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任意整理 弁護士 遅い

任意整理を弁護士や司法書士に依頼した際、想定以上に時間が掛かって、遅くなってしまうケースがあります。

そうなってしまう場合は、どういった理由が考えられるのでしょうか。

ここでは、対応が遅い場合に考えられる原因と、任意整理の対応が遅いというトラブルを未然に防ぐために重要なポイントについて解説をしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

任意整理で掛かる期間は?

任意整理で弁護士の対応が遅いかどうか、判断する前に、任意整理には一般的にどれくらいの期間が掛かるのか、知っておく必要がありますよね

任意整理で一般的に、掛かる日数は以下のようになっています。

項目 期間
受任通知を債権者に送る 1~3日
取引履歴の開示請求と&引き直し計算 約1ヶ月
債権者との交渉 3~6ヶ月
和解後の返済 3年~5年

任意整理の手続きの中で、最も日数が掛かるのは、やはり、債権者との交渉です。

早ければ3ヶ月ぐらいで終わりますが、長くなると半年ぐらい掛かることもあるので、その点は事前に理解をしてのが良いでしょう。

任意整理で弁護士の対応が遅い理由

上記の点を踏まえて、任意整理を依頼した弁護士の対応が客観的に見ても遅い場合、どういった理由が考えられるのでしょうか。

ここでは、具体的な事例を挙げながら、お伝えしていきます。

任意整理に応じない業者があったりする

任意整理は、弁護士(或いは司法書士)と債権者の任意の交渉によって行われます。

ですから、債権者によっては、交渉に時間が掛かってしまう場合があります。

例えば、こちらの方は、3社に対して任意整理を行ったところ、2社とは約半年で和解ができたけれども、残りの1社は和解に時間が掛かっていると話しています。

去年11月に任意整理して今年の5月に二社和解いたしました。残るはニコスのみなんですが、書士の方がニコスは和解に応じるのが遅いと聞きましたがそうなんでしょうか?

任意整理の交渉になかなか応じてくれない理由としては、その債権者の方針として決めているところもあれば、債権者が経営的に厳しくて、任意整理どころではないというケースもあります

そういった債権者が含まれていると、弁護士の力量に関わらず、対応が遅くなってしまいます

ちなみに、任意整理に応じない債権者は、以下の記事でご紹介しているので、ご参考にしてください。

>>任意整理に応じない会社はある?交渉に失敗したらどうする?

任意整理に時間が掛かるケースは増えている

任意整理は、以前に比べると、対応が厳しくなっているという話も増えています。

例えば、アコムの任意整理への対応について、司法書士法人みつ葉グループでは、

アコムの任意整理対応は年々厳しくなっています。 借入期間が短か過ぎる場合など、借り入れの条件によっては任意整理の交渉が難航することも予想されます

という見解を出しています。

貸金業界の状況を見てみると、2010年にグレーゾーン金利が撤廃され、それまで利息制限法を上回る金利でお金を貸していた分を要請に応じて返還せざるを得なくなったため、財政的に厳しくなっているところが多いです

ですから、そういった業界の傾向も理解した上で、多少の遅れは覚悟しておく方が良いかもしれませんね。

任意整理の依頼が多すぎる

任意整理は、テレビのCMなどで、ガンガン宣伝しているところにお願いをする方が安心ではないかと思う方もいらっしゃいます。

ただ、そういったところは、逆に対応が遅くなるのではと指摘する人もいます

間違ってもCMで大々的に広告をしてる事務所は避けるべきですね。広告料が料金に反映され高めに設定されています。さらに、集客しすぎて手が回らず対応が遅いですから。

もちろん、大体的に宣伝をしているところは、任意整理を取り扱う件数も増えて、経験値が高くなっているため、スムーズに対応できることも多いです。

しかし、その一方で、依頼が殺到する分、意外な落とし穴にはまってしまう場合もあるので、ご注意ください。

弁護士が任意整理に慣れていない

その一方で、弁護士が任意整理に慣れていなくて、遅くなっているケースもあります。

弁護士は、様々な案件を扱うことができるオールマイティの人だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、弁護士もやはり人の子です

得意分野もあれば、不得意分野もあります。

また、任意整理は、債権者の個々の対応状況を把握しておいた方が、当然、対応が早くなるので、任意整理の経験値が与える影響は大きいです。

逆に、任意整理を普段、あまり扱っていない弁護士に依頼をすると、対応が遅くなってしまう可能性があるので、気を付ける必要があります。

任意整理の対応が遅いトラブルを避けるために

もし、既に任意整理の依頼をしてしまった場合は、そこから弁護士を変えるというのは、手間と時間が掛かってしまうので、よほどのことがない限り、お勧めはしません

しかし、これから任意整理の依頼をしようと検討している方は、任意整理の対応が遅いトラブルを避けるために以下の点をチェックしてみてください。

無料相談の段階で見極める

弁護士や司法書士は、任意整理の依頼を受ける前、無料相談を受け付けているところがほとんどです。

無料相談の段階であれば、相談をした後、やはり依頼をしないという選択をしても、まったく問題はありません。

ですから、無料相談をうまく利用して、そこで、何度か、やり取りをする中で、任意整理に対応をしてくるかどうか、見極めていくことをお勧めいたします。

特に、「任意整理をしたら、どれくらいの期間が掛かりますか?」という質問をしてみて、そこでざっくりとした回答が来たら、少し注意が必要かもしれません

逆に、「この債権者は、最近はこういう事情があるから、時間が掛かるかもしれない」とか、より具体的な回答が来れば、比較的に安心できるところだと言えるでしょう

分からなければ聞いてみる

任意整理を依頼して、弁護士からの返事がないと言いながら、弁護士に返事を催促することは、失礼になるのではないかと、変に気を遣っている方もいらっしゃます。

しかし、状況が分からなくて不安な時は、事務所に状況を聞くのが一番です

もちろん、あまり頻繁に聞きすぎるのはよくありませんが、1週間に1回程度にするとか、節度をわきまえて状況を確認すれば問題はないでしょう。

本来であれば、弁護士から定期的に連絡が来るのがベストですが、そういった連絡がない場合は、こちらから聞くことが有効な選択肢の一つになるのは間違いありません。

任意整理に強い事務所に依頼する

弁護士や司法書士の中には、任意整理を重点的に行っている事務所もあります。

そういった事務所は、自然と、任意整理の取り扱い件数も増えていきますし、その分、経験値が高くなって、対応スピードは速くなっていきます

当サイトでは、任意整理に強い事務所を紹介しているので、是非、ご参考にしてください。

>>任意整理に強いおすすめの事務所

まとめ

任意整理で弁護士の対応が遅い場合、債権者の問題で遅くなっていることも十分考えられます。

特に、最近は、任意整理に対して、シビアな債権者も増えているので、注意が必要です。

しかし、その一方で、弁護士の対応スピード自体に問題があるケースも当然のことながらあります。

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弁護士や司法書士に任意整理の依頼をする場合は、任意整理に掛かる期間を確認しつつ、スピーディーに対応してくれる事務所であるかを可能な限り見極めていきましょう。