※この記事にはプロモーションが含まれています。

400万円の借金の中に奨学金が入っていて、早く返済をしたい場合、いくつかの対処法があります。

日本学生支援機構に直接、相談をする方法もありますが、債務整理で一気に解決するというやり方もあります。

ただ、債務整理を行う場合は、いろいろと注意すべき点もありますので、そういった点を踏まえて効果的な解決法について解説をしていきます。

ここでは、奨学金の観点も含めた400万円の借金問題の解決法をお伝えしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

400万円の借金全額が奨学金である場合

まず、400万円の借金の全額が奨学金である場合の返済期間やトータルで支払う利子を計算してみましょう。

例えば、400万円の奨学金を金利0.21%で借りた場合(人的保証を利用)、返済プランは以下のようになります。

  • 返済期間:20年(返還回数240回)
  • 月々の返済額:17,037円(最終月は17,092円)
  • 最終的に支払う利子:88,935円

最近は奨学金の金利も下がりつつあるので、返済期間が20年間になっても、トータルの利息は10万円弱程度に収まります

ただ、奨学金の返済が残っていると、いざ、結婚をしようとした際に、相手の方が嫌がるケースもあります。

ですから、可能であれば、繰り上げ返済をしながら、返済期間を少しでも短くできるよう、がんばってみてはいかがでしょうか?

>>奨学金400万円という借金の返済プランは?

日本学生支援機構に相談するという方法

ただ、生活がギリギリで、奨学金の本来の返済額を支払うのがキツイ場合は、日本学生支援機構に、直接、相談をするという方法があります。

具体的には、

  • 減額返還:月々の返済額を一定期間、2分の1または3分の1に減額してもらえる制度
  • 返還期限猶予:返済期限の猶予をもってもらう

というやり方もあります。

詳しくはこちらの記事に詳しくまとめています。

>>奨学金が返済できない場合の対処法

400万円の借金の一部が奨学金である場合

その一方で、400万円の借金の一部が奨学金で、残りが一般の金融機関からの借金の場合は、返済がもっとキツクなるはずです。

なぜなら、銀行や消費者金融からの借金の金利は、奨学金の金利に比べると、遥かに高いからです

例えば、400万円の借金の内、金利12%の借金が250万円あり、毎月4万円ずつ返済をしたとすると、返済期間や利子は以下のようになります。

  • 返済期間:8年3ヶ月(99回)
  • 最終的に支払う利息:1,442,870円

ここに奨学金150万円の返済分が加わります。

つまり、400万円の借金がすべて奨学金の場合と比べて、400万円の内、250万円が金利12%の借金であった場合、毎月2倍以上の金額で返済をしても、トータルで支払う利息は、16倍以上となり、返済はかなりキツクなります

ですから、そういった場合は、債務整理で借金を減らすのも一つの有効な解決方法となってきます。

借金400万円を債務整理で解決する場合

もし、どうしても400万円の借金が返済できずに、債務整理を行う場合、

  • 自己破産:400万円の借金をすべて免責にすることも可能
  • 個人再生:400万円の借金を100万円まで減額することも可能

なので、400万円の返済がキツイと感じている人にとっては、かなり効果的な対処法です。

ただ、奨学金の返済が残った状態で400万円の借金を債務整理する場合、気を付けるべき点があります。

人的保証の場合は要注意!

もし、奨学金を人的保証で借りていて、親や親戚が連帯保証人などになっている場合は、債務整理を行うのは注意が必要です。

なぜなら、この状態で個人再生や自己破産を行なうと債務者本人の借金は減額されたり、チャラになったりしますが、その分は、すべて連帯保証人や保証人に請求されてしまうからです

最悪の場合は、連帯保証人も連鎖的に債務整理に追い込まれてしまうケースもあります。

ですから、もし、人的保証を利用している場合は、事前に連帯保証人などになっている親や親戚に了承を取る必要が出て来ます

機関保証なら問題なし

しかし、その一方で、人的保証ではなく、機関保証を利用している場合は、大丈夫です。

機関保証でれば、個人再生や自己破産を行っても、保証会社が責任を負うだけだからです。

もちろん、だからといって、気楽に債務整理を行えば良いという訳ではありませんが、少なくとも家族に迷惑を掛けることはないので、その点では安心して手続きを進めて下さい。

>>奨学金が機関保証であれば個人再生や自己破産でも大丈夫?

任意整理で解決するという選択肢

このように、個人再生や自己破産では奨学金の借金も整理の対象とする必要があるので、人的保証の場合は、注意が必要です。

ただ、債務整理の中には、奨学金の借金を整理の対象から外せる手続きがあります

それが、任意整理の手続きです。

実際、奨学金は元々、金利が低く返済期間も長いので、月々の返済額も少ないです。

ですから、奨学金以外の借金の負担さえ減らせれば、400万円の借金問題を解決できる可能性は出て来ます。

逆に400万円の借金の中に奨学金のような低金利のものがなければ任意整理では難しくなってくるかもしれません。

なぜなら、任意整理では残債を3年~5年で返済するのが基本なので、400万円の借金をすべて任意整理の対象にすると、月々の返済額が6万~11万とかなり高額になってしまうからです。

借金400万円を債務整理する場合は任意整理だと辛い!?

ですから、いろいろ不安な方は、法律の専門家に、奨学金を含んだ借金が400万円ある場合、どのように解決をしたら良いか、相談をしてみると良いでしょう。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

takeshi1

400万円の借金の中に奨学金が含まれていると、債務整理をしようとした場合、複雑になるケースもありますが、弁護士や司法書士ともよく相談をしながら、良き解決策を見つけていって下さい。