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自己破産後、子供の学費をどう捻出するべきかという点について悩む方は多いです。

親が自己破産をしたのが原因で、子供が満足な教育を受けられなくなってしまったら、親として本当に申し訳なく感じてしまいますよね。

ここでは、その中でも教育ローンが組めるかという点にフォーカスを当てて、具体的に生じる問題と対処法についてお伝えしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

自己破産後は教育ローンが組めない

自己破産の手続きを行うと、信用情報機関に事故情報(異動情報)が登録されます。

そのため、教育ローンの審査を受けた際、教育ローンを提供する機関が、信用情報を照会し、そこで自己破産をしていたことが分かると、審査に落ちる可能性が高くなってしまうんですね。

例えば、教育ローンで最も有名なのは、日本政策金融公庫が行なっている国の教育ローンです。

日本政策金融公庫は、信用情報機関の一つである全国銀行個人信用情報センター(KSC)に加盟しているため、審査の際に信用情報を照会されてしまいます

こういった仕組みによって、自己破産後は教育ローンを組むのが難しくなるのです。

教育ローンが組めないのは5年?10年?

自己破産後は、各信用情報機関に以下のような期間で、事故情報が登録されてしまいます。

  • CIC:5年
  • JICC:5年を超えない期間
  • KSC:10年を超えない期間

実際、日本政策金融公庫が、全国銀行個人信用情報センター(KSC)の情報を照会することを考えれば、やはり、自己破産後は約10年間、教育ローンを組めないということになります。

教育ローンが組めない場合の対処法

自己破産後に教育ローンが組めないからといって、すぐに諦める必要はありません。

ここでは、5つの対処法をご紹介していきます。

ただ、気を付けるべき方法も含まれているので、メリットとデメリットをしっかり比較検討されることをお勧めいたします。

子供には奨学金を利用してもらう

教育ローンを組む場合は、親が名義人となりますので、親が自己破産をすると、審査に通るのが厳しくなります。

しかし、その一方で、奨学金であれば、名義は親ではなく子供自身となるので、審査に通る確率は高くなります。

もちろん、奨学金を申請する際は、連帯保証人が必要になるのではないかと心配する方もいらっしゃるでしょう。

確かに、人的保証という形で、親が連帯保証人になる場合、親が過去10年以内に自己破産をしていると、連帯保証人には原則としてなれません。

しかし、人的保証ではなく、機関保証という形であれば、保証機関が保証を行ってくれるので、親が自己破産をしてようとしまいと、まったく関係なく申請をすることが可能なのです。

>>自己破産後に奨学金は借りれるの?機関保証は活用すべし!

奨学金を借りられなかった場合

万が一、子供が奨学金を借りられなかった場合、生活福祉資金貸付制度の一つである教育支援資金を利用する道もあります。

教育支援資金では、例えば、大学生の場合、月6.5万円以内の融資を受けられます

また、大学に入った後も、毎年、日本学生支援機構の奨学金を申請して、支給が決定した場合、教育支援基金の貸付は停止されるシステムになっています。

子供の名義で教育ローンが組める場合も

これは、少し稀なケースになるかと思いますが、もし、子供(学生)本人が成人していて、安定した収入があれば、子供名義で教育ローンを組める場合もあります。

この点に関しては、国の教育ローンを管轄している日本政策金融でも以下のように解説をしているので、ご参考にして下さい。

ご両親のうち、主に生計を維持されている方にお申込人になっていただいておりますが、例えば、成人されており、勤務収入などの安定したご収入があって、独立して生計を営んでいらっしゃる方であれば、学生ご本人がお申込みいただける場合もございます。

中小の消費者金融を利用する

実際、奨学金だと、子供に莫大な借金を背負わせてしまうことになるので、やはり親名義で組むことにこだわる方もいらっしゃるかと思います。

そういった、破産者でも借りれる教育ローンを探している人に対して、中小の消費者金融を紹介しているサイトも見かけたりします。

もちろん、そういった中小の消費者金融の中には、自己破産をした人でも融資を受けられるものもあります。

ただ、そういったところは、金利が高く、借入限度額も少ないというデメリットがあるため、オススメはできません。

生活再生ローンを利用する

もし、あなたが、東京、埼玉、千葉、神奈川に住んでいるのであれば、生活サポート基金でお金を借りるという方法もあります。

生活サポート基金は、多重債務・債務整理・債務相談等の生活再生を目的とした貸付などを行っている一般社団法人です。

こちらの機関が行っている生活再生ローンは、自己破産を行った方でも融資を受けられる可能性も高いです。

ただ、金利は年率12.5%(延滞した場合は14.6%)と銀行のカードローン並みなので、事前に返済シミュレーションをしっかり立てることをお勧めいたします。

(返済期間は1ヶ月~120ヶ月の間で選びます。)

信用情報開示請求を行ってチェックする

自己破産後、10年近く経っている場合は、教育ローンが借りられる可能性があります。

教育ローンの審査に通る確率をより高めたい場合は、事前に信用情報機関に対して、信用情報開示請求を行って、自己破産の事故情報が消えていることを確認してから、申請を行うと良いでしょう。

>>CIC・JICC・KSCの違い!信用情報開示請求はどこにすべき?

takeshi1

自己破産後は、原則として約10年間、教育ローンを組むことができませんが、半永久的に組めなくなる訳ではありませんし、別の対処法で教育資金を調達することも十分可能なので希望を持って、がんばって下さい。