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任意整理 体験談 400万

借金が400万円まで膨らんでしまった場合、やはり債務整理を行った方が良いのでしょうか? 実際、400万円の借金を任意整理で解決した方の体験談はネット上でもいろいろと見つけることができます。しかし、こういった体験談には、パッと見ただけでは分からない盲点が隠されているんですね。

そこで、この記事では400万円の借金を任意整理した方の体験談をご紹介していきながら、そこで見落とされがちな盲点が何であるかをお伝えした後、具体的にどういった方法で400万円の借金を解決すれば良いのかという点について詳しく解説していきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

400万円の借金を任意整理で解決した体験談


まず、400万円の借金を任意整理で解決した体験談をご紹介していきます。この体験談に出てくる方は、プロミスやアイフルなど4社からの借金が400万円ありましたが、任意整理をしたところ、借金が300万円まで減額されて、それから毎月5万円を5年間支払って完済できたとおっしゃっています。

ただ、この方の体験談にはちょっとした盲点も含まれているので、それは後半で解説していきます。

2回の給与削減で年収が20%減

私は40代後半の男性サラリーマンです。私は、5年前に任理整理をせざるをえなかったことがあります。当時は2008年にリーマンショックが発生し、さらに2011年に東日本大震災が発生した影響で、日本経済は不景気のどん底にありました。

私は勤務先の会社で、早期退職の対象にはならなかったものの、2回も給与削減をさせられてしまい、年収が20%も減ってしまったのです

借金が400万円まで膨らんでしまった理由

私は元々、パチンコが好きで消費者金融から借金をしては返済するような生活を繰り返していました。ただ、それでも震災前は生活が成り立っていたんですね。

しかし、震災後は、日々の生活が給料だけでやりくりすることが困難となってしまい、消費者金融からの借金を増やして、なんとか生活していく状況に陥ってしまったのです。

それでも、なんとか自転車操業で生活をやりくりをしていたのですが、2012年に私の父親が亡くなり、葬儀費用として80万円を支出せざるをえませんでした。父親は生前の付き合いが少なかったため、香典の収入はわずかです。おまけに父親は遺産をまったく残してくれなかったため、私には葬儀費用がそのまま借金として残ったのでした。

結局、借金の総額が400万円に膨らんでしまった状態に陥り、私は初めて借金の返済を滞納してしまったのでした。それが2012年の出来事だったのです。

この時点で、プロミスから70万円、東京スター銀行のカードローンから150万円、アイフルから80万円、りそな銀行のカードローンから100万円借りていました。そして、毎月の返済額が、約79,000円に達してしまったのです。

返済の自信がなくなり債務整理を検討

借金返済の滞納をしたあとは、消費者金融から翌日には返済を督促する電話やメールが送られてくるようになりました。しかし、もはや私は返済を継続できる自信はありません。

そこで、債務整理を決断したのです。ネット検索で債務整理をしてくれる法律事務所を探してみました。すると、ある司法書士事務所が債務整理に慣れている印象を受けましたので、さっそく出向いて相談したのでした。

400万円の借金を任意整理した結果

対応してくれた司法書士からは任意整理の手続きを行なうのが良いというアドバイスしてくれました。任意整理をすれば、私のサラリーマンとしての給料の範囲内で返済していけるはずだと言ってくれたのです。私はその場で、弁護士に任意整理手続きを任せる委任状を提出し、金融機関4社との交渉をお願いしました。

交渉期間は6ヶ月にもおよびましたが、債務残高は300万円に減額され、毎月の返済額は約50,000円に減ったのでした

返済期間は5年で、月々の返済額は、3万円弱程度の減額となりましたが、将来的に掛かる利息をカットしてもらったので、完済までの道筋が見えてきました。

任意整理で合意した直後は、これで明るい見通しが立ったと思い、数年ぶりに自分の気持ちのなかに希望の2文字が生まれたのです。そして生活に張り合いが出てきたのでした。

400万円を任意整理した体験談の盲点


いかがでしたでしょうか。もちろん、これは当サイトで体験談を募集して、きちんとした方から寄せていただいた本当の体験談なのですが、実は、この体験談には盲点が一つあります。それは、この体験談の舞台が東日本大震災の後ぐらいだったということです。

過払い金が発生するケースは稀

この体験談に出てくる方は、プロミスやアイフルなど4社からの借金が400万円ありましたが、任意整理をしたところ、借金が300万円まで減額されて、それから毎月5万円を5年間支払って完済することにしました。

400万円の借金を任意整理した人の体験談を読んでみると、こちらの方のように利息を払い過ぎていてその分が減額されたパターンが多いです。実際、以前は、貸金業法が改正されたばかりで利息を払い過ぎていた人が、弁護士や司法書士に相談すれば、100万円以上借金が減額されるケースが多かった時期がありました

こちらの方が任意整理を行ったのは2012年頃だったので、払い過ぎていた利息を大幅に減額できたことによって、任意整理で解決できたことが分かります。(あとは和解後の返済期間を5年に延ばせたことも大きかったと言えます。)

しかし、今は、一時期の過払い金が落ち着いたので、400万円の残債自体が減額されるケースは少なくなってきていることを認識しておく必要があります。

任意整理だと返済が辛い

仮に400万円の借金を任意整理した際、払い過ぎた利息(過払い金)が発生していないと、月々の返済額は、以下のようになります。

  • 返済期間が3年:約11万1千円
  • 返済期間が5年:約6万7千円

確かに、任意整理では、本来、支払うべきであった約100万の利息を払う必要がなくなりますので、その分があなたの利益となり、返済は楽になるという考え方もあります。

ただ、上記の返済額だと収入によっては、任意整理後の返済が辛いと感じたり、任意整理をしなければ良かったと後悔したりしてしまう人もいます。

>>任意整理後に支払いが遅れてしまった場合の対処法

400万円の借金問題を解決するには?

このように400万円の借金を任意背整理で解決するのが難しいという話になった場合、「じゃあ、どうすれば良いのか?」と思う方も多いかと思います。では、400万円の借金問題を解決するにはどうすれば良いのか、ゼロベースに立ち返って考えていきましょう。

自力返済はもっと大変

まず、400万円の借金をまともに返す場合の返済計画についてご紹介します。ここでは、金利が10%として計算しています。

実際、複数の消費者金融から借りている多重債務状態になっている人の中には金利が18%の借金が含まれている方もいらっしゃるかと思います。また、銀行のカードローンであれば、金利が数%に抑えられる人もいますが、ここではその平均値として計算します。

月々の返済額 返済期間 利息の総額
7万円 78ヶ月(6年6ヶ月) 1,454,238円
8万円 65ヶ月(5年5ヶ月) 1,195,868円
10万円 49ヶ月(4年1ヶ月) 885,847円
15万円 31ヶ月(2年7ヶ月) 542,588円
20万円 22ヶ月(1年10ヶ月) 393,935円

この一覧表を見ても分かるように、通常の消費者金融や銀行のカードローンでお金を借りた場合、借金が400万円まで膨らんでしまうと、月々の返済額を10万円~20万円まで上げないと、なかなか返済が進まなくなります

ましてや、年収が20万円~30万円ぐらいの人であれば、月に10万円以上の返済をすることも難しくなるので、まともに返済していくのは諦めた方が良いでしょう。

借金400万円はおまとめローンした方が良いのか?

もし、月に10万円以上の返済が難しい場合は、複数の貸金業者から借りている400万円の借金をおまとめローンに借り換えをするという方法もあります。

おまとめローンのメリットは主に以下の3点です。

  • 低金利で借りられる
  • 返済期間を長くすることができる
  • 信用情報が傷つかない

例えば、楽天銀行では、400万円の借金であれば、金利4.9%で借換えることも可能です。そして、返済計画をシミュレーションしてみると、以下のような返済プランが出てきます。

  • 支払回数:295回(24年7ヶ月)
  • 利息の総額:1,434,629円

※楽天銀行の返済方法は残高スライド返済なので、月々の返済額は4万円ぐらいから段々下がっていくようになります。

確かに、おまとめローンは月々の返済額を減らせるという観点ではメリットが大きいと言えます。ただ、返済期間がズルズル伸びると、400万円の借金は、いつまで経っても完済できません。

また、あまり月々の返済額を下げたり、返済期間を長くし過ぎると最終的に支払う利息の総額が、おまとめローンを利用する前よりも増えてしまうこともあるのです。

400万円の借金を債務整理する場合

もし、あなたが400万円の借金を抱えていても、奨学金など金利が1%前後のものであれば、そのまま返済を続けても大丈夫でしょう。しかし、金利が5%以上あるのであれば、思い切って債務整理をするというのも一つの方法です。ただ、任意整理をする場合は、先ほどもお伝えしたように簡単ではないケースも多いです。

ですから、ここからは任意整理以外の債務整理の手続きを行なった場合について解説をしていきます。

個人再生の場合

個人再生であれば400万円の借金を100万円まで減らすこともできます。そして、再生計画案が認可されれば、残債を基本は3年、長くて5年で返済していくことになります。

そのため、400万円の借金に対して個人再生の手続きを行なうと、月々の返済額は以下のようになります。

  • 返済期間が3年:約2万8千円
  • 返済期間が5年:約1万7千円

これぐらいになってくると、借金の負担は大分軽く感じられるのではないでしょうか?また、400万円の借金がある人の中には、住宅ローンの返済が残っている人も多くいらっしゃいます。そういった方が、自己破産の手続きを行なうと、家を失ってしまうことになるんですね。

しかし、個人再生であれば、住宅ローン特則を利用することによって、住宅ローンは債務整理の対象から外して、それ以外の借金を減額することも可能なのです。

>>個人再生に強いおすすめ弁護士事務所

自己破産の場合

自己破産で免責をしてもらえることができれば、400万円の借金はゼロになります。もちろん、自己破産は、返済能力がないと認められなければ行えません。

そして、仮に自己破産ができたとしても、車のローンや住宅ローンが残っている場合は、車や家を失う結果になってしまいます

自己破産は、借金が全て免責になるということ以外は、デメリットがどうしても多くなってしまいます。ただ、最後の手段としてこういったやり方があると知っておくだけでも気持ち的に楽になるかと思います。

>>自己破産に強いおすすめ弁護士事務所

また、自己破産だと弁護士費用だけでも数十万円以上かかります。ですから、その場合は法テラスに相談をすれば、無料相談ができるだけでなく、弁護士費用の立て替えや分割払いに対応してもらえる民事法律扶助の制度を利用することもできます

>>法テラスで自己破産をする際の審査は確実に通る?注意すべきポイントはココ

まとめ

借金が400万円まで膨らんでしまった場合、金利や月々の返済額によっては、最終的に支払う利息が100万円を越えてしまうので、債務整理で、一気に借金問題を解決するのも一つの選択肢です。

ただ、債務整理の中でも任意整理だと、最近は払い過ぎた利息(過払い金)が発生しないケースが増えているので、返済が辛くなるかもしれません

ですから、その場合は、個人再生で借金を100万円まで減額するという方法もありますし、それでも難しい場合は、自己破産という最終手段もあります。また、実際、あなたが400万円の借金をどれくらいは減らせるかは、以下の方法で無料診断を受けられるので、一度、試してみてはいかがでしょうか?

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

takeshi1

収入があまりない中で、400万円の借金をまともに返済しようとすると、かなり時間が掛かり、結婚にも影響が出たりしてしまうので、早めに弁護士など法律の専門家に相談されることをオススメします。