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400万円の奨学金を抱えている人の中には「これだけの金額だと一体何年で返済できるのかな?」と途方に暮れている人がいるかもしれません。実際、あまりに返済期間が長いと、結婚も含めた将来の人生設計プランが大きく狂いかねないですよね。
そこで、この記事では、奨学金400万は何年で返済が可能なのか、月々の返済額ごとにお伝えしていきながら、返済がキツイ時の裏技を使った時にどうなるのかという点についても詳しく解説していきます。
目次
奨学金400万は何年で返済が可能?
400万円の奨学金を何年で返済できるかを知りたい場合、まずは、毎月、いくらまでなら返済に回すことができるか把握する必要がありますよね。そこで、毎月の返済金額ごとに何年で返済ができるのか、具体的にシミュレーションをしながら解説をしていきます。
毎月17,000円返済すれば20年で返済が可能
まずは、最も標準的な返済パターンでのシミュレーションです。奨学金は独立行政法人である日本学生支援機構によって運営されていますが、そこで、奨学金貸与・返還シミュレーションというプログラムが提供されています。
そこで以下の条件でシミュレーションをしてみます。
- 貸与総額:400万円
- 貸与利率:0.369%
- 機関保証制度:利用しない
そうすると、月々の返済金額は17.321円(最終月は17,441円)で、返済期間は20年間になるという結果が出てきました。
奨学金には、金利が低くて長期返済が可能という特徴があります。(もちろん、理想を言えば貸与ではなく給付という形にするべきだと思いますけどね) ただ、それでも毎月17,000円というのは、特に若くて給料が安い時期だと結構負担になるかもしれません。
また、返済期間が20年間となると、結婚や子育ての期間とも思いっきり重なってしまいます。結婚後も、奨学金の返済をしていると配偶者に対しても負い目を感じてしまうかもしれません。ですから、可能であれば、もっと短い期間で返済をしていきたいところではあります。
毎月34,000円返済すれば10年で返済が可能
では、返済期間を20年から10年の半分にした場合はどうなるのでしょうか。そうすると月々の返済額は2倍の34,000円になります。20年間で返済する場合に比べて返済の負担はグッと重たくなりますが、その一方で、うまくいけば結婚する前に完済する道も見えてきますよね。
また、毎月34,000円ずつ返済することも一人暮らしなら、努力次第で十分に可能だと言えます。バリバリ働いて残業代で稼いだり、出世して給料を増やしたりするのも良いですが、手っ取り早く副業をしてしまうというのも一つの方法です。
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また、サラリーマンの人であれば、ボーナスが出た際、そのお金を奨学金の返済に回すことによって一気に残債を減らすのもありでしょう。
毎月67,000円返済すれば5年で返済が可能
では、そこからさらに返済期間を5年にしたい場合、月々の返済額がいくらまで増やせば良いのでしょうか?その答えは67,000円となります。う~ん、かなり金額的には大きいですよね。
これだけの金額を払い続けるには、しばらくは他にやりたいことを犠牲にして、奨学金の返済に集中していく必要があります。例えば、以下のようなことに取り組んでいく必要も出てきます。
- 余った時間があればどんどん副業を行なう
- 会社の飲み会や外食などは当面我慢する
- 家賃が安いところに引っ越す
- 車やバイクなど大きな買い物は控える
5年で400万円の奨学金を返済したいと思ったら、こういった感じで何かを犠牲にしなければ難しいでしょう。実際、こうやっていろいろなものを犠牲にすれば、必ず400万円の奨学金を完済できるという保証はありません。しかし、最低限のラインとして、これぐらい自分を追い込んでいく必要はあると言えるのです。
400万円の奨学金を債務整理で返済するのはあり?
ここまでは400万円の奨学金の返済期間について一般的な観点からお伝えしてきましたが、収入が低い人にとっては、20年間で返済する場合でもキツく感じるかもしれません。その場合、債務整理の手続きを行なって一気に返済していくという裏技もあります。
裏技といっても、債務整理は国が認めた借金の減額方法なので、法的には一切問題ありません。では、具体的にこの方法で400万円の奨学金問題は解決が可能なのか解説していきます。
人的保証だと厳しい
400万円の奨学金を利用する際、保証について、人的保証にするか機関保証にするか決めているかと思います。ここで、人的保証とは親や親戚などに連帯保証人や保証人になってもらうことになりますが、もし人的保証を選択していれば、残念ながら債務整理をするのは難しいという結論になってしまいます。
なぜなら、債務整理で奨学金の支払い減額されたり、免除されたりしても、その分はすべて連帯保証人に対して請求が行ってしまうからです。結果的に家族全体の負担は減らないですし、せっかく保証人になってくれた親に迷惑が掛かってしまうだけです。
機関保証の場合
しかし、その一方で機関保証を選択していれば、状況は大きく変わってきます。機関保証では、保証機関に保証料を支払う代わりに、保証機関が連帯保証をしてくれます。そのため、仮に債務整理を行なったとしても、親や親戚に迷惑がかかることはありません。
>>奨学金が機関保証であれば自己破産や個人再生でのメリット大?
また、仮に400万円の奨学金を自己破産の対象にできた場合は、全額が免責となりますし、個人再生を行なった場合でも弁済額を100万円まで減らしてもらうことも可能です。あとは、その金額を原則的には3年で分割返済をしていくことになるので、毎月27,778円ずつ返済をすれば3年で完済することになります。
もちろん、債務整理はどうしても返済が難しい人のみが利用できる借金減額制度なので、最後の手段という形にはなってきます。ただ、収入がが少ないだけでなく、奨学金以外にも借金がいろいろあったりして返済がキツい方は、一度、無料の借金減額診断を受けてみるのも良いのではないでしょうか。
まとめ
奨学金400万は何年で返済が可能なのかという点については、月々の返済金額ごとに変わってきますが、まとめると
- 毎月17,000円ずつ返済すれば20年
- 毎月34,000円ずつ返済すれば10年
- 毎月67,000円ずつ返済すれば5年
という感じになります。あとは、これを一つの目安として、副業をしたり、あるいはボーナスの大半を奨学金の返済に回したりしながら、1日でも早く完済ができるようぜひがんばってみてください。
また、どうしても返済が難しい場合は、債務整理によって奨学金の残債を減額したり、チャラにしてもらったりすることも可能です。ただ、この場合、機関保証を使用していれば問題ありあませんが、人的保証を利用していれば、債務整理をすると保証人に大きな迷惑をかけてしまうことになってしまいます。ですから、実際にどうするのが良いかは、法律の専門家に相談しながら、進めていくのも良いでしょう。
奨学金は可能であれば、早く完済してしまって、結婚生活などに影響が出ないようにしていくのに越したことはないので、どうすれば早く返済ができるか、いろいろな方法を試してみてください。