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債務整理をする際に、問題になってくるのは保証人や連帯保証人がいる借金を整理する場合です。

債務整理を行なえば、債務者本人とっては借金を大幅に減らしたり、利息をカットしたりできるメリットがあります。

しかし、その一方で保証人や連帯保証人に対する影響は大きいので以下の点を必ず押さえるようにして下さい。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

債務整理をすると保証人に支払いが発生

もし、保証人や連帯保証人がいる借金を債務整理した場合、債権者は債務者が本来支払うはずであった分の債務をを保証人や連帯保証人に対して請求します

債務整理でせっかく借金が減額できたのに、保証人や連帯保証人に支払いが発生するのは残酷な話かもしれません。

しかし、契約上、債務者が払えない分は、保証人や連帯保証人が支払うようになっているので、しょうがないのです。

保証人と連帯保証人の違い

ちなみに、保証人と連帯保証人の違いを簡単に説明しておくと

  • 保証人:債務者本人が返済不可能と判断された場合に返済の責任を負う
  • 連帯保証人:債務者本人が返済可能の状態でも返済責任を負う場合がある

という違いがあります。

保証人と連帯保証人の違い~3つの決定的なポイントとは?

保証人よりも連帯保証人はより重たい責任を持ちますが、それでも任意整理をした場合、保証人であると連帯保証人であろうと大きな影響を受けることは間違いありません

保証人や連帯保証人への連絡は絶対必要

もし、保証人や連帯保証人がいる債務を債務整理の対象にする場合は、保証人や連帯保証人への事前連絡は絶対必要です。

保証人や連帯保証人へ債権者が返済の請求へ行くだけでなく、場合によっては分割払いが認められず、一括請求されるリスクもあるからです。

そこで支払いができないと保証人や連帯保証人も債務整理をしなければならない事態に発展してしまうこともあります。

いずれにせよ多大な迷惑が掛かってしまうことは間違いないので、弁護士や司法書士と事前によく相談しながら進めるようにして下さい。

>>連帯保証人が弁護士などに無料相談をすぐ依頼できる窓口

保証人や連帯保証人への迷惑を回避するには?

自己破産や個人再生を行う場合、すべての債務(個人再生は住宅ローンだけは外すことが可能)を対象とする必要があるため、保証人や連帯保証人がいる債務を外すことができません

例えば、奨学金の返済が残った状態で個人再生をすると、期限の利益が失われているため連帯保証人へ一括請求が行き、連帯保証人も共倒れという悲劇が生れてしまいます。

>>個人再生で奨学金を外すことは可能?無理をすると借金地獄!

住宅ローンを抱えた状態で自己破産をした場合も、連帯保証人がついていると同様の悲劇が起こります。

任意整理で迷惑を回避

しかし、任意整理であれば、対象とする借金を選ぶことができるというメリットがあります。

ですから、もし保証人や連帯保証人がついていない借金を整理することを借金問題を解決できれば、迷惑を掛けずに済ませることができるのです。

>>任意整理後に賃貸や住宅ローンの連帯保証人になれるか?

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もちろん、その場合は、保証や連帯保証人へ連絡する必要も一切ないので、手続きをスムーズに進めやすくなります。