個人再生 奨学金 機関保証

個人再生や自己破産で奨学金の借金を整理する際、もし親や親族が連帯保証人や保証人となる人的保証であった場合、多大な迷惑が掛かってしまいます。

しかし、奨学金を利用している人が人的保証ではなく機関保証になっている場合は、どうなるのでしょうか?

ここでは、機関保証を選択している人が奨学金を個人再生の対象にする場合のリスクや注意点について解説をしていきます。

ちなみに、個人再生を通じて奨学金の借金がどれくらい減らせるかは、こちらの方法で簡単に調べることが出来ます。

奨学金の機関保証とは?

機関保証とは、奨学金の制度が日本育英会から、日本学生支援機構(育英会が他の財団法人が合併して設立された機関)へ引き継がれた平成16年(2004年)以降に奨学金を利用する人が選択できるようになった制度です。

それまでは、親や親族が連帯保証人や保証人となる人的保証しかありませんでした

ただ、親が債務整理中であるなど、信用情報機関に事故情報が残っている(ブラックリストに載っている)状態だと、奨学金の連帯保証人にはなれませんでした。

しかし、そういった方でも機関保証を選択することによって奨学金を利用できるようになったのです。

機関保証を選択した場合、毎月の貸与額から保証料が差し引かれます。

(保証料の金額は、こちらに一覧表が載っていますが大体、貸与額の2~5%ぐらいとなります。)

返済が始まってから、もし奨学生が指定された期日までに返済が出来なくなった場合、奨学生は分割返済できる権利を失います。(期限の利益の喪失)

そして、その際に保証機関である公益財団法人日本国際教育支援協会が、奨学生に代わって残額を一括返済します。

その後は、保証機関が奨学生に対して返済を請求するようになります。

この時の返済は、特別な事情があれば、分割返済にも対応してもらえますが、基本的には一括返済です

また、代位弁済額の返済を滞納してしまった場合は、遅延損害金が年率で10%掛かってしまうため、早めに法律の専門家に相談されることをオススメいたします。

機関保証であれば個人再生や自己破産でのリスクは少ない

もし、家族などの親族に連帯保証人や保証人を依頼していた場合、個人再生や自己破産をすると、保証人(連帯保証人)に返済の義務が発生するため、多大な迷惑が掛かってしまいます。

ちなみに、個人再生や自己破産では奨学金を外すことは出来ません。

個人再生で奨学金を外すことは可能?無理をすると借金地獄!

しかし、機関保証を選択していれば、個人再生や自己破産をした場合でも、最低限、親や親族に迷惑を掛けることはなくなるということになります。

奨学金を個人再生や自己破産で整理する場合の注意点

ただし、奨学金も第二種奨学金(海外)を利用する場合は、機関保証と人的保証の両方への加入が必要とされます

ですから、機関保証を利用していた場合でも、人的保証が入っていないか、事前に奨学金の契約内容をじっくり確認するようにして下さい

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もし、親などが奨学金の連帯保証人になっている場合は、個人再生や自己破産ではなく、任意整理という奨学金を債務整理の対象から外してリスクを避ける方法もありますので、そういった点も含めて、弁護士や司法書士へ早めに相談されることをオススメいたします。