大東建託の物件で賃貸をしようとしたら、基本的にハウスリーブの審査を受ける必要があります。
その場合、任意整理をした人は、審査に落ちてしまうリスクが高まってしまうのでしょうか。
ここでは、ハウスリーブの審査について、債務整理の観点から解説をしていきます。
ハウスリーブの審査はどうなっている?
ハウスリーブは、大東建託グループの保証会社で、大東建託パートナーズ株式会社が管理する物件で賃貸契約をしようとする際には、原則、加入するよう求められます。
保証委託料として、契約時には22,000円、そして毎月、賃料などの2.2%か5.5%を支払う費用がありますが、連帯保証人が不要となるので、家族に連帯保証人を頼みたい人にとっては、便利な制度ですよね。
ハウスリーブは家賃保証や賃貸保証を行う会社ですが、賃貸系の保証会社は大きく分けて、4つのグループに分かれます。
- 信販系保証会社
- LICC系保証会社
- LGO系保証会社
- 独立系保証会社
この中で、ハウスリーブ株式会社が加盟しているのは、LGO系保証会社です。
LGO系保証会社は、信用情報機関の情報を照会しません。
また、他社と情報共有をあまり行っておらず、独自で審査を行っているケースが多いので、審査は甘いと言われています。
任意整理をしてもハウスリーブの審査に通る?
そういった点から、本題に入っていきますが、結論からお伝えすると任意整理をしたことは、ハウスリーブの審査には影響しません。
なぜなら、ハウスリーブの審査では、任意整理を行った情報が登録される信用情報機関の情報を照会しないからです。
ちなみに、先ほど、お伝えした賃貸保証会社の4つの種類の中で、任意整理をした人が気を付けなければならないのは、信販系の保証会社です。
信販系の保証会社としては、オリコフォレントインシュア、ライフ安心プラス、エポスカードなどがありますが、これらの保証会社は、審査の際に、CICという信販系会社が多く加盟している信用情報機関の情報を照会します。
そこで、任意整理をしたことが分かってしまうため、審査に落ちる可能性は非常に高くなります。
しかし、ハウスリーブは、CICにも加盟していませんし、信用情報機関の情報を照会しないので、任意整理をした人でも審査に通る確率は高いのです。
ハウスリーブの審査に落ちる人の特徴は?
逆に、ハウスリーブの審査では、どういった人が落ちやすいのでしょうか?
もちろん、ハウスリーブの審査基準は、公開されていませんが、一般的には、
- 契約を行う人の収入や勤務先がどうか
- 社会保険証と国民健康保険のいずれかを使っているか
- 大東建託の物件を過去に利用した際、滞納などのトラブルはなかったか
という点が重要視されると言われています。
収入が多く、勤務先が東証一部上場企業などの大企業であったり、公務員であったりした場合は、当然ならがら有利に働きます。
また、社会保険証を持っていれば、審査に通りやすくなる一方で、国民健康保険だと、審査が厳しくなる傾向があります。
そして、最後に、大東建託の物件を以前に利用して、何かトラブルを起こしてしまった場合は、審査に落ちる可能性が高くなることは言うまでもありません。
ですから、任意整理をしていても、必ず審査に通るという訳ではなく、上記のような観点が重要視されるということです。
クレジットカード払いは難しい
任意整理をしたことはハウスリーブの審査に影響しませんが、その一方で、覚えておくべき点は、家賃をクレジットカード払いにすることはできないと言うことです。
なぜなら、任意整理をすると、任意整理後、約5年間は、信用情報機関に事故情報が登録されてしまいますが、その期間はクレジットカードを持つことが難しくなってしまうからです。
任意整理をすると、新規のクレジットカードを作るのが難しくなってしまうだけでなく、既存のクレジットカードも使えなくなってしまうので、注意しなければなりません。
まとめ
任意整理をしても、ハウスリーブの審査には、直接影響することはありません。
ですから、収入などの属性が良かったり、社会保険証を持っていたら、あまり心配することなく審査を受けてみることをお勧めいたします。
また、これから任意整理を考えている人の中には、将来的に賃貸契約で、保証会社を利用することができなくなるのではと心配する方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、ハウスリーブに限らず、信販系の保証会社でなければ、任意整理を行うことは影響しませんので、その点ではご安心下さい。

任意整理を行うと、確かにブラックリスト状態になり、新たな借入れが約5年間できなくなるというデメリットがありますが、それ以外の部分で影響を受けないことはいろいろありますので、正しく理解していかれることをお勧めいたします。