任意整理 支払い 遅れ

任意整理で和解締結を結んでから、約2週間後から支払が開始されます。

ただ、任意整理後の支払いが遅れてしまうと、どうなってしまうのでしょうか?

ここでは、和解後にどれくらい滞納してしまうと問題が発生するのか、また返済が遅延してしまった場合、具体的にどのような対処法があるのか解説をしていきます。

2回(2ヶ月)以上滞納しないようにする

「任意整理をしたけれども今月払えない!」という状態になっても返済の遅れが1回のみ、あるいは滞納期間が2ヶ月未満であれば、大きな問題にはなりません

しかし、2回分、あるいは2ヶ月以上、支払いが遅れてしまうと、任意整理の際に締結した和解内容は無効となってしまいます。

なぜなら、和解契約では、滞納額が支払額の2回分を超えると、期限の利益を失って、遅延損害金をプラスした上で、一括返済を請求されると基本的には明記されているからです。

例えば、月々の返済額が3万円であれば、滞納金額が6万円になったら、期限の利益を喪失することになります。

返済が遅れそうな場合はすぐ相談

もし、任意整理後、返済に遅れが出そうな場合は、債権者(銀行や消費者金融)の担当者や、任意整理を担当した弁護士か司法書士に早めに相談するようにして下さい。

任意整理の場合、裁判所を通さない手続きなので、和解をした際、債権名義という裁判所から発行される公文書は発行されません。

ですから、任意整理の支払いが遅れたからといって、すぐに財産の差し押さえなど、強制執行をされることはありません。

(※任意整理とよく似た特定調停の手続きの場合は、裁判所を通じた手続きとなり、調停調書と呼ばれる債権名義が発行されているので、滞納したら、すぐ強制執行されるようになります)

ただ、それは時間の問題であって、和解後に滞納が続いて、債権者から訴訟を起こされたら、いずれにせよ財産や給料を差し押さえれる可能性は高くなるので注意して下さい。

具体的な対処法

では、任意整理後の支払いが遅れた場合、具体的にはどのような対処法があるのでしょうか?

任意整理の再和解

もし、現在の和解条件での支払いが難しい場合は、任意整理で再和解が出来ないか弁護士や司法書士を通じて、交渉することも一つの選択肢となります。

しかし、任意整理後に一度返済が遅延して信頼を失っている立場だと交渉が難航する確率は非常に高いですし、弁護士や司法書士の力量に左右される要素も強くなります。

また、もしリストラなどで失業していた場合は今後も安定した収入は見込めないので、任意整理の手続きは出来ません。

個人再生か自己破産を行なう

もし、任意整理での再和解が難しい場合は、個人再生か自己破産で手続きを行なうようになります。

個人再生の場合、任意整理と比べて、借金を減らせる額はより大きくなるので、返済はかなり楽になる可能性は高くなります。

しかし、任意整理と同様、個人再生は、安定した収入がないと手続きを行なうことは出来ませんので、その場合は、自己破産の手続きを行なうようになります。

個人再生のメリットとデメリット

自己破産のメリットとデメリット

時効を迎えるまで逃げるのは可能?

時々、任意整理後に滞納した際、時効を迎えるまで逃げようと考える方もいらっしゃいます。

一応、この場合でも、最後に返済をした時から5年が経てば消滅時効を迎え、時効の援用を行なうことが可能とはなってきます。

ただ、時効を迎えるまで逃げるのは本当に大変なので、時効は考えず、個人再生や自己破産で手続きを行った方が得策です。

借金返済をしないで時効が来るまで待つのはこんなに大変!

同じ弁護士や司法書士に相談するべき?

債務整理をしたけれども払えない場合、再度、同じ弁護士か司法書士に相談をするべきかという問題があります。

もし、任意整理で支払いが遅れた原因が、失業、病気、突然の出費など明らかに本人の事情によるものであれば弁護士や司法書士には何の責任もありません。

ただ、場合によっては、弁護士や司法書士が債務整理に慣れておらず、無理な条件で和解をしていたことが原因となっているケースもあります

また、弁護士や司法書士によっては最初の任意整理で和解が整理した後は、その後の相談に応じてくれない人もいます。

ですから、そういった場合は、新たに債務整理に強い弁護士や司法書士を探すことをオススメいたします。

そうすればまた違った観点からアドバイスを受けることも出来るでしょう。

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任意整理の返済が遅れそうな場合は、自分なりに判断せず、必ず弁護士や司法書士に相談するようにして下さい。