 任意整理の対象 |
---|---|---|---|
消費者金融A社 | 100万円 | 70万円 | ○ |
消費者金融B社 | 40万円 | 40万円 | ○ |
消費者金融C社 | 30万円 | 0円(過払い金20万円) | ○ |
銀行のカードローン | 70万円 | 70万円 | ○ |
クレジットカードのリボ払い | 10万円 | 10万円 | × |
自動車ローン | 20万円 | 20万円 | × |
合計 | 265万円 | 185万円 |
この場合、消費者金融のC社で過払い金が20万円発生した場合は、他社の支払い原資に充てることができます。
また、クレジットカードのリボ払いが5万円程度であれば、任意整理の対象とせず、そのまま返済を続けた方が良いでしょう。
あと、自動車ローンも任意整理の対象にすると車が引き上げられてしまうので、対象から外した方が良いです。
報酬費用の分割返済について
債権者が6件ある場合、報酬費用は高くなりやすいので、費用の支払いに柔軟に対応している事務所に依頼することをお勧めいたします。
任意整理の手続きを弁護士や司法書士へ依頼すると、各債権者へ受任通知が送られ、取り立てや支払い義務が和解するまでの間(約3ヶ月~6ヶ月)ストップします。
ですから、その間に、報酬費用の分割払いができないか、事前に事務所に確認をしておくと良いでしょう。
6社から借入れがあると、精神的にキツいですが、債務整理に強い弁護士や司法書士に相談をすれば、最も良い解決法を提案してもらえますので、気軽に相談をしてみて下さい。