消費者金融に利息のみ返済するのってアリ？そのリスクと代案を徹底解説

消費者金融へ返済するのが難しい時、あなたはどうしていますか？ もし、返済日までに支払いができなければ、督促の連絡が来たり、最悪はブラックリスト状態になってしまったりするので、普通は、何としてでも決められた返済額を支払えるよう必死になってがんばりますよね。

また、中には、他の消費者金融からお金を借りて、元の消費者金融の返済に回すというかなり危険な綱渡りをする人もいます。しかし、そんなことをしなくても消費者金融に利息だけ返済をして切り抜けるという方法があることをご存じでしょうか。

そこで、この記事では、消費者金融に利息のみを返済するのはアリなのか、どうなのか、という点について詳しくお伝えしていきます。

消費者金融に利息のみ返済するのってアリ？

消費者金融へ返済をする際、毎月、最低返済額が提示され、それ以上の金額を返済するというのが、いわゆる一般的な返済方法です。そして、返済日までに最低返済額を支払うことができなければ、延滞となって、遅延損害金が掛かるというのが、普通の流れです。

しかし、実を言うと最低返済額を支払うのが難しい時は、

• 消費者金融に利息のみ返済することで切り抜けることも可能です。

消費者金融として有名なところといえば、プロミス、アコム、モビット、レイクなどがありますが、それぞれの消費者金融での対応については以下の記事で詳しくまとめています。

ただ、利息のみの返済をすることに対して、どの消費者金融も基本的な対応は同じです。

事前の連絡は必要？

利息だけの返済のみをする場合は、事前の連絡なしでも大丈夫だという人もいます。もちろん、口座振替で返済を行なっている人は、何も言わなければ、規定の金額が自動的に引き落とされるので事前の手続きが必須となります。ただ、振り込みやATMで返済をする場合は、こちらで利息分だけを計算して払っても問題ないというのです。

しかし、万が一のリスクを考えると事前の連絡はしておくことをおすすめいたします。場合によっては延滞をしたと勘違いされないとも限りませんし、こちら側が支払いを行なう際、利息の金額を間違えたりするケースもなきにしもないからです。

基本的には、どの消費者金融も返済が厳しい時には、早めにコールセンターへ連絡するように案内をしています。ですから、タイミング的には、その時に利息のみの返済について相談をしてみると良いでしょう。

利息のみの返済は延滞ではない

消費者金融に利息のみの返済をすると、何かペナルティがあるのではないかと心配する方がいらっしゃるかもしれません。ただご安心ください！利息のみの返済は、延滞としては扱われません。また、消費者金融側としても、利息だけの返済をしてくれれば、その金額が元本の返済に回らず100%消費者金融側の利益になるので、むしろ歓迎してもおかしくはないと言えるのです。

そのため、以下のようなメリットが生じます。

督促の連絡が来ることはない

延滞をして、厄介なのは、やはり消費者金融から督促の連絡が、電話や郵送物を通じてしょっちゅう来ることではないでしょうか。しかし、消費者金融に利息だけ返済することは延滞扱いにはならないので、督促の連絡が来ることはありません。

督促の連絡が来た時に怖いのは、借金のことを家族に内緒にしていた場合、督促をきっかけにバレてしまう可能性があるということです。そういったリスクを恐れている方にとって、利息のみの返済することは非常に有効な手段に思えるかもしれませんね。

信用情報にキズがつくことはない

通常の延滞の場合、滞納の期間が61日～3ヶ月になってしまうと、各消費者金融が加盟している信用情報機関に延滞情報が登録され、いわゆるブラックリスト状態になってしまいます。信用情報機関にキズがつくと厄介なのは、新たにお金を借りようとした時、審査に引っかかってしまうようになるということです。

消費者金融からさらに融資をしてもらうことが難しくなるのは、もちろんのこと、住宅ローンや車のローンを組むことも難しくなってしまいます。さらにクレジットカードを持てなくなったり、スマホの機種代金の分割払いもできなくなったりするなど、生活に与えるダメージは計り知れません。

しかし、利息だけでも返済すれば、信用情報にキズがつくことはないので、そのような点からも利息だけの返済は意味があるとも言えるのです。

消費者金融に利息のみ返済するリスク

ただ、その一方で消費者金融に利息のみ返済するというやり方は、かなりリスクが高い方法だという見方もできます。

元本は一切減らない

利息だけ返済をした場合、当然のことながら元本は一切減りません。延滞をした場合は遅延損害金が発生するので、その分、損失が膨らみますが、利息だけの返済をした場合も、元本の返済ができず、支払った利息は、すべて消費者金融側のものになるので、遅延損害金ほどではないけれども、損失は大きいと言えるのです。

つまり、消費者金融に利息だけ返済することは、文字通り問題の先送りに過ぎないと言えるのです。

返済期間が延びる

消費者金融に利息だけを返済した場合、元本は減額されないまま翌月にそのまま繰り越されます。ですから、そういった利息だけの返済を続けていると、当然のことながら、返済期間は延び続けます。

ですから、利息だけ返済することは、やるとしても最低一回程度に留めるようにしてください。なぜなら、こういった方法をズルズル続けていると借金地獄の泥沼にどんどんはまり込んでしまうからです。

利息も意外に高い

消費者金融に利息だけの返済が可能と聞いて、喜ぶ方も多いかもしれませんが、一つ忘れてはいけないことがあります。それは消費者金融は、金利が高いので利息も高くなってしまうということです。

消費者金融でありがちな金利18%である場合、利息の金額は、最低返済額の半分近くを占めてしまいます。ですから、利息のみの返済が行なえたとしても、そこまで負担が減らないということも十分あり得るので、注意が必要です。

利息のみ返済することより良い方法とは？

このように消費者金融へ利息だけ返済することは一時的な救済策としては良いですが、抜本的な問題の解決にはなりません。では、これ以外にどういった方法があるのでしょうか。

節約で元本返済分を捻出する

先ほどお伝えしたように、消費者金融は利息が高いので、利息のみの返済が許されたとしても、そこまで大きく負担が減らないと感じる方もいらっしゃるかと思います。実際のことろは、3万円の支払いが17,000円ぐらいになる程度です。それくらいであれば、節約を徹底することによって利息分だけでなく元本返済分も捻出できる場合もあります。

節約というのは、小さな努力の積み重ねによって大きな効果を得られるものです。具体的には

などの方法がありますが、できるところが始めていけば、月に1～2万円を浮かせることも十分可能です。

＞＞借金返済の為の節約術まとめ！

副業で繰り上げ返済を目指す

ただ、節約に関しては、ある程度の限界が当然出てきます。そこでおすすめなのが副業で収入を増やすというやり方です。副業であれば、その人のがんばりによって、いくらでも収入を増やすことは可能ですし、その分、繰り上げ返済をすることも可能となってくるからです。

消費者金融に利息のみ返済する場合は、元本分の返済がゼロとなるので、返済期間がさらに長くなってしまいますし、最終的に支払う利息の総額も増えていきます。その一方で、繰り上げ返済をすれば、返済期間も短くなり、利息の負担総額も確実に減らすことができます。

副業としては、一般的なアルバイトを選択するという方法もありますが、ブログや転売、あるいはYouTubeなど在宅でできるビジネスでお金を稼ぐ方法もあります。副業については以下の記事で詳しくお伝えしているので、ご参考にしてください。

＞＞借金返済に有効な副業！アルバイトから在宅でできる仕事まで！

おまとめローンで金利を下げる

消費者金融に利息だけ返済すると、消費者金融の利息はかなり高いことが改めて実感ができるかと思います。そういった時に考えてみるのが良いのが、おまとめローンです。おまとめローンは複数の消費者金融などからお金を借りている場合は、それを一か所にまとめることによって金利を下げることができるというサービスです。

複数の消費者金融からお金を借りていて、多重債務者のようになっていて、かつ借入金額が大きい方にはおすすめの方法です。

債務整理で利息をカット

最後にご紹介するのが、弁護士や司法書士を通じて債務整理を行なうという方法です。債務整理には任意整理、個人再生、自己破産という手続きがありますが、例えば任意整理であれば、弁護士や司法書士が消費者金融などに任意の交渉を行ない、将来的にかかる利息をカットして、残債を分割返済するという形で和解をしてくれることも可能です。

任意整理も含めて、債務整理を行なうと、数年間はブラックリスト状態になるというデメリットもありますが、その一方で、借金の状態によっては、借金の負担を一気に減らすことも可能です。実際に、あなたの借金の負担がどれくらい減らせるかは以下のサービスで簡単に診断してもらうことができます。

＞＞借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1～2分】

まとめ

消費者金融に利息のみ返済することは可能ですし、それによって延滞状態になることを回避し、督促の連絡が来ることや信用情報にキズが付くことを防ぐ効果を見込むことができます。

しかし、その一方で、利息のみの返済は、問題を先送りするだけで、根本的な借金問題の解決には繋がりません。ですから、もし、借金問題をより早く解決したい場合は、節約、副業、おまとめローン、債務整理などの方法を選択肢として検討しながら、ご自身にあったやり方を考えてみてください。