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借金の返済がキツイと夜逃げを考える方も中にはいらっしゃいます。ただ、そういった方の中には「夜逃げをしたら捕まるの?」と考える人もいらっしゃることでしょう。実際、夜逃げをしている時に、警察が追いかけてきて、捕まってしまったら嫌ですよね。
ただ、実情はそういった感じではありません。そこで、この記事では、夜逃げをしたら捕まるのかという観点から解説をしていくと共に、夜逃げをしても現実的に厳しい問題にぶち当たってしまう理由や借金問題の具体的な対処法についてもお伝えしていきます。
目次
夜逃げをしたら捕まるの?
まず、結論からお伝えすると
- 夜逃げをしても警察に捕まることはありません。ただ、見つかるケースはよくあります。
では、なぜ、そういったことが言えるのか順番に解説をしていきますね。
警察に捕まることはない
夜逃げをすると警察に捕まるのではないかと心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、警察が夜逃げをした人を捕まえることはありません。なぜなら、警察が動くのは、刑事事件の時だけだからです。
刑事事件と言えば、暴行、傷害、恐喝、詐欺などがありますよね。しかし、夜逃げをする人が関わっているのは、基本的には借金や家賃の滞納です。これは刑事事件ではなく民事事件です。
警察には民事事件は関わらないという民事不介入の原則があります。そのため、警察が夜逃げに関与することはないのです。もちろん、刑事事件の中には詐欺罪があり、この罪に該当することを証明できれば、警察も動いてくれるのではないかと思う方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、詐欺罪は最初から借金を踏み倒すつもりで、お金を借りたり、年収や経歴を詐称して借り入れをしたりするなど、かなり悪質なケースでないと該当しません。そして、立証をするのが難しいというのが現状です。
見つかるケースは多い
このような理由から、夜逃げをしても警察に捕まることはありません。ただ、その一方で、債権者が夜逃げをした人のことを執拗に追いかけてくることはあります。そして警察以外の人によって見つけられたり、捕ったりするケースはよくあります。
実際、夜逃げした人が捕まるかという質問をしてきた人に対して、夜逃げをしても半数以上が見つかると回答をしている人がいます。
半数以上が見つかると言われています。
追いかける側は定期的に住民票をチェックしていますから、他のところに住民登録した途端に居場所を知られてしまうからです。引用元: 知恵袋
この方は何を根拠にして半数以上が見つかると言っているのかは明らかにしていません。しかし、それでもこのような話を聞くと、夜逃げをすることは甘くはないなあと思ってしまいますよね。
ただ、仮に見つかったとしても、逮捕されて警察に連れていかれることはありません。借金の返済ができなかったという話は、あくまでも民事事件なので、見つかっても借金の返済を催促されるだけです。
実は見つかるケースが多い理由
結局、夜逃げをしても見つかったり、警察以外の人たちから捕まったり、見つかったりする人は多いということですが、一体、なぜ夜逃げをした人は、そのような状況に追い込まれてしまうのでしょうか。
住民票から追跡される
債権者は、借金を抱えたまま夜逃げをした人がいた場合、住民票からその居場所を追跡することができます。つまり、もし夜逃げをした人が住民票を異動したら、その情報は、すぐ債権者にバレてしまうのです。
そういう話を聞くと「親族でもない赤の他人が、なぜ住民票の情報を取得することができるのか?」と不思議に思われるかもしれません。しかし、住民基本台帳法第12条の3では、本人等以外の者の申出による住民票の写し等の交付について記載していますが、そこで 「自己の権利を行使し、又は自己の義務を履行するために住民票の記載事項を確認する必要がある者」には、夜逃げをした人の住民票の写しか住民票記載事項証明書を交付することができると明記されているのです。
>>夜逃げの追跡方法とかわし方!住民票抹消や時効の問題まで徹底解説
住民票を異動しないとキツイ生活が
そういった話を聞くと単純に「だったら住民票を異動しなければ済む話ではないか。」と思う方がいらっしゃるかもしれません。しかし、住民票を異動しなければ、以下のような支障が出てきてしまいます。
- 普通の会社に勤めることができない
- 賃貸契約を結べない
- 免許を更新できない
- 病院は全額負担
つまり、夜逃げをして借金返済の苦しみから逃れようと夜逃げをした人は、今度は、別の観点から不便な生活が強いられてしまうのです。そういった中で、「こんな生活をするぐらいだったら捕まった方がマシだ」と思う人も出てくるでしょう。実際、夜逃げをした人のその後の生活は本当に悲惨です。
>>夜逃げした人のその後の生活!体験談では?ホームレスになる人も
その結果、夜逃げをしても長続きせず、途中で見つかるケースが多くなってきてしまうのです。
夜逃げした人を探偵が見つけるケース
夜逃げをしてしまった場合、夜逃げをした人の親族などが探偵に依頼をして見つけるケースも出てきます。その時、どれくらいの費用がかかるのかなど、気になる方もいらっしゃるかと思います。
こちらの探事務所では、借金で夜逃げをしてしまった人の親族が探偵に依頼をして見つけた内容について公式サイトで紹介しているのですが、かかった費用や期間を見ると以下のようになっています。
- 調査機関:1週間
- 基本料金:25万円
- 交通費等の経費:6万円
- 合計金額:31万円
30万円以上というのはかなりの金額ですよね。借金が返済できないために夜逃げをした結果、別の人にこれだけの余計な支出をさせてしまうというのは、少し皮肉な結果だとも言えます。
ちなみに、こちらの探偵事務所では、夜逃げをした人は、以下のような場所にいるケースが多いと指摘しています。
- 恋人の家
- ゆかりのある地
- 公園やファミレス
- 格安ビジネスホテル
- 友人、昔からの知り合い
引用元: お金を貸した相手が夜逃げしてしまった!
実際、こういうところをあたっていく中で、探偵の行方調査の発見率は80%以上になるとのことです。こういった数字を見ても、夜逃げというものがいかに無意味であるかが理解できるのではないでしょうか。
借金で夜逃げをしようかと考えたら
借金が苦しくて夜逃げをしても、生活の苦しさから逃れることはできません。また、最終的に見つかるまでの間、他の人たちに余計な出費をさせたりするケースもちらほら見かけますが、それは本当にもったいない話です。ですから、そういった時は、夜逃げをして借金から逃げようとするのではなく、借金を合法的に解決する方法を選択されることをおすすめいたします。
具体的には債務整理の手続きで借金の負担を減らすという方法があります。債務整理には以下の3つの手続きがあります。
- 任意整理:将来的な利息をカットして残債を3年~5年で分割返済することができるよう債権者と和解する
- 個人再生:住宅ローン以外の借金を約5分の1に減額し、残債を3年で分割返済する
- 自己破産:原則として借金をチャラにしてもらう
この中で、どの手続きが良いかは、その人の借金の状況によっても変わってきますが、あなたの借金の負担をどれくらい減らせるかは以下の無料サービスを使うと簡単に調べることが可能です。
実際、債務整理をすると約5年~10年はブラックリスト状態になるというデメリットがあります。しかし、夜逃げを考えている人の中にはすでに延滞をしていてブラックリスト状態になっている方も多いので、そういった意味での影響はさほどないかもしれません。
逆に、債務整理をすれば、債権者から追跡をされて捕まる心配もないので、気持ち的には全然違うはずですよ。
まとめ
夜逃げをしたとしても、それは民事事件の範疇に収まるため、警察に捕まるということはありません。ただ、夜逃げをした後、住民票を異動させてしまった場合は、そこで居場所が分かってしまって、返済を要求されることがあります。そのため、住民票を異動しないという選択をせざるを得なくなってしまうのですが、その場合は、別の意味での苦しさが待ち構えています。
その結果、夜逃げをしたとしても半数以上が見つかるという話が出てきてしまうのです。ですから、夜逃げはある意味、効率の悪い逃げ方だとも言えますので、夜逃げではなく債務整理などの別の方法を選ぶことによって、借金の負担を軽くしていかれることをおすすめいたします。
夜逃げをして捕まることを恐れるよりは、専門家の力を借りながら、借金と正面から向き合うことによって確実に借金問題を解決していくのはいかがでしょうか。