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奨学金500万 何年で返せる

奨学金で500万円を返済することになった時、まず考えるのが「一体、何年で返せるのかなあ?」ということではないでしょうか。もちろん、一気に返すことができればそれに越したことはありませんが、その場合は月々の返済額が非常に大きくなってしまいます。しかし、返済期間を延ばすと、結婚など様々なところに影響が出てきてしまいそうですよね。

そこで、この記事では奨学金500万は何年で返せるのかという点について、いくつかの事例も紹介しつつ、様々な視点から詳しく解説をしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

奨学金500万は何年で返せる?

奨学金500万円を何年で返せるか考える際には、次のような点を整理しておく必要があります。

奨学金の種類と金利

奨学金には大きくわけると第一種(無利息)と第二種(有利息)のものがあります。当然、第一種の奨学金で借りることができれば良いのですが、そのためには成績や収入で厳密な基準がありますし、賞与金額が限定されています。また、最大でも約300万円ぐらいまでしか利用できないため、500万円の奨学金がある人は、第二種を利用しているか、第一種と第二種を併用しているかのいずれかだと思います。

その一方で、第二種は有利息となり、金利(年率)に関しては、利息固定方式か利息見直し方式(5年ごとに見直し)かによっても違ってきます。詳細は日本学生支援機構のHPに記載されていますが、直近であれば、金利は年率0.09~0.737%ぐらいの辺りを推移しています。無利息の場合に比べると、利息が付く分、負担が増えますが、一般的な消費者金融や銀行から借りた場合に比べると遥かに低いですよね。

そのことを押さえた上で、500万円の奨学金が何年で返せるかを見ていきますが、日本学生支援機構が提供している奨学金貸与・返還シミュレーションを使うと具体的な金額が出てきます。

そこで、第二奨学金を選択し、貸与年率0.369%で500万円を貸与してもらって、かつ機関保証を利用しない場合(人的保証を利用した場合)でシミュレーションをしてみましょう。すると、返済期間を20年とした場合、月々の返済額は21,651円(最終月は21,885円)となることがわかります。

返済期間ごとの違い

ただ、ここで毎月2万円ちょっとずつ返済をしていけば、20年で返せると聞いて「もっと早く返済できたらいいな」と思う方は多いと思います。実際、20年で返済するとなると、奨学金を完済する頃には40歳を過ぎていますからね。

そこで、返済期間を短くしようとした場合は、月々の返済額を上げたり、ボーナスを返済に回したりして、繰り上げ返済をする必要が出てきます。ちなみに通常の借金であれば、金利が高いので、金利によって返済シミュレーションも大きく変動します。詳細は以下の記事をご覧ください。

>>500万円の借金は何年で返せる?実は利息がとんでもないことに!

ただ、奨学金の場合は金利が低いので、基本的には月々の返済額と返済までにかかる期間はほぼ純粋な反比例の関係になります。つまり、

  • 500万円の奨学金を10年で返済する場合:月々の返済額は約42,000円
  • 500万円の奨学金を5年で返済する場合:月々の返済額は約84,000円
  • 500万円の奨学金を3年で返済する場合:月々の返済額は約140,000円

という感じになってくるわけです。500万円の奨学金を3年~5万円で返そうと思ったら、8万~14万円の範囲で返済をしていく必要があるわけですね。

500万円の奨学金を早く返すための方法

では、実際に500万円の奨学金を早く返している方はどのようにやりくりをしていけば良いのでしょうか。

500万円の奨学金を11年で返済できそうな人がやったこと

東洋経済ONLINEでは、32歳の女性の事例を紹介しています。この方は第一種と第二種の併用で奨学金を借りて、以下のような方法を実践しました。

  • 住宅手当や寮のある条件で会社を選び、住居費を大幅に節約
  • ボーナスが入ったり、貯金が入ったりしたら奨学金の返済に回す

その結果、5年間で230万円を返済し、記事で紹介された時点では、あと3~4年で完済する予定とのことです。この場合、月々の返済額の平均は約38,000円ですから、500万円の奨学金を完済するまでに約11年間かかることになります。

11年と聞くと、少し長い感じもしますが、こちらの女性は住居費を減らすことによって無理なく返済ができているという点でメリットが大きいと言えますね。

500万円の奨学金の返済をさらに加速させる方法

また、ここでさらに返済を加速させようと思ったら、

  • 通信費を見直す
  • 給料をもらったら強制的に一部を奨学金の返済に回す
  • 家計簿をつけてお金の出入りを管理する
  • 副業をして収入を増やす

などの方法を実践していくと良いでしょう。通信費は、支払い額が大きい分、節約することによって支出を大幅に減らせる可能性が高い項目だと言えます。また、強制返済に関しては、お金があるとついつい使ってしまう方にとってはおすすめの方法です。

家計簿をつけることも、自分自身のお金の使い方を見える化させるために非常に有効な方法です。それによって、どこで無駄遣いをしているのか、また、どこの支出を押さえれば良いのかが見えてくるので、効率的にお金の使い方を改善することができます。

そして余裕がある人は、ぜひ副業にチャレンジしてみてください。副業に関しては以下の記事で詳しく解説しています。

>>借金返済に有効な副業!

奨学金500万の返済で苦しむ人たち

しかし、その一方で500万円の奨学金を返済するために苦しんでいる人たちは数多くいらっしゃいます。こちらの方は、500万円の奨学金とは別に100万円の借金があるので、合計600万円の借金を抱えています。

奨学金を500万ほど借りています。今後返済する自信がありません。
大学4年間で奨学金を500万ほど借り、利子等を含めると最終的な返済額が5,520,965円あります。
それとは別に祖母に入学金を100万借りており、借入金額を合計すると600万円近い金額になります。

家庭内のトラブルも重なり、給料も毎月手取りが16万円ほどしかないので、何度も自殺を考えてしまうほどの状況とのことです。

そして、こちらの方は、500万円の奨学金がなかなか返済ができないため、結婚と子供を諦めかけています

奨学金が500万残ってて辛いです。
手取り18万でボーナスはありません。
全部全部自業自得ですが、30歳女で結婚も子供も諦めるしかないと思うとふとした時に涙が溢れてきます。

奨学金の返還期間は最大で20年となっており、金利も低いので、それほど負担にはならないという意見もありますが、給料が安くて返済に回せるお金をほとんど作れない方だと、20年間返済に苦しみ続けることになりますし、結婚もあきらめざるを得ない状況に陥ってしまう可能性も高くなります。

奨学金500万円を債務整理するという選択肢

では、奨学金の返済が苦しい時、また、奨学金以外にも借金を抱えてしまっている時は、どうすれば良いのでしょうか。もちろん、奨学金の返済が難しい場合は、日本学生支援機構に相談して、返還期限の猶予や減額返還ができないか聞いてみることも可能ではあります。

>>奨学金が返済できないとどうなる?その厳しい現実と対処法

ただ、それだけは根本的な解決に繋がらないという場合もあるでしょう。そんな時には、最後の選択肢として債務整理を検討をするのも良いかもしれません。債務整理を行なう場合、自己破産であれば、残債のすべての支払いが免責となります。また、個人再生であれば、500万円の残債を100万円まで減額することも可能です。

もちろん、債務整理は、どうしても返済が難しい場合にのみ利用できる制度ですが、500万円の奨学金を返済ができず、自殺を考えたり、結婚や子供を諦めたりしてしまっているような方は、一度、法律の専門家に無料相談を依頼してみるのが良いかと思います。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

ただし、奨学金を債務整理の対象にする場合は、一つ重要な注意点があります。それは、奨学金を利用する際、人的保証を利用して親や親戚が保証人になっている場合、債務整理をすることによって、奨学金は減額や免責をされますが、減額された分はすべて保証人に対して請求されてしまうということです。ただし、その一方で、人的保証でなく機関保証を利用していれば、親族に迷惑がかかることはありません。

>>奨学金が機関保証であれば自己破産や個人再生でのメリット大?

まとめ

奨学金500万は何年で返せるか心配になる方も多いですが、基本的に毎月2万円ちょっとの金額を払い続けていけば、20年間で完済することが可能です。そして月々の返済額を2倍にすれば、返済期間は10年にすることができますし、ボーナスを奨学金の返済に回したりすることによって、さらに返済を加速させることができます。

ただ、現実的には、給料の手取りが20万円を切ったりしていると、奨学金の返済に苦しんでしまうケースが多いのも事実です。ですから、どうしても返済が難しい場合は債務整理を行なうというのも一つの方法です。

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500万円の奨学金を返済するのは長い道のりですが、いろいろと工夫をしていきながら、1日でも早く返済をして、返済から解放された自由な生活を勝ち取ってくださいね。