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義兄弟 借金

義兄弟が借金問題を抱えてしまった場合、どのように対処すれば良いでしょうか。

義兄弟は、異母兄弟というケースもありますが、基本的には、夫や妻の兄弟というケースになりますね。

ここでは、状況に応じた対処法について解説をしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

原則として返済義務は負わない

まず、結論からお話をすると、義兄弟に借金に対して、あなたが返済義務を負うことは、原則としてありません

借金は、借金をした本人が責任を持つものなので、あなたが肩代わりをする必要は一切ないのです。

また、義兄弟にお金を融資している銀行や消費者金融があなたに対して、返済を要求することもできません。

闇金から肩代わりするように求められた

中には、義兄弟が闇金からお金を借りていたということで、闇金から脅迫をされたというケースもあります。

闇金は法律で定められた違法業者なので、こういうことをしてくるのですが、取り立ての行為自体が違法なので、無視をして大丈夫です

ただ、身の危険を感じるのであれば、警察に相談するか、或いは、義兄弟に闇金対策のできる弁護士や司法書士事務所に相談するよう勧めて下さい。

勝手に夫や妻の名義を使ってた

義兄弟は、夫や妻の兄弟なので、その関係性故に、夫や妻の名義を勝手に使って、お金を借りるというケースもあります。

この場合も、もちろん、名義を勝手に使われた人が借金を返済する義務は発生しません

逆に、あなた、または夫や妻の許可を得ずに、名前を勝手に使ったということで、有印私文書偽造罪や有印私文書偽造同行使罪という刑法上の罪に該当するため、懲役刑を受ける可能性も出て来ます

>>他人名義で借金をするのは犯罪!名義貸しも共犯になる

ただ、夫や妻、或いはあなたが、名義を使うことに同意していた場合、或いは、一部でも返済して、債務を追認した場合は、返済義務が発生するので、その点は、ご注意下さい。

>>親が子供名義で勝手に借金したら払う必要がある?

義兄弟の借金に返済義務が発生するケース


その一方で、義兄弟の借金に対して、返済義務が発生するというケースも中には出て来ます。

連帯保証人になっている場合

もし、義兄弟の借金に対して、あなたが連帯保証人になっている場合は、義兄弟が返済不能になってしまったら、あなたに返済義務が発生します

こういったケースでも、義兄弟が勝手にあなたを連帯保証人しにたような場合は、名義を使った場合と同様、借金の返済義務は発生しませんし、逆に義兄弟は、有印私文書偽造罪や有印私文書行使罪となってしまいます。

>>勝手に借金の連帯保証人にするのは何の罪?対処法は?

ただ、本人の同意の元で、契約が行われていた場合は、返済義務から逃れることができません。

義兄弟が死亡した場合

もし、義兄弟が死亡して、あなたが相続人になっていたとします。

そして、義兄弟が財産より、借金(負債)の方を多く持っていた場合は、借金を相続してしまうことになります。

相続の順位は、

  • 配偶者:常に相続人になる
  • 子:第一順位
  • 直系尊属:第二順位
  • 兄妹姉妹:第三順位

と、義兄弟の場合、優先度が低いので、影響は、それほど大きくないかもしれません。

ただ、義兄弟が独身であったり、両親が他界していた場合などは、義兄弟でも相続の割合が大きくなり、結果的により多くの借金の返済義務を負ってしまう可能性が出て来ます。

しかし、もし、義兄弟の借金に対する相続が発生するような場合でも、相続の開始があったことを知った日から3ヶ月以内であれば、相続放棄をすることによって、返済義務を免れることも可能です。

>>身内(親や家族)の借金に返済義務が発生する例外的なケース

相続放棄は、亡くなった義兄弟の最後の居住地を管轄する家庭裁判所に、申立てを行うことによって手続きができます。

相続放棄の手続きの詳細に関しては、裁判所の公式HPにも記載されています。

また、相続放棄をする場合は、相続人全員、或いは、一部の相続人のみが相続放棄をするという形で、選択することができます。

ただ、一部の相続人のみが相続放棄をした場合、残りの相続人は、義兄弟の借金を引き継ぐことになるので、その点は、ご注意下さい。

義兄弟を借金問題から救って上げる方法


ただ、義兄弟の連帯保証人になっていたり、相続が発生したりするケースは、全体の中では少なく、やはり、義兄弟の借金に対して返済義務を負わないというケースの方が圧倒的に多いです。

しかし、だからといって、義兄弟に対して、何もして上げないのは、親族として、胸が痛む人もいらっしゃるかと思います。

ですから、そういった時には、義兄弟に弁護士や司法書士を通じて借金の負担を減らす方法があることを教えて上げるのも一つの方法だと思います。

以下のサービスを使えば、弁護士や司法書士など法律の専門家に月々の返済額などをどれだけ減らせるか、無料で診断してもらうことが可能です。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

解決策は自己破産だけではない

この方法は具体的には債務整理という形での解決方法となりますが、弁護士や司法書士に相談すると聞くと、自己破産しか解決方法がないと考える方がいらっしゃるかもしれません。

確かに、義兄弟に、まったく返済能力がない場合は、自己破産という選択肢を考えざるを得なくなる可能性も出て来ます。

しかし、債務整理には、自己破産以外にも任意整理や個人再生の手続きがあります。

任意整理は、裁判所を通さず、弁護士や司法書士が、債権者と交渉を行ない、将来的に掛かる利息をカットしたりすることによって、トータルの返済額を一気に減らすことも可能です。

また、任意整理での解決が難しく、また、住宅ローンが残っていて、自己破産だと家を失ってしまうという場合では、個人再生で住宅ローンの支払いは続け、残債を約5分の1に減額するということも可能です。

義兄弟の借金問題の解決を間接的に支援

借金問題というのは、やはり、借金をした本人が自覚を持って、解決しなければ、本質的な解決をすることができません。

義兄弟が借金で苦しんでいるのを見ると、親族として、ついつい肩代わりをしてしまう方もいらっしゃいます。

しかし、そういった支援だと、義兄弟は借金癖を治すことができず、さらに多くの借金をしてしまうリスクが出て来てしまいます

その一方で債務整理を行う場合は、借金を減らせる代わりに、債務整理後、約5年~10年は新たな借金ができなくなるというデメリットもあります。

ただ、逆の見方をすれば、そういった立場に置かれる中で、義兄弟が、再度、借金をしない形で、生活を見直していくことも可能となっていくのです

そのような観点から見て、義兄弟に債務整理を勧めることは、義兄弟が借金問題を解決できるよう間接的に支援していくことだとも言えます。

まとめ

義兄弟の借金に対して、あなたは原則的に返済義務を負うことはありません。

ただ、義兄弟の連帯保証人になっている場合や、義兄弟が死亡して相続人になっていて、かつ相続放棄をしなかった場合は例外です。

また、義兄弟が借金で苦しんでいるのを見て、何かサポートをして上げたい時は、借金の肩代わりをしてしまうのではなく、弁護士や司法書士を通じて債務整理をする方法があることを教えて上げてみてはいかがでしょうか。

takeshi1

義兄弟という関係は、ある意味、微妙な遠さの関係なので、どこまで対処すべきか、悩む方もいらっしゃるかもしれませんが、状況を把握して、適切な対処をして上げて下さいね。