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自己破産をすると、形的には借金を踏み倒すような形に見えるので、躊躇する方がいらっしゃいます。

しかし、だからといって、借金を放置していると、返済の苦しみが続くことになってしまいます。

自己破産については、人によっていろいろな見解があるかと思います。

ただ、当サイトでは自己破産と借金の踏み倒しは似ているようで、本質的に異なるものだと捉えています。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

自己破産と踏み倒しの違い

自己破産と借金の踏み倒しについて簡単にまとめると以下のようになります。

  • 自己破産:裁判所を通じて合法的に借金を免責してもらい、一定以上の財産や資産は処分する
  • 踏み倒し:法を通さずに支払いを一方的に放棄する

債権者から見ればどちらも借金を返してもらえなくなる形になりますが、法的手段を使うか使わないかという点で大きな違いがあります

ちなみに、借金の踏み倒しをしても、厳密には罪(刑事犯罪)とはなりません。

最初から返済する意思がなかった場合は詐欺罪として立件されることもありますが、基本的には民事事件として扱われます。

民事事件であれば、警察が介入することもありません。

参考記事:借金の踏み倒しをすると刑事告訴される?法的にはどんな罪?

踏み倒しよりも自己破産をお勧めする理由

借金の踏み倒しが罪にならないのであれば、わざわざ自己破産をする必要がないのではないかと思う人もいらっしゃるかもしれません。

ただ、借金を踏み倒す、つまり、時効が来るまで借金から逃げ切ることは簡単ではありません

借金の返済を無視していると自動的に時効を迎える訳ではなく、債権者に対して時効の援用手続きを行なわなけばなりません。

さらに、その途中で、下記のようなことがあれば、時効は中断してしまいます。

  • 債権者が裁判上の手続きを行なう
  • 債務者が債務の承認を行なう
  • 債務者が差し押さえ・仮差押え・仮処分を受ける

参考記事:借金返済をしないで時効が来るまで待つのはこんなに大変!

また、債権者から時効を中断させられないよう、また法的に訴えられないよう住民票を異動させずに夜逃げをする人もいますが、その生活は不便極まりないものになるでしょう

参考記事:夜逃げの追跡方法とかわし方~住民票や時効の問題は?

ですから、借金の踏み倒しを考えるぐらいであれば、弁護士を通じて自己破産を行なう方が遥かにマシなのです

自己破産を通じて得られるもの

自己破産と踏み倒しのもう一つの大きな違いとして、精神的に与える影響という点が挙げられます。

借金の踏み倒しをしようとすると、時効が成立される保証は得られないまま、いつ債権者から時効を中断させられるか、毎日不安な日々が続きます

しかし、自己破産の手続きであれば、弁護士に債務整理の手続を依頼した時点で債権者に受任通知が送られ、催促や取り立てがストップします。

それだけでも、精神的に得られる安堵感はかなり大きいです

また、自己破産後は、信用情報機関に事故情報が登録されますが、約5年~10年経てば、その情報は消えるので、あなたの社会的信用は元の状態に戻るのです。

どうしても自己破産を避けたい場合は?

ただ、それでも、自己破産は借金の踏み倒しに近いものがあるから、極力避けないという方もいらっしゃるかと思います。

そういった場合は、任意整理や個人再生など、自己破産以外の債務整理の手続きができないか弁護士や司法書士に相談をしてみると良いでしょう。

実際、自己破産の手続きを覚悟していても、以下の方法で診断をしてみると、自己破産をしなくても済むことが分かるケースも意外に多くあります。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

任意整理や個人再生では、借金が減額されるものの、最低限の返済義務は残りますので、その方が気持ち的には楽だという方もいらっしゃいます。

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借金の踏み倒しと違い、自己破産は合法的な手続きなので、弁護士や司法書士に相談をしながら、自分自身の借金問題と真摯に向き合い、一日でも早い解決を目指していきましょう。