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自己破産に年齢制限はあるのでしょうか?

若いと自己破産ができないのではないかとか、高齢者だと自己破産は厳しいのではと思う方もがいらっしいますが、自己破産には年齢制限はありません。

実際、統計を見てみると、20代~70代まで幅広い世代の方が自己破産の手続きをされています。

ここでは自己破産と年齢の関係について解説をしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

自己破産をした人達の年齢ごとの割合

日本弁護士連合会と消費者問題対策委員会が公表している2014年破産事件及び個人再生事件記録調査によると、2014年に自己破産をした方の年齢別の分布は以下のようになっています。

  • 20歳未満:0%
  • 20歳代:6.37%
  • 30歳代:18.15%
  • 40歳代:27.02%
  • 50歳代:21.05%
  • 60歳代:18.71%
  • 70歳以上:8.63%
  • 不明:0.08%

この分布を見てみると、確かに40歳代、50歳代で自己破産をする人の割合は多いですが、その一方で、20代の若者でも70歳以上の高齢者でも自己破産をする方はいらっしゃいます。

20代で自己破産をすることは実はメリットが大きい!?

未成年(10代)は自己破産ができない?

しかし、この一覧表を見ると、10代の未成年は、自己破産をした人がいないので、年齢制限があるのではと思う方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、10代の場合は、多額の借金を抱えるということが基本的にあり得ません

大手の消費者金融や銀行などの場合、お金を借りることができるのは基本的には20歳以上となっています。

また、学生ローンの中には、18歳以上で融資可能というところもありますが、親の同意書が必要であったり、仮に融資を受けることができたとしても限度額が50万円程度と少額になったりするケースがほとんどです。

つまり、未成年の場合は、多額の借金をすることが自体が難しくなっているのです

さらに、10代の未成年が親の同意なしにお金を借りた場合は、以下の条件に該当しない限り、返済義務自体を免れます。

  • 親が子供の借金を事後承認した場合
  • 子供が既婚者である場合(民法第753条で成人と見なされるため)
  • 子供がビジネスをしている場合
  • 子供のが成人のフリをしていた場合(民法第21条で借金をした行為を取り消せなくなります)
  • 子供が親の同意書を偽造していた場合

ですから、特別な事情がない限り、10代で自己破産をするということはあり得ないのです。

高齢者の自己破産は増加中

一方、高齢者の自己破産は、最近、増え続けていると言われています

たとえ、70歳、あるいは80歳の高齢者でも自己破産の手続きは可能です。

高齢者の方の中には、自己破産をすると年金ももらえなくなるのではと心配したり、生活保護を覚悟されている方もいらっしゃいます。

そういった観点については以下の記事で詳しくまとめているので、ご参考にして下さい。

>>高齢者が自己破産を行う場合の注意点

借金に困ったら年齢に関係なく相談を

若いうちに自己破産をする人の割合は少ないですが、だからといって自己破産に年齢制限がある訳ではありません。

また、高齢者の中にも借金で苦しむ方が多いのは事実です。

自己破産の申立てができるかどうかは、年齢ではなく以下の条件を満たしているかが問われます。

  • 支払不能状態である
  • 債務超過状態である
  • 破産障害事由がない(破産手続きの予納がない場合や不当な目的で申立てがされた場合

ですから、借金の返済が本当に難しくなってしまったら、年齢に関係なく、早めに弁護士や司法書士へ相談されることをお勧めいたします

>>自己破産に強いおすすめ弁護士事務所

takeshi1

何歳であったとしても、自己破産など債務整理の手続きを通じて、新しい出発をしていくことは可能なので、前向きな気持で相談をしてみて下さいね。