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50代に多額の借金を抱え、生活苦になると非常に厳しいものがありますよね。
昔は、終身雇用と年功序列が当たり前の時代だったので、50代になれば給料も貯金も増え、年金生活も問題なく、余裕を持っている人がたくさんいました。
しかし、今は、50代で借金まみれとなり生活苦に陥っている人達がたくさんいらっしゃいます。
ここでは50代で借金が増えてしまっている理由と乗り越えるための対策法について解説をしていきます。
目次
50代の借金の平均はどれくらいなの?
総務省統計局が公開している平成29年の家計調査報告によると、二人以上の世帯における50代の貯蓄と負債(借金)の平均は以下のようになっています。
- 貯蓄:1,699万円
- 負債(借金):617万円
ここでの負債(借金)は、大半が住宅ローンの残高である方が多いかと思います。
50代の人達は、40代、あるいは40歳未満の人達に比べると、貯蓄は増え、負債(借金)は減る傾向があります。
一般的には、20代~40代は住宅ローンを組んだりして、負債が多い状態ですが、50代になったら、大分、返し終わっているので、減りやすいとも言えますよね。
また、会社でそれなりの管理職についていれば、50代は会社の様々な責任を与えられて、収入も増える方もいらっしゃいます。
しかし、これはあくまでも平均的な数値であり、人によっては、借金が増えて、生活苦になるケースも出て来ます。
50代で借金地獄に陥った方の事例
私が働いていた弁護士事務所で、50代で生活苦になって相談に来られた方がいらっしゃいました。
その方は、50代になって支出が増えるけれども、収入が減るという生活苦になる典型的なパターンにハマっていました。
その方は、高校生や大学生のお子さんがいて、教育費は年々上昇し、家計をジワリジワリと圧迫していました。
「これから本格的にお金が掛かってくるよね。」と奥さんと話をしていた矢先に、会社の業績が悪化して、リストラに遭ってしまったそうです。
何とか、アルバイトを始めることができましたが、収入は激減。
元々、住宅ローンもあったので、貯蓄を作れるような状況ではなく、教育費や生活費の足らない分は、借金をして補っていったとのこと。
そのうち、段々、お金が回らなくなってきて、気が付けば借金地獄に陥ってしまいました。
このケースは、あくまでも50代で借金が増えてしまった一例ですが、こういった例から、50代の人が思わぬ落とし穴にハマってしまうパターンも見受けられます。
50代で生活苦になる理由
最近は50代で生活苦になり借金地獄にハマる人が増えていますが、具体的にどういった理由で、そのような状況に追い込まれてしまうのでしょうか?
50代は収入が減りやすい
実は、50代は、人によって収入が減りやすい時期でもあります。
例えば、以下のような理由で収入が一気に減ってしまう方もいらっしゃいます。
- 会社で正社員だった人が、50代で契約社員に格下げとなって、給料もガクンと下がってしまった。
- バブルが弾けた後に就職したため、非正規の仕事しか就けず、50代になるとさらに収入が下がって来た。
特に終身雇用・年功序列のシステムが崩れつつある現代では、50代で収入が減る傾向が顕著に表れて来ています。
いわんや30代、40代で収入が伸び切らず、会社でもそれなりの地位につけなかっ方であればなおさらです。
こういった50代の多くは、50代から収入が伸び悩み(あるいは下がり)、生活苦に陥って、逆にたくさんの借金を抱えてしまう可能性が高くなります。
晩婚で50代に支出が増える方も
最近は晩婚化が進み、30代後半、あるいは40代で結婚する人も増えて来ました。
それから子供を持つと、教育費のピークが50代になってしまいます。
子供が、小さい頃は、それほどお金は掛かりませんが、高校生、大学生になると、面白いようにお金がなくなっていきます。
さらに、住宅ローンを組むのが遅れると、50代になっても、住宅ローンの残高がなかなか減らないという状況に追い込まれてしまいます。
収入が伸びやすい30代や40代の内に、教育費や住宅ローンの支払いの大半を終えていれば良いのですが、50代までズルズル引きずってしまうと、収入が下がる中で、さらに苦しい状況に追い込まれてしまうのです。
50代の借金苦・生活苦をどう乗り越えるか?
では、50代の借金苦や生活苦を乗り越えるには、どうすれば良いのでしょうか?
家計のダウンサイジングを
まず、50代になれば、収入が下がることを想定した上で、家計を見直す必要があります。
子供が大学を卒業して、自立したのであれば、より安い家賃の家に引っ越すなど、ダウンサイジングすることも選択肢の一つです。
ほとんどいないとは思いますが、もし、パチンコとかやっている人がいたら、将来のために今すぐやめるようにして下さい。
50代で借金を抱えてしまう方の中には、収入が下がっても、収入が多かった時期の生活の水準を変えたがらない方が多くいらっしゃいます。
しかし、収入が減れば、辛いと思いますが、生活レベルを少し下げることもやはり必要です。
すぐには難しくても、老後の生活に向けて、ライフスタイルを少しずつ変えていけるよう試みて下さい。
収入を増やす取り組みを
ただ、節約生活だけでも、借金が減らない場合は、収入を増やす努力をしていくしかありません。
もし、奥さんや子供で働ける人がいれば、お願いをして、パートや派遣などでも良いので働いてもらいましょう。
一家の大黒柱であるお父さんが、家族にそんなことをお願いするのは恥ずかしいかもしれませんが、生活苦になりそうな時は、そんなことは言ってられません。
また、自分でも副業をしながら、収入の柱を増やしていくのも一つの有効な方法です。
とにかくガムシャラに生きていく中で、人生は何とかなっていくところがあると思います。
50代からでも収入源を増やせる方法
50代からだと、「なかなか今から収入源を増やすといってもなあ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、転売やネットビジネスなど資金の要らない形で自分でビジネスを始めて道を切り拓いていく50代の方は、少なからずいらっしゃいます。
逆に、今まで自分が培ってきたスキルをうまく活かすことによって、意外とうまくいくケースもあります。
50代で新しい収入を増やす上で、重要な点は、年齢に関係なくできる仕事を探すということです。
ネットビジネスにも定年はありませんし、ネットビジネスに限らず、何歳になっても、お金を稼げる仕事というのは、それだけで心に安心感をもたらしてくれます。
債務整理で借金を一気に減らす
しかし、それでも、借金の金額が多すぎると、ちょっとした対策では、なかなか借金が減らないケースもあります。
そういった方の中には、債務整理を通じて借金を一気に減らし、老後に向けて新たな出発をしていく方もかなりいらっしゃいます。
50代で生活が苦しい方の中には住宅ローンが残っていて、債務整理をすると、家を失うことになり、老後の希望がなくなってしまうと心配する方もいらっしゃいます。
ただ、こちらの記事で最初に紹介した方も、住宅ローンを守りながら借金を減らせる個人再生の手続きで無事に借金問題を解決することができました。
また、50代の方の中には、長年、消費者金融からの借金の返済に追われていた人もいらっしゃいます。
そういった方は、借金を一気に減らせるだけでなく、逆に、お金が戻って来る可能性もあります。
実際にあなたの借金をどれくらい減らせるかは以下の方法で調べてみて下さい。
50代は老後に入る前の最後のチャンス
最近は、晩婚化の影響や雇用制度の変化によって50代で生活苦になる人が増えていきます。
50代で収入源&支出増の悪循環にハマって借金地獄に陥ると、絶望して嘆く人もいるかもしれません。
しかし、60代以降になると、お金を稼ぐのは、もっと厳しくなります。
そういった意味で、50代は老後に入る前の最後のチャンスだと思って、そのチャンスを最大限生かすようにして下さい。
確かに30代や40代の頃に比べれば、体力は確実に劣っているかもしれません。
しかし、60代や70代の人達に比べれば、50代はまだまだ若いですし、働き盛りです。
過去から見た自分は最も歳をとっていますが、未来から見た自分は一番若いので、是非、希望を持ってがんばって下さい。
旦那さんが突然リストラされ、借金まみれとなり、住宅ローンが返済できなってしまった方が、債務整理(個人再生)を通じて、生活苦から脱出した体験談はこちらの記事でご紹介しています。
40代の借金問題の現状ついては、こちらの記事にまとめています。
50代で借金があれば、早めに精算して、少しでも貯蓄を増やし、また60代以降でもできる仕事を見つけたりしながら、豊かな老後生活を過ごせるよう願っています。