
旦那の借金が発覚したり、借金癖が治らなかったりする場合は、離婚という選択肢を考える奥さんもいらっしゃいます。
ただ、借金が原因で離婚をした人の中には後悔をしてしまう方も多いです。
また、そもそも夫の借金が原因で離婚をすることは可能なのかという点も含めて解決策をお伝えしていきます。
目次
夫の借金が原因で離婚すると後悔する5つの理由
旦那の借金癖が治らない場合、
「もう、あなたにはついていけません・・・」
と言い放って、離婚することも一つの選択肢なのかもしれません。
しかし、本当に離婚をするのが最善の策なのかというと、判断が非常に難しいところがあります。
もちろん、離婚によって、夫の借金癖から解放されてすっきりする人も中にはいらっしゃいます。
しかし、旦那との離婚には、次のような5つのデメリットがあり、離婚後に後悔する人もいるので、離婚を具体的に検討する前に必ず知っておく必要があります。
子供への悪影響
子供がいる家庭では、両親が離婚をすると子供は確実に傷つきます。
子供から見れば、お父さんもお母さんも大切な存在ですし、どちらかにほとんど会えなくなることは堪えがたいことでしょう。
特に子供が小学生や中学生など多感な時期であれば尚更です。
実際、親の離婚に対して、子供は何の責任も罪もないのですから、親の身勝手な判断で、子供たちに様々な形で負担を与えてしまうことは絶対に良くありません。
慰謝料をほとんどもらえないケースも
慰謝料の金額は相手の経済力に応じて決まってくる側面があります。
ですから、既に多額の借金を抱えている夫から希望通りの慰謝料をもらうのは難しいケースが多いです。
養育費に関しては、旦那に借金があろうとなかろうと、妻が子供を引き取った場合は、夫から慰謝料を受け取る権利が発生します。
そして、もし支払いが遅れたら、遅延損害金を請求したり、強制執行の手続きを行ったりすることができます。
しかし、その一方で、慰謝料は仮に請求できたとしても、その後、夫が自己破産をしたら、慰謝料は一切もらえなくなってしまう場合も出て来ます。
>>借金がバレたら離婚になる?その可能性と知っておくべきこと
夫の借金が財産分与の対象になる場合も
離婚をすると、財産分与が行なわれますが、その対象になるのは、プラスの財産だけではありません。
借金も場合によっては財産分与の対象となってしまいます。
もちろん、夫がギャンブルなど自分のために借金をしていた場合は、財産分与の対象にはなりません。
しかし、
- 家族で使うために購入した車
- 家族が住むために購入した住宅ローン
- 生活費の不足分を補うために作った借金
などは、財産分与の対象となってしまいます。
連帯保証人であれば返済義務が発生する
もし、あなたが夫の借金の連帯保証人になっていれば、離婚をしても夫が返済不能になった時、返済義務が発生します。
これは夫の借金の理由に関係なく、法的に課せられる義務となります。
離婚後に生活苦になる人が多い
奥さんに経済力があれば、まだ大丈夫ですが、そこまでの経済力がなく、かつ子供の親権を引き取れば、母子家庭として生きていくことになります。
しかし、母親一人で、子供を育てていくのは簡単ではありません。
実際、シングルマザーとなった女性の6~8割は生活苦に陥っているという話もあるからです。
旦那と離婚しないという選択肢
もし、旦那が借金癖を治らないのであれば、そのまま離婚というのも一つの選択肢なのかもしれません。
もう、どうしようもくだらしがない旦那さんも中にはいらっしゃいますので・・・
しかし、旦那が十分、反省をしているのであれば、一時の感情で離婚をしてしまって後悔をするよりも、離婚をしないで、旦那が借金問題を克服できるよう、妻としてサポートしながらやり直してみるのはいかがでしょうか?
借金が多ければ債務整理で解決
もちろん、旦那の借金の金額が何百万もあると、現実的にどうやって返していけば良いのか分からず途方に暮れてしまうでしょう。
しかし、そういった時は、夫に債務整理を行ってもらえば、借金を一気に減らして、夫婦として、やり直すことも十分可能です。
債務整理を行う場合、自己破産だと、借金は免責してもらえるけれども、家など一定以上の財産を失ってしまうリスクがあるので、心配する方もいらっしゃいます。
しかし、その一方で、個人再生であれば住宅ローンを守りながら、借金を約5分の1に減らすことも可能です。
また、任意整理であれば、裁判所を通さず、債権者との和解交渉を通じて、将来利息をカットし、月々の返済額を減らすことも可能です。
実際に夫の借金をどれくらい減らせるかは以下の方法で簡単に調べられますし、法律の専門家に無料で相談できるので、旦那さんに伝えてみて下さい。
旦那の借金癖も治せる方法はあるはず
もし、旦那の借金を減らすことができれば、借金癖を治すことにも前向きに取り組めるようになってくると思います。
借金癖は、カウンセリングなどを利用して治す方法もありますので、借金を減らすと共に、取り組んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
旦那の借金が発覚すると離婚をしてしまう方は、実際、数多くいらっしゃいます。
もちろん、ギャンブルなどの借金癖が治らないどうしようもない夫であれば、思い切って離婚をしてしまった方が、精神的にすっきりするのかもしれません。
ただ、離婚をした後、後悔してしまうケースもよくある話です。
ですから、そのような後悔をしないためにもできるだけ冷静になって、離婚した時に起こり得るリスクを考えていかれることをお勧めいたします。
また、それと同時に、離婚をしない場合は、どうやって旦那の借金問題を解決できるかという点についてもよく考えながら、最善の方法を選択されることを願っています。

離婚をしてから後悔をするよりは、夫を許し、弁護士の力も借りながら、一緒に旦那の借金問題を解決し、逆に夫婦の絆を深めていくことも一つの有効な解決策だと思いますよ。