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自己破産した人の末路はどんな感じなのでしょうか?
自己破産をすると原則として借金がすべて免責になるので、本当の意味で解放された生活が待っているのでしょうか?
それとも、自己破産によってもたされるデメリットのため、かなり生活が制限されるのでしょうか?
その点に関して、実際に自己破産をした人の体験談を集めてみたので、是非、ご参考にしてください。
目次
自己破産した人の末路は?
実際に、自己破産をした人たちが、どんな生活を送っているのか、ここでは、クラウドワークスを通じて、5人の方から、体験談を寄せてもらったので、その内容をご紹介していきます。
最低限の自由は得られるけれども・・・

大学卒業後にIT関連会社に勤務し、その後、独立してケーキなどのスイーツ販売を行う飲食店の検索を行うWEBアプリケーションを提供する会社を立ち上げて経営していました。
しかし、思うように業績を伸ばすことができず、金融機関から借金をして経営を続けていたものの過労により体調を崩し、半年以上の入院を余儀なくされる事態となり自己破産することになりました。
自己破産後は、半年間の入院を経て、1人暮らしをしていたマンションから、実家に戻って暮らすことになりました。
独立前とは異なるIT関連会社に転職もできて、その会社で現在も勤務を続けています。
自己破産をして良かった点は、大量の借金から解放されたところです。
体調を崩していた上、不動産などの財産もほとんど所持していなかった状況だったため、借金の返済が免除され、借金返済だけを考える日々から解放されたことは良かったです。
その一方で、引っ越しを行う場合には裁判所の許可をもらわなければなりませんでした。
そのため、1人暮らしに必要な資金はあるものの、実際に実行に移すのが厳しいというのが自己破産して悪かった部分だと思っています。
現金オンリーの生活が待っている

自己破産をすると、ローンが一切組めなくなります。
何か高額な物を購入する際にローンを組んでの購入が一切できません。
実際に困ったのが予期せぬ家電の故障です、
洗濯機が壊れた、テレビが壊れた、物によっては十数万円もする家電をローンが組めないので全て現金で購入しないといけません。
なので、不足の事態に備えて現金を貯めておかないと路頭に迷う事になります。
1番困ったのはスマホです。
スマホの購入もローンを組んでの購入はできず、現金で買わないといけません。
逆に良かった事はお金にシビアになれたことです。
とにかく現金を持っていないと生活ができないのでお金を貯めようという意識が強くなり、計画的にお金を使うようになりました。
二度と同じ過ちをおかなさいよう、かなり注意深くなったと思います。
怯える生活から解放された代わりに

元旦那と離婚が成立した後、無職だった私は、自己破産の手続き中は就活を止められていたので、手続きが全て終わったあと、少しでも収入を得るために、すぐに仕事を探し始めました。
幸いにも、時給が高い店でバイトとしてすぐ採用してもらえました。
自己破産をして一番良かったことは、催促や、金欠に怯える生活から解放されたことです。
法テラスに毎月、返済しているものの、多額の金額を背負うことに比べたら、遥かに気が楽です。
その一方で、自分の名義では、何も作れない点では困りました。
スマホの契約をしたり、車を購入する際は、家族に助けてもらわないといけないという点は不便というか辛かったです。
ストレスフリーな生活

何よりも毎月の支払いへのストレスが無くなったことが一番大きいので、自己破産はメリットしかないと思っています。
クレジットカードが作れないのが辛いとよく聞きますが、ネットショップの支払いも含めて、デビットカードの代用でまったく問題ありません。
正直に言うと、簡単に債務整理ができたことに対して、多少罪悪感もあります。
ただ、生活を立て直して、誰にも迷惑をかけずに生きることが、社会のためにもなると思って日々頑張っています。
官報に掲載されることに対しても、一般の方は見るものじゃないですし、自分はそこまでストレスには感じず、気にしないで過ごせています。
社会的信用がないのは何かと不便

いつしか気づいたら借金が300万以上になっていて、毎月の支払いが滞るようになり、督促状と電話が毎日鳴り止みませんでした。
借金をずっと隠していたが夫にバレたので、、離婚したのち自己破産しました。
自己破産後は支払いがなくなったものの、ローンやクレジットカードが作れないなど、不便な点もありますが、プリペイドカードなどがあるので、そこまで不便ではありません。
ただ、社会的信用がなくなると怖いなと思いました。
もちろん、自分のせいではあるのですが・・・
転職先を探していると、入社時にクレジットカードへの申込が必須という会社もあったりするなど、世間は、社会の信用を失った人には対応していないことが多いです。
月額の契約に申込もうとしても、クレジットカードが必須だったりして、借金で失敗してクレジットカードを作りたいという考えは甘いと思っていても、やはり、その時々で感じる不便さはゼロではありません。
ニコニコ現金払いの日々を4年続けていますが、今、クレジットカードが作れるようになったかは分かりません。
自己破産した人の生活のまとめ
いかがでしたでしょうか。
体験談を通じて、自己破産をした人の気持ちが、いろいろと伝わってきたかと思います。
確かに、不便さを感じている方がいらっしゃるのも事実ですが、末路と言えるほど、悲惨な生活をしているわけではないことも分かりますよね。
ただ、体験談だけだと、全体像が分かりづらいかと思うので、ここからは、もう少し体系的にまとめていきます。
引っ越しや職業の制限は手続きの期間中のみ
体験談の中に、引っ越しを行う場合に裁判所の許可をもらわなけばならなかったという話がありました。
ただ、引っ越しの制限が課せられるのは、管財事件になった場合のみで、同時廃止になった場合は制限が掛かりません。
そして、もちろん許可を得られれば、引っ越しはできますし、破産の手続きを終えれば、引っ越しは自由にできます。
あと、自己破産の手続きを行っている期間中の制限としては、資格や職業の制限があります。
ただ、制限される資格や職業の種類は、それほど多くはないですし、自己破産の手続きを終えて、復権されれば、これらの制限もなくなるので、その後は、自由だと言えるのです。
一定以上の財産は保護される
自己破産をすると、
- 20万円を超える財産
- 99万円を超える現金
に関しては、原則として、手放す必要があります。
しかし、逆の見方をすると、その範囲に収まる財産や現金は、最低限度の生活に必要なものとして、所持し続けることが許可されます。
そして、自己破産の手続きが終わった後、入ってくる収入に関しても制限を受けることはないのです。
社会的信用を失うのは最大で10年
自己破産をした人の体験談を見ると、社会的信用を失って、クレジットカードも持てなくなるのが辛いという話がありました。
そういった話を聞くと、自己破産をした人には、社会的な落伍者の烙印が押されて、悲惨な末路を迎えると思う人がいるかもしれません。
しかし、社会的な信用を失ってしまう期間は、実は最大でも10年間で、その後、信頼関係は回復します。
具体的に言うと、自己破産の手続きを行った際、信用情報期間に異動情報が登録されますが、それらの情報は、10年以内には消えてしまうのです。
もちろん、その期間中は、不便な気持ちを味わうことが多いかもしれません。
ただ、デビットカードでカバーできる部分も多く、感じ方は人それぞれです。
>>債務整理後もデビットカードなら作れる!?オススメはコレ!
官報に載るけれども誰も見ない
体験談でも言及している人がいますが、自己破産の手続きを行うと、官報という国が発行する機関誌に名前や住所が記載されてしまいます。
官報の情報は、半永久的に残り続けるので、そういった話を聞くと、怖くなる人がいるかもしれません。
ただ、官報の情報を見るのは、非常に限られた人のみで、一般の人が見ることはまずありません。
ですから、そこまで気にする必要はないのです。
>>官報とは?個人再生や自己破産をした人はやっぱりバレるの?
まとめ
自己破産をすると、借金がチャラになる一方で、様々な制約を受けたり、身ぐるみ剥がされたりして、悲惨な末路を迎えるのではないかと心配する方がいらっしゃいます。
しかし、実際に自己破産をした人の体験談を見てみると、皆さん、そこまで悲惨な生活をしているわけではありません。
もちろん、社会的信用がないということで、不便さを味わっている方もいらっしゃいますが、同じような環境でも、それほど苦に思っていない方もいらっしゃいます。
ここら辺は、その人の価値観や捉え方によっても違ってくるところがありますよね。
さらに、そういった不便さも一時的なものであるので、10年過ぎれば、社会的信用も確実に回復します。
ですから、自己破産を検討している人は、気軽に弁護士などに相談をしてみてはいかがでしょうか。

自己破産をした人の末路については、様々な憶測がされていますが、意外に普通の生活をしている方も多いですし、自己破産とは、借金の返済が困難になってしまった人が、普通の生活に戻れるようにするための手続きなので、そういった意味で、安心して行って良いものだと思います。