※この記事にはプロモーションが含まれています。
債務整理をすると、信用情報機関に事故情報が載ってしまうため、新たな借入ができなくなってしまいます。
その結果、国の教育ローンの審査に通ることも原則としては難しくなります。
ここでは、その理由や債務整理後でも国の教育ローンの審査に通った事例もご紹介していきます。
国の教育ローンの審査に落ちてしまう理由
任意整理、個人再生、自己破産など、債務整理の手続きを行なうと、信用情報機関にその情報が登録されてしまい、約5年~10年の間は、その記録が残り続けます。
つまり、この期間は、ブラックリストに載った状態となっているわけです。
ローンの審査を受ける場合、申込みをした人は、審査をする機関から、必ず信用情報機関の情報を照会されます。
国の教育ローンを管轄している日本政策金融公庫は、以下の2つの個人信用情報機関に加盟しています。
- 株式会社CIC
- 全国銀行個人信用情報センター(教育貸付制度のみ)
ですから、国の教育ローンの審査を受ける場合は、こちらの信用情報機関の情報をチェックされてしまうため、そこで審査に落ちてしまうというのが原則となります。
ちなみに、ブラックリスト状態になってしまうと、国の教育ローンだけでなく、ろうきん、農協組合(JAバンク)、信販会社の教育ローンでも審査に通るのは難しくなります。
個人再生の返済中に国の教育ローンに通った事例
しかし、その一方で、個人再生後(債務整理後)でも国の教育ローンの審査に通った方もいらっしゃいます。
その方が債務整理を行ない、国の教育ローンの審査に通るまでの時系列は以下のようになります。
- 平成20年:1回目の債務整理(任意整理)
- 平成25年:2回目の債務整理(個人再生)
- 平成29年:国の教育ローン(日本政策金融公庫)の審査に通り、200万円の融資を受けることに成功
ブログを見てみると、平成25年に個人再生を行った際、平成30年9月までの返済プランを立てていました。
ですから、平成29年に国の教育ローンの審査に通った時点では、個人再生の返済中であったことが分かります。
ただ、こちらの方は、個人再生後に国の教育ローンの審査に通った秘訣を知りたい方へは有料で情報を提供しています(今は申込みを中止しています)。
つまり、個人再生後に教育ローンの審査に通ることは不可能ではないけれども、普通の人だと分からないコツがあるというのです。
それだけでも、こういったケースがどれだけ稀であるかがお分かり頂けるかと思います。
債務整理後に国の教育ローンの審査に落ちた場合は?
このように債務整理をした人でも、場合によっては国の教育ローンの審査に通る可能性もなきしにもあらずなので、ダメ元でチャレンジをしてみても良いかもしれません。
ただ、最初に述べたように、普通の人は、審査に落ちる可能性が極めて高いです。
その場合の対処法は、こちらの記事にまとめています。
参考記事:債務整理後に国の教育ローンが借りられない場合の対処法
その内容は、具体的には以下のようになります。
- 家族や親戚に名義になってもらう
- 奨学金を利用する
- がんばってお金を稼ぐ
特に奨学金は、親が名義人となる国の教育ローンと違って、子供自身が名義人となります。
ちなみに、親は債務整理後のブラックリスト状態だと、奨学金の連帯保証人になることができません。
しかし、その場合でも債務整理をしていない配偶者が連帯保証人なるという方法があります。
また、機関保証という制度を利用すれば親が連帯保証人にならなくても申込みを行なうことができます。
このように教育ローンが難しくても道はいろいろあるので、あまり心配し過ぎなくても大丈夫です。
ですから、まずは借金を減らして負担を軽くした上で、学費を捻出するための方法を考えていかれるのが良いでしょう。
債務整理後は原則としては国の教育ローンの審査に落ちますが、例外的なケースもありますし、いろいろな対処法もあるので、様々な方法を検討しながら、乗り越えていかれることを願っています。