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任意整理を行うと約5年間は、ブラックリスト状態となるため、その期間は新たな借入れが原則としてできません。
ただ、そういった中でも、ろうきんは、営利を目的としない非営利機関ですし、多重債務者を支援するため、負債整理資金融資制度を行ったりしているので、ここなら、お金を借りれるのではと思う方もいらっしゃいます。
でも、実際のところ、そんな簡単ではないようです・・・
目次
任意整理中でもろうきんからは借入れは難しい
任意整理中に借入れができない理由は、任意整理を行うと、信用情報機関に事故情報が約5年間、登録されてしまうからです。
そのため、新たな借入れを行うとする場合、金融機関が信用情報機関の情報を照会して、そこで任意整理をしたことが分かってしまいます。
ろうきんが加盟している信用情報機関
信用情報機関には、CIC(株式会社シー・アイ・シー)、JICC(株式会社日本信用情報機構)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)と3つの機関があります。
では、ろうきんは、この内のどこに加盟をしているかというと・・・
全部です。
ですから、信用情報機関から事故情報が消えない限り、あなたが任意整理を行ったことは、ろうきんにバレてしまい、利用することは難しいのです。
ろうきんの住宅ローンなら借りれるという話も
しかし、その一方で、任意整理中でもろうきんの住宅ローンなら、審査に通ったという話もあります。
あと、別のサイトでも、ろうきんの住宅ローンに通った事例が紹介されています。
実際、ろうきんの住宅ローンでは、その人の属性、返済比率(年収に対して一年間に返済する比率)、融資比率(住宅価格に対して融資が占める割合)などによって決まると言われています。
そういった観点から、ろうきんの住宅ローンに通った事例をチェックすると以下のようになります。
項目 | ケース1 | ケース2 |
---|---|---|
年収 | 500万円 | 500万 |
勤務先 | 東証一部上場企業 | 配送業 |
任意整理を行った時期 | 4年半前(完済済) | 4年前(完済済) |
借入額 | 2500万円 | 2000万円 |
頭金 | 600万円 | 300万円 |
返済期間 | 35年 | 35年 |
融資比率 | 76% | 85% |
一般的に住宅ローンを借りる場合、融資比率が、80%以下であれば、審査に通りやすいと言われています。
ケース2では、80%を超えていますが、それでも審査に通っていますね。
あと、ここでは、返済比率までは分かりませんでしたが、返済比率は、25%未満に抑えられると審査に有利に働きます。
上記の方は、年収が500万円ですから、1年の返済金額が125万円未満、つまり1ヶ月に換算すると、月々の返済額が11万円未満であることが望まれます。
頭金はやはり必要
上記の二つのケースで気になったのは、どちらの方も、頭金をかなり準備したということです。
いくら、任意整理を行うと、月々の返済額が減って、借金の負担が楽になるといっても、「頭金を300万円~600万円も作れるかっ」て思ってしまいますよね。
任意整理の返済中は、借金を減らすことに精一杯という方も多いので・・・
そういった意味で考えると、任意整理中にろうきんを組むことは、やはり簡単ではないことが分かります。
ろうきんから借りれない場合は?
もし、ろうきんから借りれない場合でも、任整理中に借入れを行えるかもしれない方法は、いくつかあります。
- 中小の消費者金融(ただし、金利は高い)
- 地方職員共済組合の貸付(地方公務員であれば利用可能)
- 生活福祉資金(社会福祉協議会でやっています)
- リバースモーゲージ(家を担保にしてお金を借りる方法)
- 不動産担保ローン(不動産があれば)
- 契約者貸付(保険の解約返戻金の範囲で借りる方法)
- 家族名義で借りる(家族の信頼があれば・・・)
借入れをする際は、金利が高かったり、条件があったりもしますが、そういった事情も踏まえて問題なければ、試してみるのも良いでしょう。
まとめ
任意整理中は、ろうきんから借入れを行うことは原則として難しいです。
ろうきんは非営利団体とは言え、信用情報機関に加盟をしていて、任意整理中であることばバレてしまうからです。
任意整理中もろうきんの住宅ローンの審査に通ったという人もいますが、よくよく見てみると、頭金をしっかり準備しているので、そこまで簡単ではないことが分かります。
一応、最後には、ろうきんで借りれない場合の対処法についても、お伝えしましたが、可能であれば、任意整理中は、無理をしないで、返済に徹していくことをお勧めいたします。
下手に、お金を借りてしまうと、任意整理後の返済もキツクなってしまうからです。
>>ろうきんと債務整理~個人再生や自己破産をする前に知るべきこと
任意整理中は、新たな借入れができないので、貯金を作るぐらいの気持ちで過ごされることをお勧めいたします。