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任意整理を行なうと、配偶者のローン審査に影響が出てしまうのではないか心配する方がいらっしゃいます。
例えば、「妻が借金を任意整理したら、夫が住宅や車のローンを組む際に審査に落ちないだろうか?」というように家族への影響が気になってしまうワケですね。
ここでは、任意整理後の配偶者のローン審査への影響について、基本的な考え方だけでなく例外的な話も含めて解説していきます。
問題になるのは本人の信用情報
これは任意整理だけでなく、個人再生や自己破産、全般に言えることなのですが、債務整理の対象となるのはあくまでも本人の債務のみです。
また、任意整理を行なったことで事故情報が登録されるのは、本人の信用情報のみです。
ですから、夫や妻だけが債務整理を行った後、債務整理を行なっていない側の配偶者がローンを組もうとしても基本的には問題ありません。
ローン審査で問題になる場合
ただ、もし、ローン審査で配偶者を保証人または連帯保証人として立てようとした場合、その配偶者が債務整理を行なった事故情報が信用情報機関に残っていると、そこで審査に落ちてしまいます。
また、夫が債務整理を行い、妻が専業主婦の状態で、クレジットカードやカードローンを利用しようとした場合、夫の収入証明書の提出を求められたりするので、審査に通ることは難しくなります。
類似情報として家族に影響が出ることはある?
ただ、その一方で、配偶者は生計を同一にしており、電話番号や住所を共有しているので、保証人にならない場合でもローンの審査で影響が出てしまうのではないかという話があります。
つまり、ローン会社が信用情報機関の情報を電話番号で検索すると、類似情報として配偶者の情報も出て来て、配偶者がブラックリストに載っていることが分かり、審査に落ちてしまうのではないかという考え方です。
ただ、これに関しても、信用情報機関が照会できるのは、あくまでもローンの審査を受ける本人のみです。
ですから、たとえ類似情報として債務整理を行った配偶者の情報が出て来たとしても、その配偶者の同意がないまま取得すること個人情報保護の観点からできないようになっています。
しかし、その一方で、このような意見もあります。
個人情報保護法が制定されてからは、基本的には本人の個信しか照会しません。
ただ、本人が問題なくても生計を共にしている家族が事故を起こしていた場合は、姓、住所、電話番号がヒットする確率が高いので駄目なケースがほとんどです。
これは、金融機関は見たくて見ている訳ではなく、どうしようもないんです。
実際、ローン審査の詳細はブラックボックスみたいになっていて、一般の人達が知ることはできません。
またローンの審査を行なうのは、あくまでも人間なので、その時の状況によって審査結果に影響が出る場合があるのかもしれません。
任意整理後の配偶者がローンを組む場合、基本的には債務整理を行った人が保証人や連帯保証人にならない限りは問題ありませんが、例外的に影響が出てしまうこともあるという人もいるので、弁護士や司法書士にも相談しながら手続きを進めてみて下さい。