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借金の返済がうまく行かないと、臓器を売って借金を返済するという極端な考え方をする方がいらっしゃるかもしれません。
特に、臓器の中でも腎臓は、人間の体に2つあるので、1つぐらい売っても体調は維持されるのではという考え方もあります。
そこで、ここでは、腎臓を売る問題を法律的な観点と体調面の観点からお伝えしていきます。
目次
日本で腎臓を売ることは違法
まず、日本で腎臓を売ろうとしても、それは、法律で禁止されているのでできません。
臓器の移植に関する法律の第十一条では、
何人も、移植術に使用されるための臓器を提供すること若しくは提供したことの対価として財産上の利益の供与を受け、又はその要求若しくは約束をしてはならない。
と、金銭を目的として、臓器を提供することを明確に禁止しています。
さらに、この規定に違反した場合は、第二十条にて、
五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
と記載されています。
ですから、日本で腎臓を売ることはできませんし、仮に腎臓を売ったことが発覚した場合は、懲役刑か500万円の罰金、あるいは、両方の罰が科せられる訳なのです。
海外だと腎臓はいくらで売れる?
では、海外に視点を移すと、腎臓の相場はいくらになっているのでしょうか。
といっても、臓器販売に関しては、日本だけでなく、海外においても先進国と呼ばれる国では原則、禁止されています。
ですから、ここでのお話は、あくまでも闇のルートでのお話です。
今は閉鎖されてしまったのですが、Naverまとめのサイトでは、腎臓の相場は、2万6,200ドル(約262万円)と書かれていました。
ただ、その一方で、こちらのYouTubeの動画では、腎臓の費用は、7万ドル(700万円)だと記載されています。
腎臓の値段は、ソースによってバラツキがありますが、これは臓器売買は闇のルートで行なわれているためです。
もちろん、腎臓の相場価格は公式的に公開されている訳ではありません。
また、悪い表現をすれば、臓器売買のブローカーのさじ加減次第でいくらでも値段は変わる可能性が高いと言えます。
腎臓を売る体調はどうなる?
仮に百歩譲って、海外の闇ルートを通じて、腎臓を売り、多額のお金を得たとしましょう。
ただ、それによってもたらされる体調面の代償は非常に大きいと言えるでしょう。
腎臓が片方なくなるとどうなる?
腎臓は、元々人間の体には2つあるため、片方を摘出しても何とかなるケースも多いと言われています。
腎臓移植の専門サイトでの見解での引用すると、
- 米国のデータでは死亡率は0.03%(3,333人に1人)と以上に低い
- 腎臓が1つになると腎機能は70~75%程度に低下するが腎不全に到るリスクは低い
- 腎臓が1つになった人の長期の生存率は2つの人と変わらないどころか、むしろ生存率が上がるぐらい
- 腎臓を1つ摘出した後、腎不全になって透析療法が必要になることはほとんどない
と、体調面で大きな影響はないと言われています。
ただ、その一方で、腎臓を提供した後は、高血圧や蛋白尿が認められ、それが悪化すると心臓病や慢性腎臓病へ進行するリスクがあるため、年に一回程度の定期健診を受ける必要があるとも言われてはいます。
腎臓を売る本当にヤバさとは?
そういった話を聞くと、闇のルートで腎臓を売ることについても体調面で問題はないと変な勘違いをされる方がいらっしゃいます。
しかし、上記で紹介した腎臓を一つ摘出するリスクは、先進国での医療技術の元で、専門医が行なった場合での話です。
闇市場の臓器ブローカーを通じて、腎臓を売ると、専門の医師が手術を行なう訳ではないので、体調面でのリスクは遥かに高まります。
清潔な環境で手術が行なわれる保証はまったくないので感染リスクも非常に高いです。
さらに、腎臓だけを売ろうとしたら、肝臓など、他の臓器も勝手に取られてしまうかもしれません。
下手をしたら、命の危険にさらされてしまいます。
ですから、腎臓を売るという安易な発想は決してしてはいけないのです。
腎臓を売った少年のその後
中国では、2011年に当時17歳だった少年がiPhone4を購入するために腎臓を一つ売ったというでき事がありました。
発売されたばかりのiPhone4は、2万2,000人民元(約35万2,000円)だったのですが、少年は「腎臓は一つあれば十分」と思って闇市で腎臓を売ってしまったんですね。
しかし、手術環境が悪かったこともあり、その後、感染症となって、腎機能が著しく低下し、寝たきりの生活を余儀なくされてしまいました。
少年の家族は、手術を行った闇市と仲介業者を訴えて、賠償金をもらいましたが、健康な体は二度と戻ってこなかったとのことです。
腎臓を売ることより確実に借金を減らす方法
借金返済に困って、精神的に追い詰められると、腎臓を売る自殺をするとか、極論に走る方もいらっしゃいます。
しかし、借金は、弁護士や司法書士を通じて、債務整理を行うことによって、合法的、かつ確実に減らすことができます。
実際に、あなたの借金をどれくらい減らせるかは、以下の方法で簡単に調べることができます。
債務整理を行なう場合、まったく、返済能力がなければ、自己破産をするしかありません。
しかし、一定以上の返済能力があれば、任意整理や個人再生など借金を減額することによって借金問題を解決することもできます。
例えば、任意整理を行えば、将来的な利息をカットすることによって、月々の返済額を減額し、最終的な返済額を大幅に減らすことも可能です。
もちろん、債務整理を行えば、信用情報機関情報に事故情報が約5~10年登録され、その期間は、ブラックリスト状態になってしまいます。
ただ、その期間が過ぎれば、信用情報は元に戻ります。
腎臓を売ると、一生、健康面での不安が残りますが、債務整理のリスクは、その観点から考えると皆無に等しいと言えるでしょう。
まとめ
腎臓を売ることは、日本の法律では禁止されています。
また、闇のルートを通じて、仮に腎臓を売ることができた場合は、200~700万円のお金をえることができるかもしれません。
しかし、その一方で、体調面で大きなリスクを抱えることになります。
肝臓を売るとどうなる?デメリットから考える借金返済としての有効性

ですから、借金問題を解決したい方は、命のリスクを冒して、腎臓を売るよりは、債務整理を行う方が遥かに確実で楽だと言えるのです。