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自己破産後は約10年間、住宅ローンの審査は通らないというのが一般的な通説となっています。
自己破産の手続きを行なうと信用情報機関に約5年~10年間、事故情報が登録されてブラックリストに載った状態になってしまうからです。
ただ、いろいろな人の体験談を見てみると、自己破産後に住宅ローンが組めたという人も中にはいらっしゃいます。
ここでは、なぜその人達は審査に通ったのか分析していきながら、自己破産後でも住宅ローンの審査に通るコツについて解説をしていきます。
目次
自己破産後に住宅ローンを組めた人の体験談
まず、Yahoo!の知恵袋から、自己破産後に住宅ローンを組めた人の体験談を集めてみました。
自己破産後6年目で組めた人
私は組めました。
免責後6年目でした。
2200万 ローンOKでしたよ。
頑張ってください!
自己破産後8年で組めた人
うちの場合は丸8年でジェイモーゲージを通してフラット35で通りました。
勤続年数半年、頭金も1割以下という悪条件でしたが、承認いただけました。
KSCにだけ自己破産載っています。
うちは自己破産後8年でフラット35承認もらい、現在建築中です。
KSCに記載がある限り、銀行は無理ですよ!ノンバンク経由からフラット35に申込をおすすめします
自己破産後9年目で組めた人
2ヶ月前に注文住宅が完成して、入居できました。
自己破産後9年目です。全銀には情報ありの状態です。フラット35を優良住宅ローンで借りることができました。手数料が安くて、おすすめですよ。
他には、JAと地銀に事前審査をお願いし、通過しました。
借入3200万円、30年支払いです。
このようにいろいろ探してみると、自己破産をして5年を過ぎたぐらいから住宅ローンが組めた人が出て来ていることが分かります。
個人再生後に住宅ローンを組めた人はいるかどうかについても、知恵袋で探してみましたが、見つかりませんでした。
ただ、個人再生後に信用情報機関に事故情報が登録される期間は、ほとんど同じなので、自己破産後に住宅ローンを組めた人がいるのであれば、個人再生後の方でも可能性はあるかと思います。
また、債務整理中に住宅ローンの審査に通った方の体験談は以下の記事にまとめています。
自己破産後に住宅ローンの審査に通るコツ
では、なぜ本来であれば自己破産の10年後以降でないと住宅ローンに通らないと言われているにも関わらず、その前に審査に通った人がいるのでしょうか?
5年を過ぎた後はノンバンク系でチャンスあり
自己破産をすると信用情報機関に事故情報が登録され、ブラックリストに載ってしまうのですが、実は信用情報機関の種類によって、登録される期間は違ってきます。
信用情報機関 | 登録期間 |
---|---|
CIC(信販会社系) | 5年 |
JICC(消費者金融系) | 5年間を超えない期間 |
KSC(銀行系) | 10年を超えない期間 |
基本的にこれらの信用情報機関はCRINというシステムで個人の信用情報を共有してはいます。
ただ、実際にノンバンク系の金融機関の中には、CICやJICCの信用情報だけを照会して、銀行系のKSCの信用情報は見ない、或いは重要視しないケースもあります。
その場合は、自己破産後、5年を過ぎれば住宅ローンの審査に通る可能性が出てくるということになります。
ノンバンク経由フラット35は狙い目
自己破産後に住宅ローンを組めた人のもう一つの特徴として、フラット35を利用して審査に通った人達が多いという点が挙げられます。
実際、フラット35は審査に通りやすい傾向があるようです。
フラット35とは、独立行政法人である住宅金融支援機構が、民間金融機関と共同で提供する住宅ローンの商品です。
フラット35を利用したい場合は、フラット35を取り扱っている金融機関を通じて申し込むようになりますが、この時に銀行ではなく、ノンバンク系の金融機関を選ぶことがポイントとなってきます。
自己破産後の住宅ローンに無理は禁物
ここの事例は、あくまでも自己破産後10年間は絶対住宅ローンに通らないと言われて絶望的な気持ちにならないようにご紹介させて頂きました。
ただ、一つ気を付けなければならないのは、自己破産後に住宅ローンを組めた人がいるからといって、決して無理をしてはいけないということです。
無理をして住宅ローンを組むと、再び返済不能になるリスクが高まってしまうからです。
ですから、自己資金をしっかり確保するなど、住宅ローンをキチンと返済できる見込みが立った上で、余裕を持って申込みを行なうようにして下さい。
また、自己破産を検討している人の中にも、実際は任意整理や個人再生など、自己破産以外の方法で解決できるケースもあるので、まずは、気軽に借金の減額診断を受けてみてはいかがでしょうか?
自己破産後、10年経たずに住宅ローンの審査に通った人もいますが、10年後であれば、より確実に住宅ローンを組むことが可能なので、前向きに検討してみて下さい。