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借金が1000万円まで膨らんでしまうと、一体、どうすれば良いのか途方に暮れてしまうかもしれません。

ただ、その場合でも最も負担の少ない任意整理で解決ができてしまうケースもあります。

ここでは、自己破産や個人再生で解決するケースも含めて、あなたにとって最善の解決方法が見つかるよう解説していきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

借金1000万円でも任意整理はできるのか?

債務整理の手続きの中で、最も人気が高いのは任意整理です。

なぜなら、任意整理は、裁判所を通さず、債権者との任意の交渉によって、手続きを行えるからです。

ただ、借金が1,000万円あると、任意整理ではできないケースも出て来ます。

任意整理だと難しいケース

もし、1000万円の借金の大半が、銀行や消費者金融のカードローンからの借入れである場合は、任意整理だとかなり厳しいでしょう。

もちろん、消費者金融などとの取引期間が長く、多額の過払い金(払い過ぎた利息)が発生しているケースであれば、借金が大幅に減額される場合もあります。

しかし、過払い金が発生していない場合、任意整理後の返済期間ごとの月々の返済額は以下のようにムチャクチャ高くなってしまいます

  • 3年(36ヶ月)の場合:277,777円
  • 5年(60ヶ月)の場合:166,666円
  • 7年(84ヶ月)の場合:119,047円

1000万円の借金ができる人は、元々、収入が多い人だとも言えますが、それでも、これだけの支払い額を毎月返済するのは難しいかもしれません。

任意整理でも可能なケース

しかし、その一方で、1000万円の借金でも任意整理で解決できる典型的な例があります。

それは、1000万円の借金の中で奨学金がかなりの割合を占めているケースです。

個人再生や自己破産を行なう場合は、債権者平等の原則から奨学金の借金は必ず債務整理の対象にしなければいけなくなります

もし、機関保証で奨学金を利用していれば、問題ないのですが、人的保証を利用していて親が連帯保証人になっている場合は、債務整理をすると親に多大な迷惑が掛かってしまいます。

ですから、このようなケースでは、逆に極力任意整理をした方が良いでしょう。

なぜなら、自己破産や個人再生で奨学金がチャラに減額されたりしても、その分が連帯保証人に対して一括請求されてしまうからです

つまり、奨学金を債務整理の対象にしても、あまり意味がなくなってしまうのです。

しかし、任意整理であれば、整理する借金を選ぶことができるので、奨学金の借金を整理の対象から外すことも可能です。

さらに、奨学金は元々低金利ですし、長期返済が認められているため、奨学金の分の月々の返済額はそれほど高くはありません。

例えば、奨学金600万円を0.5%の金利で借りていて20年(240回)で返済する場合、月々の返済額は26.337円で済みます。

そして残りの借金が400万円を任意整理した場合、返済期間ごとの月々の返済額は、

  • 3年(36ヶ月)の場合:111,111円
  • 5年(60ヶ月)の場合:66,666円
  • 7年(84ヶ月)の場合:47,619円

となり、これ以外に奨学金の返済をそのまま続けていけば良いので、借金1000万円の完全返済計画はかなり現実味を帯びて来ます。

また、任意整理の返済期間は、原則として3年ですが、弁護士や司法書士がうまく交渉すれば5年や7年などの長期返済に応じてもらえる可能性も出て来ます。

返済期間を長くしてもらうことができれば、その分、1000万円の借金を任意整理で解決できる確率も高くなります。

ですから、任意整理の依頼をする場合は、必ず債務整理に強い専門家に相談されることをお勧めいたします。

>>任意整理に強いおすすめの事務所

住宅を残したいなら個人再生

もし、任意整理だと難しい場合は、次に検討すべきなのは、個人再生です。

個人再生の最大のメリットは、自己破産と違って、住宅ローンを守ることができるという点です。

個人再生は、基本的に住宅ローンの返済はそのまま続けながら、それ以外の借金を減額するという手続きとなります。

また、この時、1000万円の借金は5分の1で、200万円まで減らすことも可能です。

あとは、その弁済額を原則は3年、長ければ5年で返済することになるので、月々の返済金額は、

  • 3年返済:55,000円
  • 5年返済:33,000円

と任意整理に比べると、激減することがお分かり頂けるかと思います。

最後の手段は自己破産

もし、上記の金額も、払えないのであれば、最後の手段として、自己破産の手続きを行うということになります。

自己破産であれば、借金が100万円であろうと、1000万円であろうと免責になるので、借金が多い人ほど、効果は大きいですよね。

ただ、借金が1000万円まで膨らんでしまった人の中には、ギャンブルや買い物依存症などの浪費で借金を増やしてしまった方もいらっしゃるかと思います。

そういった場合でも、最終的に免責を受けることは可能ではありますが、免責不許可事由に引っ掛かったりして、手続きが面倒になることがあるので、その点ではご注意下さい。

>>ギャンブルで借金1000万円という地獄から個人再生で脱出!

まずは無料相談を受けてみる

借金が1000万円まで膨らんでしまうと、もう自己破産しかないと考えてしまいがちですが、借金の内訳やその人の返済能力を一つ一つチェックしていけば、自己破産以外の方法で解決できる道も見えて来ます

ですから、まずは、一番負担の少ない任意整理で解決できないか考えてみて、それが難しければ次は個人再生、それでもダメなら自己破産という流れでシミュレーションをしていけば良いでしょう。

ただ、こちらでご紹介した内容は、あくまでも一般論です。

実際に、あなたにとって、どの方法が最も効果的であるかは、弁護士や司法書士に直接相談してみないと分からないことも多いです。

そういう話を聞くとハードルが高くなると感じるかもしれませんが、以下のサービスを使えば、無料の借金減額診断を受けることができます。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

ですから、まずは、気軽に無料相談を受けてみるところから始めてみて下さい。

takeshi1

借金が1000万円あっても債務整理のいずれかの方法を使えば、確実に借金は減らせるので、そういった点では希望を持って下さいね。