400万円の借金を返済できない場合、自己破産などの債務整理を検討される方もいらっしゃるかと思います。

ただ、借金の中に奨学金が入っている場合は、気を付ける必要があります。

ここでは、奨学金の観点も含めた400万円の借金問題の解決法をお伝えしていきます。

400万円の借金全額が奨学金である場合

まず、400万円の借金の全額が奨学金である場合の返済期間やトータルで支払う利子を計算してみましょう。

例えば、400万円の奨学金を金利0.21%で借りた場合(人的保証を利用)、返済プランは以下のようになります。

  • 返済期間:20年(返還回数240回)
  • 月々の返済額:17,037円(最終月は17,092円)
  • 最終的に支払う利子:88,935円

最近は奨学金の金利も下がりつつあるので、返済期間が20年間になっても、トータルの利息は10万円弱程度に収まります

ただ、奨学金の返済が残っていると、いざ、結婚をしようとした際に、相手の方が嫌がるケースもあります。

ですから、可能であれば、繰り上げ返済をしながら、返済期間を少しでも短く出来るよう、がんばってみてはいかがでしょうか?

400万円の借金の一部が奨学金である場合

その一方で、400万円の借金の一部が奨学金で、残りが一般の金融機関からの借金の場合は、返済がもっとキツクなるはずです。

なぜなら、銀行や消費者金融からの借金の金利は、奨学金の金利に比べると、遥かに高いからです

例えば、400万円の借金の内、金利12%の借金が250万円あり、毎月4万円ずつ返済をしたとすると、返済期間や利子は以下のようになります。

  • 返済期間:8年3ヶ月(99回)
  • 最終的に支払う利息:1,442,870円

ここに奨学金150万円の返済分が加わります。

つまり、400万円の借金がすべて奨学金の場合と比べて、400万円の内、250万円が金利12%の借金であった場合、毎月2倍以上の金額で返済をしても、トータルで支払う利息は、16倍以上となってしまうのです

ですから、そういった場合は、債務整理を検討せざるを得ない状況に追い込まれる可能性が高くなります。

奨学金を含んだ借金を債務整理する場合の注意点

ただ、奨学金の返済が残った状態で400万円の借金を債務整理する場合、気を付けるべき点があります。

それは、奨学金を人的保証で借りていて、親や親戚が連帯保証人などになっている場合です。

この状態で個人再生や自己破産を行なうと債務者本人の借金は減額されたり、チャラになったりしますが、その分は、すべて連帯保証人や保証人に請求されてしまうからです

最悪の場合は、連帯保証人も連鎖的に債務整理に追い込まれてしまうケースもあります。

しかし、その一方で、人的保証ではなく、機関保証を利用している場合は、大丈夫だと言えます。

参考記事:奨学金が機関保証であれば個人再生や自己破産でも大丈夫?

もし、人的保証を利用している場合は、事前に連帯保証人などになっている親や親戚に了承を取るようにして下さい

任意整理で解決するという選択肢

個人再生や自己破産では奨学金の借金も整理の対象とする必要があります。

しかし、任意整理の手続きであれば、整理する借金を選ぶことが出来るので、奨学金を整理の対象から外すことも可能です

奨学金は元々、金利が低く返済期間も長いので、月々の返済額も少なくなっています。

ですから、奨学金以外の借金の負担さえ減らせれば、400万円の借金問題を解決出来る可能性は出て来るのです。

逆に400万円の借金の中に奨学金のような低金利のものがなければ任意整理では難しくなってくるかもしれません。

参考記事:借金400万円を債務整理する場合は任意整理だと辛い!?

また、実際に、奨学金以外の借金をどれだけ減らせるかは以下の方法で簡単に調べることが出来ます。

奨学金は日本学生支援機構に相談する方法もある

また、それでも奨学金の返済が厳しい場合は、債務整理をするのではなく、日本学生支援機構に相談をして、

  • 減額返還:月々の返済額を一定期間、2分の1または3分の1に減額してもらえる制度
  • 返還期限猶予:返済期限の猶予をもってもらう

というやり方もあります。

人的保証になっていて、保証人に迷惑を掛けたくない人は、是非、こちらの方法を検討してみて下さい。

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400万円の借金の中に奨学金が含まれていると、面倒なことになるケースもありますが、弁護士や司法書士ともよく相談をしながら、良き解決策を見つけていって下さい。