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500万円の借金だと、任意整理はできないのではないかと感じてしまう人は多いです。
しかし、だからといって、個人再生や自己破産をすると費用も手間も掛かるので、極力避けたいところですよね。
では、実際に500万円の借金は任意整理での返済が可能なのかどうか、月々の返済額もシミュレーションしながらポイントを解説していきます。
目次
任意整理で月々の返済額はいくらになる?
任意整理の手続きでは、将来利息をカットした上で、債権者と和解をした後、残った金額を原則は3年間で分割返済しながら完済していくことになります。
もし、払い過ぎた利息(過払い金)が発生していなければ、500万円を和解で決まった返済期間の月数で計算すると出て来ます。
500万円の借金の任意整理した場合、返済期間に対する月々の返済額は以下のようになります。
返済期間 | 月々の返済額 |
---|---|
3年(36ヶ月) | 138,888円 |
4年(48ヶ月) | 104,166円 |
5年(60ヶ月) | 83,333円 |
6年(72ヶ月) | 69,444円 |
7年(84ヶ月) | 59,523円 |
実際の返済期間がどれくらいになるかは、消費者金融など債権者の方針によって決まる部分もありますが、弁護士や司法書士の交渉能力によっても左右されます。
ですから、和解交渉によっては、返済期間を5年、場合によっては7年などに延ばしてもらうことも可能です。
借金500万円を任意整理すると得なのか!?
借金500万円に対して任意整理を行った場合の月々の返済額を聞いてどう思われますか?
「これぐらいの金額だと任意整理をしても意味があるのではないか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、もう少し深堀りをしていきますね。
任意整理で得られる金銭的なメリット
500万円の借金に対して、任意整理を行うと、月々の返済額を減らせるというメリットもありますが、それ以上に大切なのが、最終的に返済する総額を減らせるということです。
仮に500万円の借金の平均金利が7%であったととしましょう。
そして、任意整理での返済金額を元々の金利で払い続けた場合の返済期間と最終的な利息は以下のようになります。
返済期間 | 月々の返済額 | 通常の返済期間 | 最終的に支払う利息 |
---|---|---|---|
3年 | 138,888円 | 3年5ヶ月 | 628,870円 |
4年 | 104,166円 | 4年9ヶ月 | 883,285円 |
5年 | 83,333円 | 6年3ヶ月 | 1,171,949円 |
6年 | 69,444円 | 7年10ヶ月 | 1,503,735円 |
7年 | 59,523円 | 9年8ヶ月 | 1,890,870円 |
>>500万円の借金は何年で返せる?えっ、そんなに掛かるの!?
もし、任意整理を行わずに、通常の返済を続けた場合、数十万円~200万円弱の利息を銀行や消費者金融に対して払うことになります。
しかし、任意整理を行えば、そこから弁護士や司法書士に支払う費用を差し引いた金額が、あなたの利益になり得をするワケです。
元本を減らせる場合も(最近は稀ですが)
ただ、500万円の借金を長期に渡って返済していた場合は、払いすぎた利息(過払い金)が発生して、元本が減る場合もあります。
任意整理の手続きを開始すると、まず、弁護士や司法書士は、各債権者から取引履歴を取り寄せ、債務の状況を調査します。
取り引きの明細を取り寄せた後、今までの借金を利息制限法で決められた上限金利に基づいて再計算していきます。
そこで、貸金業法が改正(※)される前から消費者金融などから高い金利でお金を借りていた人は、利息を払い過ぎていた可能性があります。
※貸金業法は、2007年~2010年に掛けて段階的に改正されていきました。
その場合は、払い過ぎていた利息分を借金の総額から差し引くようになりますが、人によっては、500万円の借金が一気に減額される場合もあります。
しかし、最近は過払い金が発生しないケースの方が多いので、その点はご注意下さい。
任意整理がお勧めな理由
さらに、任意整理には、個人再生や自己破産などの他の債務整理の手続きに比べて
- 裁判所を通さずに手続きができる
- 必要書類の数が少ないので家族や会社の人達に内緒で手続きをしやすい
- 借金の理由は問われないのでギャンブルなどが借金の原因でも問題ない
- 任意整理の対象とする借金を選べるので連帯保証人や返済中の車のローンを外すことも可能
- 費用が安い
- 官報に掲載されない
という様々なメリットがあります。
実際、債務整理をする方の大半は、任意整理で解決しているので、まずは、気軽に無料相談から始めてみてはいかがでしょうか。
500万円の借金を任意整理する上での注意点
500万円の借金を任意整理する場合、気を付けないといけないのは、決して、ギリギリの返済プランは立てないということです。
任意整理を行なった後、約5年間は信用情報機関に債務整理を行なった情報が登録(ブラックリストに載る)され、その間は、新たな借金ができなくなるからです。
もし、ギリギリで返済をしていると、途中で、収入が減ってしまったら、そこで返済ができなくなってしまいますよね。
任意整理では債権者と和解をした後の返済で2回(2ヶ月)以上滞納してしまうと、和解内容が無効となるため、十分、気を付ける必要があります。
任意整理ができない時は?
ただ、どうしても、任意整理が難しい場合は、同じ債務整理の中でも、個人再生か自己破産のいずれかを選択していく必要があります。
個人再生では500万円の借金であれば100万円まで減額できる可能性がありますし、住宅ローンを守ることができるというメリットがあります。
自己破産では、500万円の借金すべて免責してもらえる可能性が高いです。
ただ、個人再生や自己破産は、借金を大幅に減らせるというメリットがある反面、
- 裁判所を通じた手続きである
- 弁護士費用や実費がかなり掛かる
- 官報に掲載されてしまう
- 連帯保証人がついた借金などを整理の対象から外すことができない
- 一定以上の財産は処分の対象となる(自己破産の場合)
など、デメリットも様々あります。
ですから、500万円の借金がある場合でも、まずは任意整理で借金問題を解決できないか、確認されることをオススメいたします。
実際にあなたが500万円の借金を任意整理で解決できるかどうかは、無料の借金減額診断を使うことによって簡単に調べることができます。
まとめ
500万円の借金があると、もう自己破産しかないと早急に判断してしまう方もいらっしゃいます。
しかし、実際に、弁護士や司法書士に相談してみると、任意整理など他の債務整理の方法で解決できることはあります。
任意整理を行うと、月々の返済額を減らすことができますが、それによって最終的な返済額を大幅に減らすことも十分可能です。
任意整理は、個人再生や自己破産に比べて様々なメリットがあるので、まずは、任意整理で500万円の借金問題を解決できないか、弁護士や司法書士に相談されることをお勧めいたします。
また、仮に任意整理での解決が難しくても、個人再生や自己破産などいずれかの方法で解決することもできますので、その点では、是非、希望を持って下さい。
実際、借金が500万円の場合は、任意整理も簡単ではないケースが多いですが、法律の専門家に相談しながら、債務整理を通じて最も効率的に借金を減らせる方法を見つけていって下さいね。