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マグロ漁船 闇

よく借金が返済できないとマグロ漁船に乗せられるという話がありますが、それって本当なのでしょうか。実は、マグロ漁船に乗せると言いながら、深い闇の世界に連れていかれるという怖い話があります。

その一方で、本当にマグロ漁船に乗って借金を返済する人がいることも事実です。ただ、マグロ漁船には、デメリットも多いんですよね。

そこで、この記事ではマグロ漁船の闇に関わる怖い話をお伝えすると共に、マグロ漁船で借金を返済するという選択肢について、わかりやすく解説をしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

マグロ漁船の闇に関わる怖い話

マグロ漁船に乗せられるというのは、実は2つのパターンがあると言われています。一つは、本当にマグロ漁船に乗って集中して借金を返済していくというパターンです。このパターンについては、記事の後半で詳しく解説していきますが、これとは別のパターンがあると言われています。そして、そちらのマグロ漁船はかなり怖いんですね。

隠語で使われるマグロ漁船

実は、「マグロ漁船に乗せる」という表現は隠語として使われているという話があります。これは具体的に言うと、闇金の世界での話になるのですが、こちらのYouTube動画によると、借金を返済しない場合は、闇金業者から「借金を返すためにマグロ漁船に乗れ」と言われるケースがあるのだそうです。

ただ、そこで同意して連れていかれるのは、マグロ漁船ではありません。まず船で乗せられるところまでは同じです。しかし、船に乗った後、薬で眠らされてしまうというところから変な話になっていきます。

行先はマグロ漁船ではなく…

眠らされた後は、別の港へ到着し、そのままワンボックスカーで、あるところに連れていかれます。その場所とは、

  • 病院のようなところなんです。

ただ、そこは普通の病院ではなく、臓器を摘出する病院なんですね。そこで、借金をした人の臓器が売買されてしまうというのです。結果的に解体されるのは、マグロではなく、その人自身というとんでもない方向へ話が展開していってしまうんですね。

実際、臓器はどれくらいの金額で売られるのか気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、肝臓だけでも200~300万ぐらいの売れるとも言われています。

>>肝臓を売るとどうなる?

もちろん、そのお金は本人に渡るのではなく、闇金業者が回収して終わりです。また、家族が捜索をしようとしても、そもそも、借金をした人が連れていかれたのは、日本ではない場所なので、探しようがありません。そうやってすべては闇の中に消えていくのです。

本当にマグロ漁船に乗るとどうなる?

最初にマグロ漁船の闇についてお話をしてしまったので、怖いなと思われるかもしれませんが、世の中にはまともなルートを使って、マグロ漁船に乗って借金を返そうとする人もいます。

マグロ漁船の求人とは?

マグロ漁船は、一般的に、漁業組合が求人をしていると言われています。一般の求人サイトで「マグロ漁船」というキーワードで検索してみると、以下のような求人内容がありました。

  • 仕事内容:北大西洋でのマグロ延縄漁業従事(一等航海士、一等機関士候補生)
  • 給料:年収600万円
  • 資格:18~40才、4~5級航海、機関

こちらは、資格を要する求人なので、年収は高めに設定されていますね。

  • 仕事内容:船頭の指示のもと延縄の投縄、揚縄、漁具の補修等の漁労作業等を行う
  • 給料:平均年収350~450万円(歩合制)
  • 資格:16歳~50歳

その一方で、こちらは、資格は要らない代わりに、補助的な仕事なので給料は低めに設定されています

マグロ漁船での給料は?

マグロ漁船での給料に関しては、以前、実際にマグロ漁船に乗っていた人がYouTubeで詳細を解説していました。それによると、マグロ漁船は、員級Bという段階から始まり、スキルが上がっていく中で、給料も上がって行きます。

  • 員級B:月額30~34万円(363万円~410万円)
  • 員級A:月額38~42万円(450万円~510万円)
  • 航海士:月額48~58万円(580万円~650万円)
  • 船長:月額64~72万円(770万円~860万円)
  • 漁労長:月額90万~104万円(年収1075万円~1240万円)

これは、基本的な金額で、水揚げが良ければさらに給料がアップしていきます。マグロ漁は、一攫千金みたいなところがあるので、夢がありますよね。

年齢や学歴が一切問われない

マグロ漁船では、年齢や学歴は、基本的に問われません。もちろん、資格がなければ、食堂のスタッフやトイレ掃除など補助的な仕事を中心として行うことになります。

ただ、何も資格がなかったとしても、月給で30万円稼げてしまうので、スキルがない方にとっては、魅力的に映るかもしれません。

マグロ漁船で借金返済がうまくいく理由

マグロ漁船は、がんばり次第では一気に大金を稼げるという側面もありますが、そういうことは関係なく、マグロ漁船であれば借金をどんどん返済できる理由があります。それは、マグロ漁船では、食費、家賃、光熱費、通信費が一切かからないからです。

借金の返済を行う上で、生活費を節約できるかは非常に重要な要素となります。いくらお金を稼げても、支出が多いと、借金はなかなか減らないですからね。マグロ漁船に乗れば生活費がかからないので、後は、借金を返しまくって完済するだけでなく、逆に貯金を増やしまくることだって可能なわけなんです。

マグロ漁船の大変さとは?


しかし、その一方で、マグロ漁船には、様々な大変さがあります。

マグロ漁はムチャクチャ過酷

マグロ漁は、近海であれば2週間~1ヶ月、遠洋であれば、半年~1年をかけて行います。マグロ漁船に乗ったら、延縄(はえなわ)漁といって、幹縄と呼ばれる長い縄(100~150km)に一定間隔(約45m)で枝縄をつけ、その先の釣り針にアジやサバなどを付けて海に投げ込み、しばらくしたら回収するという漁法を使って、マグロを捕ります。そして、この作業がどれくらい大変なのか一日のスケジュールという観点から見ていきましょう。

朝は4時に起きることも

マグロ漁では朝は4時ぐらいに起きなければならない時もあります。マグロ漁で行う延縄(はえなわ)漁とは、釣り針に、一つ一つに餌を付けていくのも大変な作業です。縄は相当長く、投げ込みだけでも4~5時間かかるので、朝早く起きざるを得ないんですね。

昼休みを挟んで重労働は続く

投げ込みをしたら、2時間ぐらい待つ必要があるので、そこで昼休みを取ります。その後、縄にマグロで引っかかっていれば、人の手で引き上げる必要がありますが、それだけでも重労働です。マグロが捕れたら船の上で、一尾ずつ、内蔵や血を取る作業が必要なのですが、それは投げ縄の倍以上の時間がかかります

仕事が終わるのは夜中

結果的に、仕事が終わるのは、夜中となって、結果的に1日の労働時間が17時間~20時間になってしまう時もあるのです。また、船の上ですから、当然、船酔いになることありますし、下手をしたら、ずっと吐きながら作業を続けなければならないことも…

このようにマグロ漁は、ムチャクチャ過酷なのです。

手足を失うリスクも

マグロ漁船は、危険と隣り合わせです。延縄には、マグロだけでなく、サメが引っかかる時もありますが、そのサメに噛まれて負傷する人もいます。また、針が手で刺さってしまう時もありますし、バランスを失うと、暗い海に投げ出されてしまう人もいるのです。

その際に、ロープに引っ掛かって手足が切れてしまうこともあります 一瞬の油断が大きな怪我や命取りになってしまうので、絶えず、緊張していなければなりません。

マグロ漁船で43日間過ごした人が味わった地獄とは?
こちらの記事では、マグロ漁船で43日間過ごした人がどんな地獄を味わったのかインタビューで答えているのですが、その内容を過剰書きにすると以下のようになります。

  • マグロを入れるための倉庫に場所を取られて、部屋は棺桶ぐらい狭い。
  • ヘッドスクリューやエンジンの機械音がうるさすぎる。
  • 遊園地のアトラクションも顔負けの揺れで苦しむ。
  • いつ転覆するかという不安になる襲われ続ける。
  • 43日間で吐かなかったのは3日だけしかなかった。
  • 人食いザメが連れて足を噛まれた人がいた。
  • 神経毒を持ったエイに刺されるリスクがあった。

こういった話を聞いて、それでもマグロ漁船に乗って借金を返したいという方は相当肝っ玉が据わった人だと思います。

マグロ漁船は実は狭き門!?

マグロ漁は、1970年代は、かなり儲かっていましたが、最近は、漁獲量が減って来たので、以前ほどは稼げなくなってきています。マグロ漁の過酷な労働環境を考えると、そこまでの苦労をして、借金を返済すべきなのか考える必要があるかと思います。

しかし、それでもマグロ漁船は、生活費が掛からないことを考えれば、大きく稼げる仕事であることに違いないのかもしれません。ただ、現在、日本人に関しては、船舶免許や海技士、あるいは機関士などの資格を持っていなければマグロ漁船に乗せてもらえないという話もあります。

また、船長と機関長以外の甲板員は、インドネシア人やフィリピン人など、外国人労働者の割合が増えているというのが実情です。言葉もまともに通じない中で仕事をするのもなかなか大変なことですよね。

そういった点から考えると、マグロ漁船は、どんどん狭き門になりつつあるのです。

マグロ漁船より債務整理がマシ


このようにマグロ漁船は、確かに学歴や年齢に関係なくできますし、生活費をほとんどかからない中、一年間で400万ぐらいのお金を稼げるので、その大半を借金返済のためにつぎ込むことができます。しかし、マグロ漁船での仕事は過酷ですし、一歩間違えたら、指や、手、或いは命を失ってしまうリスクもあります。

さらに闇金業者から、マグロ漁船に乗れと言われたら、別のところで、命を失うことになるかもしれません。ですから、マグロ漁船に乗るぐらいであれば、債務整理を行った方が遥かに楽です

債務整理は、今ある借金を弁護士や司法書士を通じて、合法的に減らしたり、場合によってはチャラにしてもらうことができる手続きです。もちろん、債務整理をするために、過酷な労働をする必要は一切ありません。ただ、弁護士や司法書士に相談をして、債務整理の依頼をし、必要な書類をそろえて、あとは任せるのみです。

怪我をしたり、命を失ったりするリスクは一切ないので、マグロ漁船に乗ろうという勇気があるのであれば、それよりも遥かに小さな勇気で、無料相談されることをおすすめいたします。

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まとめ

マグロ漁船に乗せられる場合、文字通り、マグロ漁船で働くという場合もありますが、マグロ漁船が闇金の隠語として使われていて、マグロ漁船ではなく、臓器移植をする病院に連れていかれるという怖い話もあります。

また、本当にマグロ漁船に乗る場合、年齢や学歴は不問ですし、生活費がかからないので、一気に借金を返済できるというメリットもありますが、その一方で、マグロ漁は過酷ですし、手足を失ってしまうというリスクもあります。ですから、そういう過酷な環境に身を投じるよりは、債務整理を行なった方が、ずっとマシかもしれません。

takeshi1

マグロ漁船で借金を稼ぐことは可能ではありませすが、それよりも債務整理をする方が遥かに楽なので、賢明な判断をされることを願っています。