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任意整理の返済中は、信用情報機関に事故情報に登録されているため、新たな借入れができません。
残債が総量規制で定められた限度額(年収の三分の一)をオーバーしていなくても、それ以前に、任意整理を行ったという情報が照会されてしまうため、審査に落ちてしまうのです。
ただ、これは、大手の銀行や消費者金融から借入れを行うとした場合のケースです。
逆に言うと、それ以外の方法であれば、借入れができる場合もあります。
実際、任意整理をこれからする方も、任意整理中は新たな借入れができないと言われてしまったら、息が詰まるような気持ちになるかと思います。
ですから、ここでは、任意整理中に借入れができる方法をお伝えしていきます。
目次
任意整理返済中に借入れができる方法
中小の消費者金融
大手の消費者金融では借入れが難しくても、中小の消費者金融であれば、任意整理返済中でも、借入れができる場合があります。
有名な中小の消費や金融としては以下のところがあります。
名称 | 金利(年率) | 備考 |
---|---|---|
フクホー | 7.3%~18.0% | 即日融資も可能 |
アロー | 15.0%~19.94% | 最短45分で審査が終了するフリープランあり |
アルコシステム | 15.0%~20.0% | 融資範囲は50万円まで |
セントラル | 4.8%~18.0% | 30日間の金利0円サービスあり 即日融資も可能 |
エニー | 5.0%~20.0% | 即日融資も可能 |
フタバ | 14.959%~17.950% | 融資額は10万円~50万円まで 即日融資も可能 |
ただし、任意整理中の人が借入れを行う場合、中小の消費者金融だと、
- 金利が最大20%のところもある
- 融資額が少ないケースも多い
- 審査に時間が掛かる場合もる
などのデメリットが生じるケースもあるので、その点は事前にしっかりと認識しておく必要があります。
地方職員共済組合の貸付
地方公務員の人は、地方職員共済組合が提供している貸付事業を利用することもできます。
信用情報機関の情報は照会しないので、任意整理返済中の方が借入れをすることも可能です。
借入れの限度額は、給料の6倍の範囲の金額(最大で200万円)で、金利も年率で1,26%と低いですし、弁済期間も120ヶ月以内と長いです。
ただ、この貸付制度が利用できるのは、地方公務員のみとなります。
生活福祉資金
最寄りの社会福祉協議会を通じて借入れを行うことができる制度です。
総合支援基金、福祉資金、教育支援基金、不動産担保型生活資金など、用途に応じて借入れを行うことができます。
無利子または低金利で借りられ、返済期間が10年~20年で長いという点ではメリットが大きいです。
しかし、必要書類が多くて、利用条件が厳しく、借入れができるまで1ヶ月近く掛かるというデメリットもあります。
リバースモーゲージ
持ち家を持っている高齢者が、お金がない時、住宅を担保にして、融資上限額まで年金のように定期的に借入れができる制度です。
もし、債務者が死亡した場合は、抵当権が実行されて、家の売却金額が返済に充てられます。
持ち家が担保になるので、任意整理返済中の方でも、借入れが可能です。
ただ、長生きをして、契約期間が長くなり、限度額を超えてしまい、かつ返済ができない場合は、生前に家を失う可能性もありますのでご注意下さい。
不動産担保ローン
不動産担保ローンは、リバースモーゲージと似ていますが、一括融資をしてもらった後、毎月返済をしていくという点では違いがあります。
任意整理返済中でも、不動産を所有していたり、保証人になってくれる人がいたりなど、一定条件を満たしていれば、借入れを行うことが可能です。
もちろん、返済ができなくなった場合は、不動産を売却することになりますので、その点のリスクは、リバースモーゲージと同じです。
契約者貸付
加入している保険の解約返戻金の一定範囲内で、保険会社から借入れができる制度です。
実際は、将来的に保険を解約した時にもらえる解約返戻金を前もって受け取るようなシステムになっています。
ただ、この貸付にも利息は付きますし、返済額が解約返戻金の金額を上回ると、保険が失効してしまうリスクがあります。
家族名義で借りてもらう
任意整理を行っても、債務者の配偶者など家族の信用情報が傷つくことは一切ありません。
ですから、家族名義でお金を借りてもらうというのも一つの方法となります。
しかし、だからといって借り過ぎには注意しましょう。
任意整理返済中の借入れには十分ご注意を
ここでは、任意整理借入中でも借入れができる方法をご紹介すると共に、それぞれのデメリットについてもお伝えしました。
また、もう一つ気を付けないといけない点は、借入れはその場しのぎにしかならないということです。
借入れを行ったお金は、当然ですが、いつか必ず返済しなければなりません。
任意整理返済中は、和解をした債権者に対しても返済をしなければならないので、二重の返済をする期間が増えることになります。
そして、もし任意整理後の支払いが遅れると、和解が破棄されたりして、個人再生や自己破産をせざるを得ない状況に追い込まれる場合もあります。
また、もしこれから任意整理をご検討中の方は、本当に任意整理が良いのか、或いは、別の債務整理の方法が良いか、無料診断も受けながら相談されることをお勧めいたします。
任意整理返済中は借入れが原則として難しいですが、所有している財産や条件によっては借入れも可能ですので、そういった事情を把握した上で、弁護士や司法書士に相談してみると良いでしょう。