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債務整理を行なう際に、家賃の滞納分がある場合はどのように対処するのが良いのでしょうか?
ここでは、債務整理ごとの対処法について、解説していきながら、どういった方法がベストなのか解説をしていきます。
目次
家賃の滞納分は対象にしないことがベスト
まず、結論から言うと、家賃の滞納分は債務整理の対象から外すことがベストです。
その理由は2つあります。
- 債務整理の対象にすると賃貸契約を解除されて、家を追い出される可能性がある
- 保証人や連帯保証がいる場合は、債務整理後にその人達へ滞納分が請求されてしまう
ただ、個人再生や自己破産だと家賃の滞納分があれば、必ず整理の対象としなければなりません。
一方、任意整理であれば、整理の対象とする債務を外すことができるので、家賃の滞納分も外すことが可能です。
ですから、
- 任意整理で家賃の滞納分以外の債務を整理して月々の返済額などを減らす
- 返済の余裕ができれば、その分を家賃の支払いに回していく
というのがベストな選択ということになります。
任意整理でも借金問題の解決が可能かどうかは、こちらの方法で一度、調べてみて下さい。
任意整理後の賃貸契約の更新は大丈夫?
任意整理を行った後、賃貸契約を更新する場合、一つだけ気を付けなければならないことがあります。
それは信販会社系の保証会社を利用している場合です。
任意整理を行なうと約5年間は信用情報機関に事故情報が登録されてしまいます。
信販系の保証会社は更新の際に信用情報機関に個人情報を照会しますが、その段階で保証契約の更新を断られるリスクがあります。
その場合は、別の連帯保証人を立てたり、信販系ではない保証会社を利用したりする必要が出て来ます。
任意整理では難しい場合
一方、任意整理だと難しい場合は、個人再生か自己破産の手続きを行なうようになります。
ただ、その場合、家賃の滞納分が対象となるため、賃貸契約解除のリスクが生まれて来ます。
ですから、もし契約解除になりそうな場合、以下の2つの方法で解決をしていく必要があります。
- 家賃の滞納分だけ債務整理をする前に払う
- 新しい家を探す
ただし、それぞれの方法で注意点があります。
家賃の滞納分だけ先に払うのは偏頗弁済?
もし、家賃の滞納分が少ない場合は問題がないかもしれませんが、滞納している額が大きいと偏頗弁済と見なされる可能性があります。
ですから、支払いを行なう際は、必ず弁護士によく相談しながら進めるようにして下さい。
また、親族や友人などの第三者が滞納分を払う場合は問題ありませんので、その方法ができないかも一緒に検討してみて下さい。
新しい家で賃貸契約をすることは可能?
一方、現在、住んでいる家との契約を解除して、債務整理中に新しい家の賃貸契約を結ぶことはできるのでしょうか?
この場合、以前、住んでいた家と同じ管理会社や仲介会社を利用すると家賃の滞納履歴がチェックされてしまうので、審査に落ちる可能性が高くなります。
また、家賃保証会社を利用する場合、信販系の家賃保証会社ですと、債務整理後は信用情報機関に事故情報が約5年~10年間残ってしまうため、そこを照会されて審査に落ちてしまいます。
一方、信販系ではない家賃保証会社でも、以前と同じ系列の保証会社を使っていたら、家賃の滞納履歴をチェックされて審査に落ちやすくなります。
実際、滞納履歴の情報は業界全体で網羅されない傾向もあり、賃貸契約の審査はケースバイケースのところがあります。
ですから、基本的には、
- 信販系の保証会社は避ける
- 信販系でない家賃保証会社でも問題が発生しそうであれば利用しない
- 可能な限り身内に保証人や連帯保証人の依頼する
- 以前、住んでいた家とは別の管理会社や仲介会社を利用する
という条件を考慮しながら、早めに準備していかれることをオススメいたします。
このように見てみると、家賃の滞納分は債務整理の対象とせずに、任意整理で解決してしまうのが、最もスムーズだと言えますが、あとは弁護士や司法書士に相談しながら、自分に合ったやり方を見つけるようにして下さい。