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自己破産した芸能人

芸能人・有名人の中にも自己破産をした方はいらっしゃいます。

芸能人や有名人は基本的に収入が多いので、自己破産とは縁遠いように見えますが、それ以上にお金を浪費したりしてしまうと、あっという間に借金地獄に陥り、自己破産に到ることも十分あり得ますよね。

ここでは自己破産をした芸能人や有名人を紹介しながら、その後の人生についてもお伝えするとともに、一時期話題になった破産マップとの関係についても解説をしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

自己破産をした芸能人・有名人

まずは、自己破産をした芸能人・有名人について、ここでは8人ご紹介していきます。

  • 大場久美子(歌手・女優)
  • 岸部四郎(タレント)
  • 林葉直子(元女流棋士・タレント)
  • X JAPANのTOSHI(歌手)
  • 松本竜介(お笑い芸人)
  • 一場靖弘(元プロ野球選手)
  • 大谷雅恵(歌手)
  • ずん・やす(お笑い芸人)

彼らが思わぬ形で多額の借金を抱えながらも、そこから自己破産を通じてどのように這い上がったのかという点についてまとめてみました。

大場久美子(歌手・女優)

皆さんは、大場久美子さんをご存じですか?一世を風靡した歌手であり、主演したドラマ「コメットさん」が大ヒットするなど女優としても活躍しましたが、1990年代に大きな転機を迎えました。副業として始めたレストランが経営不振で破綻し、さらに所属事務所の倒産も重なり、1994年には約1億4千万円の負債を抱えて自己破産を申請しました。

その後、大場さんは心理カウンセラーとして新しい道を歩み始め、今では資格を活かして多方面で活躍されています。「失敗から学ぶ姿勢」こそが、彼女の人生の再スタートを支えたのでしょう。今は幸せな生活をされているようで、本当に何よりです。

岸部四郎(タレント)

ザ・タイガースのメンバーとして日本の音楽界を席巻し、その後は日本テレビ系列の「ルックルックこんにちは」の司会としても13年に渡って務めるなど、テレビ司会者としても成功した岸部四郎さん。しかし、彼の人の良さが仇となり、次々と連帯保証人を引き受けた結果、事業の失敗や浪費癖も重なり、最終的に4億2千万円もの借金を抱えることになりました。

結局、自己破産を選び、その影響で長年務めた「ルックルックこんにちは」の司会も降板しましたが、その後は「自虐的なキャラ」を活かしてバラエティ番組に出演するなど、新たなキャリアを切り開きました。「どん底を経験しても笑いに変える強さ」、これも芸能人ならではの魅力なのかもしれません。

林葉直子(元女流棋士・タレント)

女流棋士として一世を風靡し、将棋界の重鎮との不倫やヌードスキャンダルでも世の中をお騒がせした林葉直子さん。そんな彼女は父親が建てた豪邸のローンを引き継いだことが原因で、9,800万円の借金を抱えることになり、最終的に自己破産を選びました。父親が負債を残して亡くなった場合は、遺産も含めて相続を放棄することもできたのですが、そうはできない事情があったのかもしれません。

将棋界での地位やタレントとしてのキャリアも影響を受けましたが、それでも彼女は復活を目指して歩み続けています。現在は病気と闘いながらも、再起を図る姿勢を見せており、多くの人に勇気を与えています。

X JAPANのTOSHI(歌手)

X JAPANのボーカリストとして知られるToshiさん。自己啓発セミナーの「ホームオブハート」にハマってしまったのをきっかけに1997年4月、X Japanを脱退します。その後も15億円以上もの金額を自己啓発セミナーに上納してしまった結果、2010年1月に億単位の借金を抱えて自己破産しました

しかし、自己破産を機にセミナーから抜け出し、バンド活動を再開。現在では再び成功を収め、大豪邸に住むほどの経済的成功を手にしています。

松本竜介(お笑い芸人)

松本竜介さんは、関西を中心に活動したお笑い芸人で、かつて横山やすしさんとのコンビ「やすし・竜介」で人気を博しました。しかし、お笑い界での成功に慢心したのか、その後に手を出した喫茶店経営が大きな落とし穴となります。

喫茶店は開業直後こそ順調だったものの、経営が徐々に悪化し、多額の借金を抱えることに。結果的にその負債は1億3,000万円にも膨らみ、1990年代後半に自己破産を余儀なくされました。

自己破産後、松本さんは芸能活動を縮小しましたが、再起を目指して奮闘を続けました。その道中には厳しい試練がありましたが、彼のようなケースは「有名人だからこそ過度な期待や挑戦が裏目に出ることがある」という教訓を私たちに教えてくれます。

一場靖弘(元プロ野球選手)

一場靖弘さんは、楽天ゴールデンイーグルスのドラフト1位としてプロ野球の世界に飛び込みました。契約金1億円と華々しいスタートでしたが、成績の低迷や収入の減少により経済的に苦境に立たされます。特に7000万円のマンション購入後、35年ローンの返済が重荷になり、東日本大震災ではマンションの資産価値が大幅に下落。売却後も2000万円以上の借金が残ってしまいました

さらに、離婚後の養育費や生活費も負担となり、再婚した妻と共に借金問題に向き合った末、2019年に自己破産を決断しました。「子どもの前でケンカはしたくない」という妻の言葉が、彼を支えたといいます。

現在、一場さんは飲食店で働きながら、自ら主宰する野球教室で子どもたちを指導しています。プロ選手としての栄光から挫折、そして再起へ。一場さんの姿は、どんな困難も乗り越えられる可能性を示しています。

大谷雅恵(歌手)

元「メロン記念日」のメンバーで、アイドル時代からファンを魅了してきた大谷雅恵さん。ですが、2022年に自己破産を申請し、多くの人を驚かせました。その背景には、予想外の経済的困難があったとのこと。

コロナ禍の影響で、彼女の主な収入源である配信活動が激減したというのです。一時は月収40~50万円を得ていた彼女も、収入の大幅な減少により、ネイルサロン開業のための投資が負債となってしまいました。さらに、機材購入費などの借金が増え、最終的に約500万円の負債を抱えることに。苦しい状況の中、生活保護を受ける時期もありましたが、彼女は前を向き、自己破産の手続きを進めました。

自己破産後は、ネイルサロンの正社員として働きながら芸能活動を再開。逆境を乗り越える姿勢は、私たちに大きな勇気を与えてくれます。

ずん・やす(お笑い芸人)

「ずん」のツッコミ担当として知られるやすさん。明るく親しみやすいキャラクターで、バラエティ番組でも活躍していますよね。しかし、その裏には20代の頃に経験した自己破産という大きな挫折がありました。

やすさんが自己破産をした理由、それはパチンコやスロットにのめり込んだことが原因でした。当時はアルバイトを掛け持ちしながらお笑いの道を志していましたが、消費者金融からの借金が重なり、最終的には200万円を超える借金を抱えてしまったのです

「ずん」を結成する際、借金問題が足かせになると感じたやすさんは、思い切って自己破産を選択しました。そして、そこから彼は新しい人生をスタートさせたのです。現在では「柔道芸人」としても知られ、テレビや舞台で活躍する姿は、困難を乗り越えたからこその輝きがあるように思います。

自己破産をしたと勘違いされている芸能人・有名人

その一方で、自己破産をしたのではないかと言われているけれども、実際は自己破産をしただけだと勘違いされている芸能人や有名人もいらっしゃいます。

カンニング竹山(芸人)

ネットの情報を見てみると、芸人のカンニング竹山も自己破産をしたように書かれていたりもします。確かに、カンニング竹山さんは、浪費やギャンブルなどが原因で借金が450万円まで膨らんでしまい、債務整理を行ないました。

しかし、実際に行なった手続きは、自己破産ではなく特定調停の手続きだったようです。

>>借金450万円を債務整理したカンニング竹山さんの体験談

ジャンボ尾崎(プロゴルファー)

ゴルフ場開発などで失敗をして2005年に50億円の負債を抱えますが、民事再生法の適用手続きを受け、債務が16億円に減額されました。ただ、自己破産をしたわけではありません。

そのため、その後も借金の返済を続けることになったわけですが、離婚をしたり怪我で苦しんだりするなど、苦労が多いようです。

自己破産をしないで借金地獄から復活した有名人

その一方で、借金地獄に陥りながらも、そこから必死になって、借金地獄から脱出し、復活した芸能人や有名人もたくさんいらっしゃいます。

  • 加山雄三(俳優):100億円の借金を完済
  • 南野陽子(歌手・女優):数億円の借金を完済
  • ピンクレディーのミィ(歌手):3億円の借金を完済
  • さだまさし(歌手):35億円の借金を完済
  • 矢沢永吉(歌手):35億円の借金を完済
  • 林修(塾講師・タレント):1,800万円の借金を完済
  • 坂上忍(俳優・タレント):数億円の借金を完済

詳細はこちらの記事にまとめています。

>>借金まみれのどん底から這い上がった人たち

芸能人の場合、まだ勢いやパワーが残っていれば、「なにくそ」という思いで自己破産をせずに完済する方もかなりいらっしゃるようです。そこら辺の感覚が普通の人とやっぱり違うんでしょうね。

自己破産から金持ちになるケースもある

有名人の自己破産のケースを見てみると、自己破産後の人生がパッとしないのではと思う人も多いかもしれません。

ただ、これは、芸能生活が絶頂の時に金銭感覚が麻痺してしまい、その後、芸能人としての勢いが落ちて借金地獄に陥り、自己破産をしたケースが多いので、自己破産は人生の終わりのように見えるのだと思います。しかし、以前のような活躍までには到らなくても、皆さん、自己破産をした後も、様々な方法で再起を遂げています

例えば、X JAPANのTOSHIさんは、自己破産をきっかけに、自己啓発セミナーからの洗脳が解け、社会復帰し、X Japanが再結成されてからは、再びお金を稼ぎ出し、今では大金持ちにとなり豪邸に住んでいます

自己破産は決して人生の終わりではないのです。

>>自己破産に強いおすすめの弁護士事務所はこちら

破産者マップと有名人は関係があった?

ここで少し余談ですが、2019年に公開された「破産者マップ」というウェブサイトをご存じでしょうか?このサイトは、自己破産した人たちの情報をGoogleマップ上に可視化したもので、社会に大きな衝撃を与えました。有名人を含む多くの破産者情報が公開されるのではという懸念も広がり、プライバシーの侵害や名誉毀損といった問題が指摘されました。

ただ、この事件で破産者マップに掲載されていたとされた有名人はいませんでした。また、この事件自体も短期間で終息しましたが、「破産した人への偏見」や「破産は人生の終わり」というイメージを助長してしまった面もあります。

破産者マップが問いかけた偏見と課題

破産者マップが投げかけたのは、破産者の情報公開がもたらす影響だけではありません。それは、破産に対する私たちの意識や偏見そのものを浮き彫りにしました。有名人の破産に対する報道でもよく見られるように、世間の注目が過度に集まり、偏った見方をされがちです。

ネット上で当時見られた「破産は自己責任」「破産者は非難されて当然」といった冷たい意見を目にすると、破産後に立ち直ろうとする人々がどれほど苦しい状況に置かれるかがわかります。特に有名人の場合、こうした偏見がさらに増幅されることは避けられません。

そのような点からも破産者マップのようなものが公開されるべきではないと強く感じます。

有名人が抱えるリスクと再起の道

有名人が破産する場合、破産者マップのような情報公開がなくても、報道やSNSで一瞬で広まりますよね。林葉直子さんのようにスキャンダルも相まって話題になれば、世間の注目はさらに過熱します。しかし、それを逆に利用し、再起の糧とする有名人も少なくありません

Toshiさんが自己破産を機に自己啓発セミナーから抜け出し、再び音楽界で成功を収めたのはその一例です。また、岸部四郎さんのように、自虐的なキャラを活かしてバラエティ番組で復活するなど、彼らは破産を新しいキャリアのスタートに変える力を持っています。

ですから、あなたがもし、経済的に苦しい状況にいるなら、彼らのように「今ここから再起する」という選択肢を考えてみてください。破産はあくまで再スタートの手段であり、失敗ではありません。新しい一歩を踏み出す勇気が、未来を切り開くのです。

まとめ

芸能人や有名人は、人気が出たら、多くのお金を稼ぐことができますが、少しでも人生の歯車が狂うと、そこから一気に転落の人生を歩む波乱万丈の人生を送る方もいらっしゃいます。

しかし、そういった方でも自己破産を通じて、借金地獄から脱出して、復活し、再びお金持ちになる芸能人もいます。

別にこういった話は、芸能人・有名人に限った話ではありませんので、借金で悩む方は、自己破産という手続きをうまく利用して、再起を目指してみてはいかがでしょうか?

takeshi1

多額の借金を抱えた場合、必死に働いて自力返済をするのも良いですが、債務整理を通じて人生の再起を図るという選択肢もありなので、まずは弁護士や司法書士へ気軽に相談をしてみて下さい。