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個人再生の手続きを行なうと、信用情報機関に事故情報が約5年~10年間登録されてしまい、ブラックリストに載った状態になってしまいます。

そのため、個人再生後は、事故情報が消えるまで、原則として、新たなローンを組むことはできませんし、クレジットカードを作ることもできません。

逆に、既に持っているクレジットカードも使用できなくなってしまうので、ご注意下さい。

参考記事:個人再生をしたらクレジットカードは使用不可になる?

ただ、そういった中でも個人再生後に作れるクレジットカードはあるのか、お伝えしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

個人再生でも作れるクレジットカードはあるのか?

専門家の方々は、基本的に、個人再生後は、最低でも5年間、長くて10年間はクレジットカードの取得が難しいと伝えています。

しかし、そういった中でも、一件だけ個人再生完済後にクレジットカードを作れた方の話がネット上にありました。

こちらの方は、個人再生後の返済中である4年後に、楽天のクレジットカードを作ることができたそうです。

また、その際、キャッシング枠を付けずに審査に申込んだそうですが、それも大切なポイントだと語っています。

実は、楽天カードの場合、同じ債務整理の種類の一つである任意整理後に取得された方が、それなりにいらっしゃいます。

参考記事:任意整理中に楽天カードの審査は通る?(みんなの体験談)

また、楽天カード以外にもアメックスのクレジットカードは債務整理後の審査に通りやすいのではという話があります。

参考記事:任意整理中でもアメックスの審査に通るって本当?

ちなみにアメックスは、外資系の会社ですし、年間費も他社に比べて高いので、そういった観点からも通りやすいのではと言われています。

個人再生中でも作れるクレジットカードが存在するワケ

信用情報機関に事故情報が登録された状態は、クレジットカード会社の審査を受けるにあたって、著しく不利になることに間違いはありません。

しかし、収入、勤務先、雇用形態など他の要素から返済能力があると判断されれば、審査に通る可能性はあると言えるのです。

また、クレジットカード会社によっては、新規会員の獲得のため、審査を甘くしている時もあるので、タイミングが良ければ審査に通るというケースも出て来ます。

もちろん、実際にこれらのクレジットカードの審査には、必ず通るという保証はありません。

申込みをされる際は、あくまでも自己責任ということになりますが、一つの情報としてご参考にして下さい。

クレジットカードが作れた場合の注意点

このように個人再生後にクレジットカードを作れたというケースはあります。

しかし、いくつか注意すべき点もあります。

再び借金生活に陥るリスクも

個人再生後にクレジットカードを作ると、再び借金生活に陥る危険性があるリスクがあることを忘れてはいけません。

たとえ、ショッピング枠だけを使う場合でも、リボ払いなどを利用したら、すぐに残債が増えてしまいます。

下手をしたら、2回目の債務整理をするリスクも出て来ますし、その場合は、より厳しい対応を強いられるので、十分ご注意下さい。

参考記事:2回目の債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)は可能?

作ったカードが解約になるケースも

仮に個人再生後にクレジットカードを作れた場合でも、そのカードがずっと使える保証はありません。

なぜならクレジットカードは途上与信や更新の際にも利用者の信用情報を照会するからです。

そこでの審査に引っ掛かってしまうと、強制解約となり、クレジットカードが使えなくなってしまします。

ですから、やはり原則としては、個人再生後、約5年~10年後に事故情報が消えるまでは、本人名義のクレジットカードは作らず、デビットカードや家族カードで極力対応することをオススメいたします。

参考記事:債務整理後もデビットカードなら作れる!

個人再生後にクレジットカードを早く作るコツ

個人再生後にクレジットカードを早く作るにはいくつかのポイントがあります。

KSC(全国銀行個人信用情報センター)を避ける

信用情報機関は、CIC(株式会社シー・アイ・シー)、JICC(株式会社日本信用情報機構)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)の3つがあります。

個人再生後、信用情報機関に登録されるのは、約5年~10年間と言われていますが、10年間登録されるのは、KSCのみとなります。

クレジットカード会社の規約を見ると、加盟している信用情報機関が記載されていますが、KSCに加盟している業者は避け、CICやJICCに加盟しているクレジットカードを選ぶようにして下さい。

そうすれば、個人再生後、5年を過ぎれば、クレジットカードを作れる確率が高くなります。

官報を照会しないクレジットカード会社を選ぶ

個人再生の手続きを行なうと官報に名前や住所が載ってしまいますが、クレジットカード会社の中には、官報の情報を照会するところがあります

具体的には、セディナカード、三井住友カード、エポスカード、オリコカード、クレディセゾン、JCBカード、三菱UFJニコスカード、ライフカードなどが官報の情報を照会すると言われています。

ですから、こういったクレジットカード会社は避ける方が良いでしょう。

信用情報機関に情報開示を行なう

個人再生後、信用情報機関から事故情報から消えるタイミングは、人によって違うことがあります。

ですから、信用情報機関で事故情報が消えたら、すぐクレジットカードを作れるよう、時々、信用情報機関に情報開示請求を行なってみると良いでしょう。

情報開示請求は1,000円ぐらいでできます。

参考記事:CIC・JICC・KSCの違いと信用情報開示の請求方法

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個人再生中でも作れるクレジットカードはありますが、原則として個人再生後、約5~10年間クレカは作れないことを認識した上で、弁護士や司法書士に相談しながら対応を検討していくことをお勧めいたします。