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借金が700万円以上ある場合、自力返済を諦め、思い切って債務整理で返済をした方が良いのでしょうか?
ただ、借金が700万円まで膨らんでしまうと、任意整理で解決できるかという問題も出て来ます。
そこで、ここでは、借金700万円を債務整理すべきか判断するポイントについてお伝えする共に、任意整理でも解決できるのか、事例もご紹介しながら、解説をしていきます。
目次
借金700万円は自力で返済すべき?
まず、借金が700万円ある場合、自力で返済をすべきか、債務整理をすべきか考えていく必要があります。
金利が低ければ自力返済すべき
借金700万円を債務整理するかどうか判断する上で、最も注意すべきは金利です。
もし、700万円の借金の内訳の全額、或いは大半が奨学金の場合は、極力、自力返済をお勧めいたします。
その理由は、奨学金は金利が非常に低く、月々の返済額もある程度、抑えられるからです。
例えば、700万円の奨学金を1%の金利で借りていた場合、20年間の返済期間で、月々の返済額は3万円ちょっとぐらいになります。
もちろん、手取りの年収が20万円を下回るようなケースだと返済は大変かもしれません。
しかし、3万円の返済額であれば、節約をしたり、週末にバイトをしたりするなど、今の生活にプラスαの努力を加えていくだけで、何とか乗り越えられる可能性は高いと思います。
金利が高ければ債務整理での返済がオススメ
しかし、その一方で、700万円の借金の金利が高いと、状況はまったく異なって来ます。
もちろん、700万円の借金全額が消費者金融からの借金という人はいらっしゃらないでしょう。
なぜなら、消費者金融からの借金は総量規制のルールで年収の三分の一までと決められているからです。
ただ、仮に金利が8%ぐらいであったとしても、利息はかなり掛かって来ます。
月々の返済額 | 返済期間 | 利息の金額 |
---|---|---|
12万円 | 75ヶ月 | 1,894,084円 |
15万円 | 57ヶ月 | 1,413,119円 |
18万円 | 46ヶ月 | 1,129,860円 |
毎月、10万円以上をガンガン返済しても、最終的に支払う利息の金額は、100万円~200万円になってしまいます。
もちろん、これは返済だけに集中した場合でのシミュレーションです。
途中で、返済がうまくいかない場合は、返済期間がさらに延びて、最終的に支払う利息は200万円を超えてしまう可能性も出て来てしまうでしょう。
ですから、その場合は、債務整理を検討することをお勧めいたします。
700万円以上の任意整理の事例
債務整理の中で、最も人気が高いのは、任意整理です。
なぜなら、任意整理は、裁判所を通さなくても済むということもあり、個人再生や自己破産など、他の債務整理の手続きに比べて負担が軽いからです。
そこで、借金700万円を任意整理をした事例についてご紹介をしていきます。
借金700万円以上を任意整理で返済している方のブログ
一番、有名なのは『任意整理による、借金総額700万返済ブログ』ではないでしょうか?
こちらのブログの管理人の方は、700万円以上の借金を任意整理で返済していく体験談を実況中継するかのように細かくブログに書かれています。
借金の原因は、競馬や浪費だったそうです。
最初は消費者金融のアコムからキャッシングを始め、それからオリックス銀行、ジャックスカード、楽天銀行、住信SBIネット銀行、複数の地元の銀行などからお金を借りる多重債務の状態になっていました。
そして、返済総額が700万円以上に膨れ上がった借金を任意整理で和解し、5年計画で現在も返済を続けている途中です。
こちらのブログの方は、給与明細なども公開されていますが、手取りの給与は25万円ぐらいで、そこから月々10万円以上の返済をされています。
実際、こちらの事例の方のブログを読むと分かりますが、見ていて気迫が伝わってきます。
弁護士事務所での任意整理の事例その1
こちらは、弁護士事務所で紹介されている解決事例です。
相談者の方は、消費者金融やクレジットカード会社など合計3社から700万円弱の借金を抱えていて、月々の返済額が13万円に達していました。
そして、任意整理を行ったところ、3社の内、消費者金融であるアコムからの借金は、元本を136万円減額することができたんですね。
また、債権者との粘り強い交渉によって、残債の返済を6年(72回)で分割払いするという形で和解ができました。
さらに、分割払いの最終回では、退職金でまとめて返済するということえ、月々の返済額を4万円にまで下げることができたとのことです。
弁護士事務所での任意整理の事例その2
一方で、別の弁護士事務所の解決事例では、相談者の方の借金が、貸金業者やカード会社など10社以上から700万円以上に達していました。
その方も、利息制限法による再計算により、借金の元本を100万円程度減らすことができました。
さらに、残った600万円の借金は、6年間(72回)で分割返済することになりましたが、それでも月々の返済額は8万円近くになったんですね。
しかし、こちらの方は、
- 年2回のボーナスの時には20万円弱ずつ支払う形で和解をした
- 親と同居することにより家賃の負担を下げ、月8万円近くの支払いを行った
という形で何とか切り抜けたとのことです。
任意整理で借金700万円の返済はキツイ!?
このように700万円の借金に対して、任意整理を行ったケースはいくつありますが、一筋縄ではいかないことがお分かりになるかと思います。
任意整理は将来利息をカットした上で、残債を3年~5年で分割返済できるよう債権者と和解する手続きです。
借金が700万円ある場合、月々の返済額は
- 返済期間が3年:月々の返済額は194,444円
- 返済期間が5年:月々の返済額は116,667円
とかなりの返済負担になってしまいます。
ですから、上記の事例のポイントをまとめると、700万円の借金を任意整理で解決するには、
- 利息制限法による再計算で元本が減額される
- 債権者との交渉で、返済期間をできるだけ長くしてもらう
- 実家暮らしなどで経費を大幅に削減し、月々の返済額を増やす
- ボーナスや退職金など収入の見込みがあれば、そちらを返済に回す
- 強い精神力で返済をしていく
など、いくつかの条件をクリアしていく必要があります。
ですから、700万円の借金を任意整理で解決できるかどうかは、任意整理に強い弁護士や司法書士に相談してみて下さい。
無理をして任意整理をすると失敗する!?
700万円の借金を債務整理で解決していく場合、任意整理でもやろうと思えばできないことはありません。
ただ、途中で歯車が狂って、返済ができなくなってしまうと、再和解は難しくなってしまいます。
さらに、そこから個人再生や自己破産の手続きをすることになると、余計なお金が掛かってしまいます。
任意整理後の支払いができないと、かなり厄介なので、落とし穴にはまらないよう十分気を付ける必要があります。
ですから、あなたの700万円の借金を任意整理で解決できるかどうかは、自分なりに判断せず、まず無料診断でどのくらい借金が減額されるかチェックしてから判断されることをお勧めいたします。
任意整理での解決が難しい場合
もし、700万円の借金を任意整理で解決するのが難しい場合は、個人再生や自己破産で解決できないか検討をしていくことになります。
借金700万円を個人再生する場合
個人再生の場合は、債務を5分の1ぐらいまで減らすことができるので、700万円の借金であれば140万円が最低弁済額となります。
(ただし、所有している財産の価値や手続きの内容によって弁済額が上がる場合もあります)
将来利息はカットし、返済期間は原則として3年間となるので、月々の返済額は38,000円となります。
また、3年間が難しければ返済期間を5年間にして、月々の返済額を23,000円まで下げることも可能です。
これぐらいの返済のペースではあれば、自己破産をせずに、700万円の借金を減額してもらった上で、返済を続けていこうと考える方も多いです。
また、個人再生であれば、住宅ローンを整理の対象から外せるというメリットもあります。
自己破産する場合の注意点
個人再生でも解決が難しい場合は、最後の手段として検討するのが自己破産です。
自己破産の場合は、すべての借金をチャラにすることになるので、話は分かりやすいかと思います。
ただ、自己破産では、借金の原因が、パチンコや競馬などのギャンブル関係、あるいは浪費であった場合、免責不許可事由に該当して、免責を簡単に受けられなくなっています。
他にも自己破産がのデメリットはいくつかありますので、心配な方は事前にチェックをしておいて下さい。
まとめ
借金が700万円ある場合でも、奨学金など金利の低い借金であれば、自力返済でも問題はないでしょう。
ただ、銀行や消費者金融から10%近くの金利で借りている人は、月々の返済額が10万円程度でも最終的に支払う利息が100万円~200万円になってしまうので、債務整理での解決をお勧めいたします。
借金が700万円ある場合でも、任意整理で解決した事例はあります。
ただ、任意整理は、条件がそろわないと難しいですし、返済がキツクなるリスクも高いので、実際、どの方法で解決すれば良いか、弁護士や司法書士に相談されることをお勧めいたします。
700万円の借金問題の解決方法は、任意整理の他にもいくつかありますので、無理のない債務整理の方法で解決できるよう法律の専門家に事前によく相談をして下さいね。