自己破産をする人の中には、うつ病になって借金返済が難しくなり、障害年金の申請を検討している方もいらっしゃいます。

ただ、その際に、自己破産をすると障害年金がもらえなくなるのではないかと心配する方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、自己破産と障害年金の関係や、注意点について解説をしていきます。

障害年金の受給資格はなくならない

まず、結論から言うと、自己破産をしても障害年金の受給資格を失うことはありません

障害年金だけでなく、公的年金であれば、自己破産をしても受給停止になったり、差し押さえの対象になったりすることはないと各種法律で定められています。

自己破産しても年金はもらえる?滞納分は免除されるの?

うつ病でも障害年金はもらえる?

うつ病でも障害年金をもらうことは可能です。

実際、うつ病のような精神障害の場合、症状が具体的に分かりにくいところがあるので、障害年金をもらうのは難しいのではという意見もあります。

ただ、基本的には、以下のような一定の等級以上であれば障害年金をもらうことが可能です。

  • 国民年金の加入者:2級以上で障害基礎年金を受給可能
  • 厚生年金加入者:3級以上であれば、障害基礎年金にプラスして障害厚生年金も受給可能

あとは診断書の内容も重要になってくるので主治医や、場合によっては社労士にも相談をしながら手続きを進めるようにして下さい。

自己破産における障害年金についての注意点

自己破産をしても障害年金の受給資格はなくならないとなっていますが、以下の点には注意する必要があります。

振込口座に気を付ける

一つ目の注意点は、自己破産をする際に銀行からの借入があり、障害年金の入金口座がその銀行の口座である場合です。

その場合、銀行口座が凍結されて、入金されたお金が引き出せなくなってしまうリスクがあります。

ですから、そういった時は、事前に自己破産とは関係のない銀行口座へ障害年金の振り込み先を変更する必要があります。

申請のタイミングに気を付ける

もう一つの注意点は、自己破産の開始決定前に支給されている障害年金は、債務者が所有している財産と見なされるため、もし20万円を超えていれば、差し押さえをされる可能性が高くなるということです。

一部は自由財産の拡張ということで認められるかもしれません。

ただ、障害年金は初回の支給額が100万円を超える場合もあるので、せっかく支給されたお金が自己破産の開始決定前に差し押さえに遭う可能性は十分あります。

ですから、これから障害年金を申請しようという方は、自己破産の開始決定後に申請する方が良いということになります。

人によっては、早く障害年金の申請をしたいという方もいらっしゃるかもしれませんが、具体的な申請時期については弁護士と慎重に相談をするようにして下さい。

障害年金は借金返済に充てることも可能

うつ病で借金返済が出来なくなった人の中には、障害年金とは別に生活保護を検討する方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、生活保護を利用すると、受給されたお金を借金返済に回すことが原則として出来なくなります

生活保護費で借金返済するのは禁止されている?法的根拠は?

ですから、生活保護を受けることを前提に、債務整理を行なう場合は、自己破産しか選択肢がなくなってきます。

しかし、障害年金に関しては、受給されたお金を何に使うかは本人の自由なので借金返済に充てても大丈夫です。

そのため、今ある借金が減額される度合いによっては自己破産をせずに、任意整理や個人再生など、制限がより少ない方法で借金問題を解決することも可能となってきます。

takeshi1

生活保護も自己破産もいろいろ制限を受けるデメリットがあるので、それらを避けることが出来ないか法律の専門家に早めに相談してみて下さい。