借金が1000万円まで膨らんでしまった場合、通常は自己破産や個人再生で解決するしかないと考えがちです。

しかし、その場合でも任意整理で解決が出来てしまうケースもあります。

ここでは、1000万円の借金でも、任意整理ができる条件について解説をしていきます。

任意整理だと難しいケース

もし、1000万円の借金の大半が、銀行や消費者金融のカードローンからの借入れである場合は、任意整理だとかなり厳しいでしょう。

もちろん、消費者金融などとの取引期間が長く、多額の過払い金(払い過ぎた利息)が発生しているケースであれば、借金が大幅に減額される場合もあります。

しかし、過払い金が発生していない場合、任意整理後の返済期間ごとの月々の返済額は以下のようにムチャクチャ高くなってしまいます

  • 3年(36ヶ月)の場合:277,777円
  • 5年(60ヶ月)の場合:166,666円
  • 7年(84ヶ月)の場合:119,047円

1000万円の借金が出来る人は、元々、収入が多い人だとも言えますが、それでも、これだけの支払い額を毎月返済するのは難しいかもしれません。

1000万円の借金でも任意整理の方が良いケース

しかし、その一方で、1000万円の借金でも任意整理で解決した方が良い典型的な例があります。

それは、1000万円の借金の中で奨学金がかなりの割合を占めているケースです。

個人再生や自己破産を行なう場合は、債権者平等の原則から奨学金の借金は必ず債務整理の対象にしなければいけなくなります

もし、機関保証で奨学金を利用していれば、問題ないのですが、人的保証を利用していて親が連帯保証人になっている場合は、債務整理をすると親に多大な迷惑が掛かってしまいます。

なぜなら、自己破産や個人再生で奨学金がチャラに減額されたりしても、その分が連帯保証人に対して一括請求されてしまうからです

つまり、奨学金を債務整理の対象にしても、あまり意味がなくなってしまうのです。

しかし、任意整理であれば、整理する借金を選ぶことが出来るので、奨学金の借金を整理の対象から外すことも可能です。

さらに、奨学金は元々低金利ですし、長期返済が認められているため、奨学金の分の月々の返済額はそれほど高くはありません。

例えば、奨学金600万円を0.5%の金利で借りていて20年(240回)で返済する場合、月々の返済額は26.337円で済みます。

そして残りの借金が400万円を任意整理した場合、返済期間ごとの月々の返済額は、

  • 3年(36ヶ月)の場合:111,111円
  • 5年(60ヶ月)の場合:66,666円
  • 7年(84ヶ月)の場合:47,619円

となり、これ以外に奨学金の返済をそのまま続けていけば良いので、借金1000万円の完全返済計画はかなり現実味を帯びて来ます。

また、任意整理の返済期間は、原則として3年ですが、弁護士や司法書士がうまく交渉すれば5年や7年などの長期返済に応じてもらえる可能性も出て来ます。

返済期間を長くしてもらうことが出来れば、その分、1000万円の借金を任意整理で解決できる確率も高くなります。

ですから、任意整理の依頼をする場合は、必ず債務整理に強い専門家に相談されることをお勧めいたします。

任意整理のメリットは?

ここでは、奨学金の事例を例に挙げましたが、車のローンであっても同様です。

車のローンが残っている状態で自己破産や個人再生を行なうと、かなりの確率で車を失うことになってしまいます

参考記事:債務整理で車のローンはどうなる?自動車を失わない方法は?

実際、奨学金や車のローンを整理の対象から外して1000万円の借金を任意整理で解決できるかは、以下の方法で簡単に調べることが出来ます。

さらに任意整理は、整理する借金を選べるだけでなく、裁判所を通さずに出来るので、債務整理の中では、最も家族に内緒で出来る可能性が高いというメリットもあります。

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借金が1000万円あって「自己破産」しかないと絶望している方でも、借金の状況によっては任意整理で解決できる場合もあるので、まずは、気軽に弁護士や司法書士に相談をしてみて下さい。