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肝臓 売る どうなる

借金返済がうまく行かず、苦しくなると肝臓を売ることによって、一気にお金を返すことができないかと考える人がいらっしゃいます。

実際、臓器は、高く売れるという噂もあります。

しかし、現実は甘くはありませんし、肝臓を失うと、様々な代償を払うことになります。

ここでは、肝臓の相場と、肝臓を失うデメリット、そして、もっと合法的で簡単な借金問題の解決方法について解説をしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

日本で肝臓を売るとどうなる?


まず、肝臓はどこで売れるかという点が気になるかもしれませんが、日本では2009年の改正臓器移植法で、利益供与を目的とした臓器の提供が禁じられれています。

つまり、肝臓を日本で売ることは犯罪行為に該当してしまうのです

一般社団法人・日本移植学会のHPでは、臓器提供の対価として財産上の利益を与えたり要求したりした場合は、5年以下の懲役または500万円の罰金に処すると明記されています。

ですから、日本で肝臓を売ることはできませんし、万が一、闇ルートで売った場合は、逆に、罰金で借金が増えるという大きなデメリットがあります。

もちろん、日本でも、日本臓器移植ネットワークを通じて臓器移植などが行なわれていますが、

  • 死体臓器移植:亡くなった方から臓器の提供を受けて移植する
  • 生体臓器移植:生きている方の臓器を移植する

という2つのパターンがあり、いずれも金銭目的ではなく善意の提供(無償行為)によって行なわれるものです。

これは金銭目的ではなく善意の提供のもとで行なわれています

海外で肝臓を売るとどうなる?


ですから、肝臓を売る方法としては、海外の臓器提供者とつながった闇の臓器売買ブローカーに頼るしかないということになります。

では、仮に闇のルートで臓器を売ることできた場合、得られるお金や体調はどうなるのでしょうか?

肝臓はいくらで売れるのか?

まず、肝臓の値段の相場についてです。

こちらのYouTubeの動画では、肝臓の市場価格の相場は、15万ドル(約1,500万円)だと紹介しています。

しかし、その一方で、こちらのサイトでは、肝臓の金額は、200万~300万円程度だと言われています。

実際、肝臓の売買は闇のルートで行なわれているので、相場の価格は当然公開されていませんし、ブローカーのさじ加減次第でいくらでも値段は変わる可能性が高いです。

ですから、実際に肝臓を売って、どれくらいのお金を得られるかは未知数のところがありますよね。

肝臓を売るデメリット

その一方で、肝臓を売ると、肝臓の機能を失う訳ですから、健康には大きなデメリットが生じてしまいます。

元々、肝臓には、

  1. 消化液である胆汁を作る
  2. 栄養素を溜めたり、変化させたりする
  3. 体にとって毒となるものを中和する

と大きく分けて3つの働きがあると言われています。

ですから、肝臓を売ってしまうと、

  • 消化がうまくできなくなる
  • 栄養素が体に吸収されない
  • アルコールやニコチンなど体に入った毒を中和することができない
  • 乳酸を処理できなくなるので、疲れが溜まりやすくなる
  • 免疫力が低下する

という弊害が生まれてしまうのです。

闇のルートだとデメリットは未知数

ただ、臓器を摘出するリスクは、金銭目的とをした臓器売買ではなく、臓器移植や治療を目的として専門医が行なった場合での話です。

闇市場の臓器ブローカーを通じて、臓器を売ると、専門の医師が手術を行なう訳ではないので、体調面でのリスクは遥かに高まります

実際、臓器売買を禁止する流れは、WHOや国際移植学会が徹底しようと訴える中で、先進国では基本的に禁止されているため、臓器売買が行われているのは、一部の発展途上国に限定されています。

ですから、そういった国で、清潔な環境で手術が行なわれる保証はまったくありませんし、感染リスクも非常に高いです。

また、肝臓だけを売ろうとしたら、腎臓も勝手に取られてしまうかもしれません。

下手をしたら、命の危険にさらされてしまいます

ですから、いくら借金の返済が苦しいからといって、肝臓を売るという安易な発想をしては絶対にいけないのです。

肝臓を売るより遥かに効率的な方法

借金返済で苦しむ人の中には、肝臓を売るとか、自殺をするとか、極端な考え方がいらっしゃるのは、非常に残念なことです。

なぜなら、借金問題は、弁護士や司法書士に債務整理を依頼すれれば合法的なやり方で、確実に借金を減らすことができるからです。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

債務整理を行なう場合、返済能力がなければ、自己破産をするしかありません。

しかし、一定以上の返済能力があれば、任意整理や個人再生など借金を減額することによって借金問題を解決することも可能です。

債務整理は肝臓を売ることと違い、合法的な手続きです。

また、肝臓を売ると、健康な体は二度と戻らない一方で、債務整理後は約5年~10年、信用情報機関に事故情報が登録され、ブラックリストに乗りますが、その期間を過ぎれば、信用情報は元の状態に戻ります

まとめ

肝臓を売ったら、多額のお金が得られるということで、借金を抱えて精神的にギリギリのところまで追い詰められている人には、すがりたい気持ちが生じるかもしれません。

ただ、日本で、金銭目的で、肝臓を売ることがバレたら、多額の罰金を取られるだけでなく、懲役刑も食らってしまいます。

また、海外の闇ルートで肝臓を売った場合は、健康上のデメリットは計り知れなく大きく、最悪は、命を失うリスクが発生します。

ですから、借金返済の手段として、肝臓を売るということは、あまりに効率が悪すぎると言えます。

そういったリスクを冒すよりは、借金が返せない場合は、弁護士や司法書士を通じて、債務整理を行うことによって、もっと簡単かつ効率的に返済の負担を軽くすることをお勧めいたします。

>>腎臓を売るとどうなる?相場や体調への影響は?

takeshi1

何度も言いますが、臓器を売ることは絶対ダメです。それよりも遥かに効率的に借金問題を解決できる道があるので、賢い選択をするようにして下さい。