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車が欲しいと思っている方の中には、債務整理をしたら車のローンが組めないのではと心配される方もいらっしゃいます。
実際、債務整理後は一定期間、車のローンが組めない可能性が高くなります。
ただ、対処法はいろいろあるので、それも含めて解説をしていきます。
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この記事を書いた人
以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。
債務整理をしたら車のローンを組めないのが基本
債務整理を行なうと、信用情報機関に事故情報が登録されて、いわゆるブラックリストに載った状態となってしまいます。
そして、その期間はローンを組むなど、新たな借入れをすることができません。
ですから、車のローンを申込んだ場合、ローン会社は審査の過程で信用情報機関の情報を照会しますが、そこで事故情報が残っていると、審査に落ちます。
任意整理の場合は、約5年間は車のローンが組めないですし、個人再生や自己破産であれば、最大で約10年間、ローンを組めない場合があります。
任意整理の完済後なら自動車ローンは通るのか？
人によっては、「任意整理の完済後なら自動車ローンの審査には通りやすくなるのでは？」と考える方もいらっしゃいます。
実際、完済後であれば多少はローンを組みやすくなるという人もいます。
ただ、完済後も信用情報機関に事故情報が残っている間は、依然として審査に落ちる可能性が高いと認識しておいた方が良いでしょう。
債務整理後に車のローンが通った人は本当にいない？
ただ、ブラックリストに載った状態で、カーローンの審査に通った人がいないかというと、そういうワケでもありません。
こちらの方は、個人再生を行って、まだ事故情報が残っている間に、ろうきんのカーローンに通ったそうです。
ちなみに、ろうきんでは、債務整理後の返済中でも住宅ローンが組めたという人もいらっしゃいます。
しかし、債務整理後に車のローンが通ったケースは極めて稀です。
ですから、基本的には審査に通らないことを前提として対策を考えていかれることをオススメいたします。
債務整理後に車のローンが組めない場合の対処法
債務整理をしたら車のローン組めないというのは、車が必要な方にとってはかなり厳しい現実となってしまいます。
しかし、探せば、いろいろな対処法があるものなので、それぞれご紹介していきます。
１：ローンが組めるまで待つ
一番オーソドックスな方法は、信用情報機関から事故情報が消えて、再びローンが組めるまで待つというやり方です。
また、事故情報が残っているかどうかは、信用情報機関に情報開示請求を行なうことによって確認ができます。
そして、車のローンが組めない期間は、返済するだけでなく頭金とするためのお金をひたすら稼いで、ローンが組めるようになった時の負担をできるだけ減らすというのが、ある意味、一番確実な方法だと言えます。
２：家族など親族の名義でローンを組んでもらう
もし、家族や親族の協力が得られるのであれば、その人の名義でカーローンの契約を結んでもらうというのも一つの方法です。
あなたが債務整理を行っても、家族や親族は連帯保証人になっていなければ返済義務は発生しないですし、家族の信用情報に影響が出ることも一切ないからです。
別にローンの名義人以外の人が車に乗ってはいけないというルールはないので、身内の理解を得られるのであれば、お願いしてみると良いでしょう。
車の保険について
家族名義で車のローンを組む際に、保険の件が気になる方もいらっしゃるかと思います。
車の保険を組む場合は、保険契約者の名義、記名被保険者の名義、車両所有者をそれぞれ指定する必要がありますが、同一人物でなくても大丈夫です。
ですから、保険契約者と記名被保険者は債務整理を行ったあなた自身がなって、車両所有者は家族、またはローン会社(信販会社のローンを組んだ場合は、原則的に完済するまでローン会社が所有権を持つ)にするという形でも問題ありません。
３：中古車を一括払いで購入する
もし、新車であれば購入金額はかなり高くなってしまいます。
しかし、中古車であれば値段が安くなるので、場合によっては一括払いで購入することができるかもしれません。
一括払いであれば、ローンを組まないので債務整理をした直後でもまったく問題ないので、最寄りの中古車販売店をあたってみると良いでしょう。
また、中古車であれば、中古車オークションという方法で、車を購入するという方法もあります。
中古車オークションは全国各地で開かれています。
個人が直接、オークションで車を購入することはできないのですが、代行業者を通せば購入が可能ですし、安く車を買うことも十分可能です。
また、Yahoo!オークションでも、中古車は扱っています。
４：自社ローンを利用する
ここら辺は少し裏ワザ的になるのかもしれませんが、販売店によっては、自社ローンという独自で行っているローンを利用できる場合があります。
自社ローンであれば、審査基準がローン会社と異なり、ブラックリストに載っていても関係ありません。
ただ、自社ローンの場合は、
- 金利が高い
- 保証人が必要
- 車の値段が割高になる
- 基本的には中古車が対象
というデメリットが出てくる場合もありますので、詳しくは販売店に直接確認をしてみて下さい。
まとめ
債務整理をしたら一定期間は車のローンが組めないというのが基本です。
実際、まともに車のローンを組もうとして成功したという話はほとんど聞きません。
ただ、その一方で、家族や親族の名義でローンを組んでもらったり、新車を諦めて安い中古車をローンなしで購入したりするなど、発想を変えれば、債務整理後に車を入手する方法はいろいろ出てくるものです。
ですから、債務整理でどれくらいの借金を減らせるか調べてみて、債務整理後は、中古車という選択肢も視野に入れながら、シミュレーションしてみるのも一つの方法かと思います。
基本的に債務整理をしたら車のローンが組めない期間がしばらく続いてしまいますが、対処法もいろいろありますので、弁護士や司法書士とも相談しながら検討してみて下さい。
