任意整理 500万円

任意整理は500万円の借金がある場合はできないのでしょうか?

借金が300万ぐらいまでなら、まだしも、500万円も借金があると任意整理はできないと感じてしまう人は多いです。

ただ、だからといって、個人再生や自己破産をすると費用も手間も掛かるので、極力避けたいところですよね。

実際の事例を見ると700万円以上の借金でも任意整理をしたというケースもあります。

では、どういった場合であれば500万円の借金でも任意整理が可能になるのか、そのポイントを解説していきます。

500万円の借金を任意整理するメリット

500万円の借金を任意整理するとどんなメリットがあるのでしょうか?

任意整理の手続きを開始すると、まず、弁護士や司法書士は、各債権者から取引履歴を取り寄せ、債務の状況を調査します。

取り引きの明細を取り寄せた後、今までの借金を利息制限法で決められた上限金利に基づいて再計算していきます。

そこで払い過ぎた利息(過払い金)が発生していれば、その段階で借金の総額を減らすことが出来ます

さらに、将来利息をカットすることによって、本来、払うべきであった利息分を払う必要がなくなるというメリットがあります。

例えば、500万円の借金を消費者金融や銀行から金利12%で借りていた場合、月々10万円ぐらい返済しても完済まで約6年掛かってしまいますが、そこで支払う利息の総額は、約200万円となってしまいます。

仮におまとめローンを利用して金利を5%に下げることが出来たとしても、それでも同じ期間で完済した場合、最終的に支払う利息の総額は80万円弱となります。

しかし、任意整理では、その分の利息をまるまるカット出来るので、弁護士や司法書士に支払う費用を差し引いても得をすることになるのです。

任意整理できるか判断するための3つのポイント

ただ、500万円の借金は誰でも任に整理で解決できるワケではありません。

任意整理が可能かどうか判断するには、具体的に3つのポイントをチェックしていく必要があります。

借金総額をどれだけ減らせるか?

最初のポイントは、借金総額をどれだけ減らせるかという点です。

任意整理の場合、最近の借金であれば、それほど借金総額を減らすことは出来ないというデメリットがあります。

ただ、貸金業法が改正(※)される前から消費者金融などから高い金利でお金を借りていた人は、利息を払い過ぎているケースがあります

※貸金業法は、2007年~2010年に掛けて段階的に改正されていきました。

その場合は、払い過ぎていた利息分を借金の総額から差し引くようになりますが、人によっては、劇的に借金が減り、任意整理で解決できる道が一気に開ける可能性もあります

残った借金を何年で返済するか?

任意整理の手続きでは、過払い金が発生してればその分を減額し、債権者と和解をした後、残った金額を3年~5年に掛けて分割返済しながら完済していくことになります。

返済の総額を3年(36ヶ月)または5年(60ヶ月)で完済する場合の月々の返済額は以下のようになります。

返済総額 3年で返す場合の月々の返済額 5年で返す場合の月々の返済額
500万円 138,888円 83,333円
400万円 111,000円 66,666円
300万円 83,333円 50,000円
200万円 55,555円 33,000円

もし、過払い金があまり発生していなければ、借金が500万円の場合は、月々の返済額は高くなってしまいがちです。

しかしそれでも、債権者との交渉によって返済期間を長くしてもらえれば、その分、月々の返済額が減るので、任意整理で解決できる可能性が高くなります

返済能力がどれくらいあるか?

あとは、月々の返済額に対して、確実に支払えるだけの収入(返済能力)があるかという点が問題となってきます。

ここで大切なのは、ギリギリの返済プランを立ててはいけないということです。

なぜなら、任意整理を行なった後、約5年間は信用情報機関に債務整理を行なった情報が登録される(ブラックリストに載る)ので、その間は、新たな借金が出来なくなるからです。

もし、ギリギリで返済をしていると、途中で、収入が減ってしまったら、そこで返済が出来なくなってしまいます。

任意整理では債権者と和解をした後の返済で2回(2ヶ月)以上滞納してしまうと、和解内容が無効となるため、十分気を付ける必要があります。

参考記事:任意整理後に支払いが遅れてしまった場合の対処法

任意整理ができない時は?

上記の内容をチェックしたり、確認したりしながら、それでも任意整理が難しい場合は、同じ債務整理の中でも、個人再生か自己破産のいずれかを選択していく必要があります。

個人再生では500万円の借金であれば100万円まで減額できる可能性がありますし、住宅ローンを守ることが出来るというメリットがあります。

自己破産では、500万円の借金すべて免責してもらえる可能性が高いです。

ただ、個人再生や自己破産は、借金を大幅に減らせるというメリットがある反面、

  • 裁判所を通じた手続きである
  • 弁護士費用や実費がかなり掛かる
  • 官報に掲載されてしまう
  • 連帯保証人がついた借金などを整理の対象から外すことが出来ない

など、デメリットもいろいろあります。

ですから、500万円の借金がある場合でも、まずは任意整理で借金問題を解決できないか、確認されることをオススメいたします

takeshi1

実際、借金が500万円の場合は、任意整理も簡単ではないケースが多いですが、法律の専門家に相談しながら、是非、債務整理を通じて最も効率的に借金を減らせる方法を見つけていって下さいね。