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債務整理をした後は、住宅ローンを組むのが難しくなるというデメリットがあります。
ここでは、いつまでそういった状態が続いてしまうのか、また、再度、住宅ローンを組めるようになるために、どういった対策をしていくのが良いか解説をしていきます。
目次
債務整理後は住宅ローンが厳しくなる理由
債務整理を行なうと、信用情報機関に事故情報が5~10年登録されてしまうというデメリットがあります。
住宅ローンの審査を受ける際、銀行などの金融機関は、この信用情報機関の情報を照会します。
そこで、債務整理をした情報が残っていると、審査に落ちてしまうことになるのです。
ただ、中には債務整理後の返済中期間でも住宅ローンの審査に通った人もいるので、以下の記事をご参考にして下さい。
任意整理後でも住宅ローンはダメ?
債務整理でもいくつかの種類があり、自己破産ではすべての債権が、個人再生では住宅ローンを除くすべての債権が整理の対象となります。
ただ、任意整理では整理する債権を選べるので、その分、債務整理後のダメージは小さく抑えられるメリットがあります。
ですので、任意整理後であれば、住宅ローンの審査は多少通りやすくなるのではと思う人もいます。
しかし、信用情報機関は、主にCIC・JICC・KSCという三つの機関がありCRINというシステムで債務者の信用情報をお互いに共有しています。
ですから、任意整理で一部の債権だけを整理の対象としても、そこでの事故情報はすべての貸金業者で共有されてしまっているのです。
ですから、やはり任意整理の場合でも、約5年間は住宅ローンを組むのが難しくなってしまうということになります。
フラット35なら利用できるのか?
フラット35は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携し、最長35年のローンを、固定金利で借りられるという安定したタイプの住宅ローンとなっています。
また、審査の際も、勤続年数は問われず、かつ保証人や保証料なしでも大丈夫なので、審査は甘いという見方もあります。
しかし、フラット35で審査を行なう住宅金融支援機構は、そのプロセスで、信用情報機関の情報を照会するので、やはりそこで審査に落ちてしまう可能性は高くなります。
債務整理後に住宅ローンの借り換えは可能?
債務整理をする際に、住宅ローンが残っていても、個人再生や任意整理では、住宅ローンを整理の対象から外すことも可能です。
ですから、債務整理後に、住宅ローンをより低金利のプランに借り換えることができないかと考える人がいるかもしれません。
ただ、この場合も、借り換え先の金融機関は審査を行なう際、信用情報機関の情報を照会するので、難しくなってしまいます。
債務整理後に住宅ローンを組む場合の注意点
では、債務整理後に住宅ローンを組む場合は、どんな点を気を付ける必要があるのでしょうか?
事故情報が消えるのを待つ
信用情報機関に事故情報が登録されている間は、住宅ローンを組むのが難しくなっています。
この期間に、無理をして住宅ローンの審査に申込んでも、審査に落ちたという履歴が信用情報機関に約6ヶ月登録されるだけの結果に終わってしまう可能性が高くなります。
ですから、基本的には事故情報が消えるのを待つしかありません。
気になったら情報開示をしてみる
ただ、事故情報が消えるまでの期間は、信用情報機関によってもマチマチなので、債務整理後に5年~10年経つと、大丈夫かどうか微妙に感じる時があります。
そういった時は、信用情報機関に対して情報開示を求めることによって、債務整理をした情報が残っているかどうか調べることができます。
頭金をしっかり準備しておく
債務整理をしたという事故情報が消えた後、住宅ローンの審査に100%通るようになるかというとそういうワケではありません。
申請する人の収入や返済負担率(年収に対する年間のローンの返済額の割合)、勤務先など、他の要素も当然重要になってくるからです。
また、頭金は多ければ多いほど、住宅ローンの審査に通った後の返済が楽になります。
ですから、信用情報機関に事故情報が残っている期間は、物件価格の2割を頭金として準備できるようにがんばりましょう。
債務整理後は、永遠に住宅ローンを組めなくなる訳ではありませんので、計画をしっかり立てながら、将来、住宅ローンを確実に組めるよう準備して下さいね。