
借金が返済できなくなったり、家賃の未払いや滞納が続いたりすると、精神的に追い込まれて、何かをきっかけに夜逃げをしてしまう人がいます。
もちろん、借金地獄に陥って冷静な判断ができなくなってしまう気持ちも理解できないワケではありません。
ただ、夜逃げをした人のその後の生活は、想像以上に悲惨ですし、最悪はホームレスになってしまうケースもあることを事前に理解しておく必要があります。
目次
夜逃げをした人のその後の体験談を見てみると
夜逃げをしたことがある人の体験談は、ネット上では、それほど多くはありません。
実際、夜逃をした人は、ネットをやるどころではないのかもしれません、
ただ、そういった中でも夜逃げの体験談はいくつかありますし、”その後”の部分をピックアップすると以下のようなコメントがアップされています。
- 親族にもしついこ取り立てが来たそうです。
- 身分証がないので携帯の機種変更もできませんでした。
- 銀行口座が使えなかったので、給与を振り込んでもらうことが難しく、条件が良い会社でも働くことができませんでした。
- アルバイトの掛け持ちを続けている内に、体がクタクタに疲れてしまいました。
- 正社員として働くことがないので、男として情けなく感じました。
- 借金の取り立てがいつやって来るか不安で仕方なかったです。
- 子供の学校は仮入学という形になり、ひっそりと生活せざるを得ませんでした。
- 子供が学校を休むことになり、クラスの友達にどう思われるかすごく心配していました。
夜逃げをした時は、借金から逃れたい一心であった訳ですが、その後、様々な形で現実的な問題が降りかかって来ていると言えます。
夜逃げをした人のその後の生活におけるリスク
借金が理由で夜逃げをした人は、貸金業者(債権者)からの取り立てや追跡を避けるために家族や親せきとの関係を原則として断ち切り、住民票を異動させないようにしなければなりません。
そのため、以下のような問題やリスクが具体的に生じて来ます。
まともな仕事に就くことができない
夜逃げをした人は、身分証の提示ができず、本人確認がまともにできないため、普通の会社に勤めることができません。
正社員なんて到底無理です。
ですから、日雇いの肉体労働や水商売など、誰もがやりたがらないような仕事をしなければならなくなります。
住む場所を確保するのが難しい
夜逃げをすると、住むところを確保することが難しくなってしまいます。
住所不定なので、賃貸契約を結ぶことができなくなってしまうからです。
そのため、夜逃げをした人は、その後、ネットカフェで寝泊まりをしたり、場合によっては、野宿を強いられたりすることもあります。
子供に苦労をさせてしまう
もし、子供を連れて夜逃げをする場合、子供の学校や保険の関係で、大きな問題が起こってしまいます。
子供のその後の人生を考えるのであれば、夜逃げは絶対に踏みとどまった方が良いです。
学校には何とか通わせることが可能ですが、健康保険証が利用できなくなって、万が一の際に、満足な治療を受けさせることができなくなります。
免許を更新できない
免許を更新する時期になると、運転免許証に記載されている住所に更新のハガキが送られて来ます。
しかし、夜逃げをした人は、そのハガキを受け取れないので、免許を更新することができません。
もちろん、新しい住所に住民票を移すと、債権者である貸金業者に居場所がバレて夜逃げが失敗してしまうリスクが高いので、免許はそのまま失効させるしかありません。
病院に行けなくなる
夜逃げをすると、その後、健康保険を使えなくなります。
なので、病院へ行って治療を受けたら、全額負担となります。
医療費を払うのが難しい場合は、病院に行くのを諦めるしかないのですが、それはかなり危険です。
借金は膨らみ続ける
夜逃げをした後、借金は利息が増えて、どんどん膨らみ続けます。
もちろん、借金は5年間経てば時効を迎えるようになってはいます。
そういった意味で、夜逃げの成功とは、ただ一時的に逃げるだけでなく、時効の期間を逃げ切って、時効を援用するところまで行くことだとも言えます。
しかし、途中で時効が中断になることは、よくありますし、時効が中断されると、それまで膨らみ続けた借金がさらに重たくのしかかるようになります。
夜逃げの失敗はかなりリスクが高いのです。
誰にも相談できない
夜逃げをする場合は、友人・知人・家族・親戚、すべての関係を断ち切る必要があります。
なぜなら、そういった人達と連絡を取っていると、そこから、貸金業者などに居場所を追跡されてしまう可能性があるからです。
ですから、夜逃げをした人は、その後、孤独な生活を耐え忍ばないといけません。
精神的なプレッシャーを受け続ける
夜逃げをした人は、その後も、貸金業者に居場所がバレないか、絶えずビクビクするような生活が続きます。
コソコソ人目を避けながら、生活をするというのは、精神的にかなり過酷なものです。
ホームレスになる人も
夜逃げをした人は、住むところも働くところもままならず、他人に助けを求めることもできません。
なので、結果的にホームレスになってしまう人もいます。
もちろん、時効の期間を過ぎるまでホームレスの生活を続ければ、時効を援用できるようにはなります。
しかし、一度、ホームレスになった状態から、再び社会復帰していくのは、簡単ではありません。
債務整理をした方が遥かにリスクは小さい
夜逃げをした人のその後の生活がどれだけ悲惨であるか、ご理解いただけたでしょうか?
実際に夜逃げをした人の経験談や体験談を聞いてみると、「こんな風になるんだったら、自己破産をしておいた方が、全然楽だった!」と多くの人達が答えています。
自己破産後の生活は悲惨だと思う人もいますが、実はそうでもありません。
仮に自己破産を行った場合、資格や職業の制限を受けることがあったとしても、免責を受けるまでと期間が限定されています。
また、債務整理を行なえば、ブラックリストに載ってしまうというリスクもありますが、それも5年~10年ぐらい経てば元に戻ります。
さらに、債務整理では、合法的に、借金を減らしたり、チャラにしたりすることが可能ですし、貸金業者から催促されるプレッシャーからも解放されます。
具体的には以下のサービスを利用することを通じて、具体的にどれくらい借金を減らせるかお分かり頂けるかと思います。
夜逃げをした後の生活でホームレスになってしまうかもしれないリスクも考えれば、債務整理後の生活はどれだけ良いものであるかご理解頂けると思います。

債務整理後の生活と、夜逃げ後の生活を冷静に比較すれば、そこには天と地の差がありますので、運命の分かれ道を迎えた人は、そこで正しい選択をされるよう願っています。