借金の返済が苦しいと、「いっそのこと、死んでしまったらすべての苦しみから解放されるのではないか」と考えてしまう人もいるかもしれません。

ただ、借金は死んだらチャラになることもありますが、条件よっては家族に対して返済義務が引き継がれてしまうことがあります。

ここでは、借金は死んだらどうなるのか、様々な観点から解説をしていきます。

死んだ人の借金はどうなる?

借金のある人が死亡した場合、残された借金の扱いは以下のようになります。

相続放棄について

普通、財産を持っている人が死亡すれば、所有していた財産を相続人が相続することになりますが、この手続きは借金でも同様です

法廷相続は以下のようになりますが、もし、借金も相続することになれば、返済義務は以下のように分かれることが分かります。

  • 配偶者と子供が法廷相続人:配偶者2分の1、子供2分の1
  • 配偶者と両親が法廷相続人:配偶者3分の2、両親3分の1
  • 配偶者と兄弟姉妹が法廷相続人:配偶者4分の3、兄弟姉妹4分の1

これはあくまでも一例であり、最終的には、相続人の同意によって最終的な割合が決められます。

ただ、相続人は、相続する財産より借金の方が多いと分かった場合、相続開始を知った時から3ヶ月以内に相続放棄の手続きを家庭裁判所に対して行えば、返済義務を免れることが可能となります

相続人である家族が相続放棄を行えば、実質、あなたの借金はチャラになる訳です。

一般的に相続には3つのパターンがあり、以下のいずれかから選ぶことになります。

  • 単純承認:財産も借金も含めてすべて相続する(借金の返済義務もそのまま引き継ぐことになります)
  • 相続放棄:財産も借金も含めて一切を相続放棄する(借金の返済義務は負わなくなります)
  • 限定承認:借金(負債)がある場合は、相続財産の中から返済をする(相続人全員の合意が必要となります)

相続放棄などの方法に関しては、裁判所のHPに詳細が記載されているので、ご参考にして下さい。

連帯保証人を立てている場合

ただし、借金の連帯保証人が家族になっている場合は、相続放棄の対象外となります。

連帯保証人は、主たる債務者が借金を返済できなくなった時、その理由が債務者が死亡した場合でも関係なく返済義務を負うと契約で決められているからです。

ちなみに奨学金の場合は、奨学金を返済している本人が死亡した場合、返還免除となる可能性があります。

しかし、一般的なローンや借金の場合は、連帯保証人にそのまま返済義務が引き継がれます。

車のローンは死んだらどうなる?

もし、車のローンが残っている段階で、契約者が死んでしまった場合、ローンの残債も相続の対象となり、相続人は相続放棄をするか判断することになります。

また、ディーラーを通じて信販会社のローンを組んでいる方は、基本的にローンを完済するまで、車の名義がディーラーや信販会社になっている所有権留保の状態になっています

ですから、車を引き続き、家族が利用したい場合は、新しい使用者が再契約(名義変更)をする必要があります

住宅ローンは死んだらどうなる?

住宅ローンに関しても、返済をしている人が死亡した場合、相続人に返済義務が相続されます。

ただ、住宅ローンでは、団体信用生命保険(団信)に加入をしているケースがほとんどです

団信に加入をしていれば、返済をしている人が死んだら、それ以降の返済が免除されるので、残された家族の方が残債を必要はなくなります。

しかし、住宅ローンが滞納している段階で、死亡してしまうと、保険も支払われなくなってしまうので、気を付けなければなりません。

死んだらチャラになることもあるけれど

このように借金は原則として、連帯保証人にさえなっていなければ、残された家族は相続放棄をすることによって返済義務を免れ、あなたの借金がチャラになることもあります。

ただ、本当にそれで良いのでしょうか?

仮に相続人である家族は、相続放棄の手続きを行ったとしても、死んだあなたに対してどんなイメージを抱くでしょうか?

そもそも、自分が死んだら借金はどうなると思っている人は、今の借金は自分が生きている間は解決出来ないという前提で考えていますよね!?

しかし、借金は、自力返済が難しい場合、債務整理を行うことによって、自分が生きている間に解決してしまうことも十分可能です

債務整理は年齢や収入に関係なく、その人に合った方法で借金を減額したり、チャラにしたりるすことが出来ます。

takeshi1

債務整理を行えば、生きている間に借金を完済して、逆に多少なりとも財産を築いていくことは十分可能なので、家族のため、そしてあなたご自身のために、がんばってみてはいかがでしょうか?