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派遣の人は、正社員の人達に比べて、生活苦になる可能性が高いです。
実際、今、派遣社員をしている人の中には、漠然とした不安を抱いている人も少なくないと思います。
ここでは、派遣社員が生活苦になりやすい原因をまずははっきりさせて、そこから、どういった対処法を取っていけば良いのか、具体的に解説をしていきます。
目次
派遣だと生活苦になりやすい理由
生涯年収の差は約5,000万円以上!?
派遣社員と正社員は、特に若い人だと手取りの金額があまり変わらないケースもあり、問題はそれほど大きくないような気もしてしまいがちです。
しかし、生涯年収を計算してみると、その差に愕然とする方が多いでしょう。
こちらのサイトでは、厚生労働省が発表した賃金構造基本統計調査を元に、正社員と非正規雇用(派遣社員・アルバイト・契約社員)の生涯年収を算出しています。
そのデータによると、
- 正社員の生涯年収:1億6,980万円
- 非正規雇用の生涯年収:1億1,130万円
となり、その差は、5,850万円となっています。
派遣社員は、アルバイトの人よりも収入は多いのかもしれません。
しかし、正社員よりも5,000万円ほど生涯年収が低いというシビアな現実はしっかり認識しておく必要がありますよね。
いきなり収入が激減するリスク
派遣社員は、契約期間が決まっていて、満期を迎えるごとに更新をする必要があります。
ただ、契約を更新するかどうかは、会社が判断することですし、状況によっては、契約が更新されない可能性も十分にあり得ます。
また、会社の業績が悪化した場合、リストラに遭いやすいのは、間違いなく正社員よりも派遣社員です。
日本の社会では正社員の立場は圧倒的に守られているからです。
ですから、派遣社員は、もし、借金を抱えていたり、ギリギリの生活をしたりしていれば、生活は一気に困窮するリスクが高まってしまうのです。
賞与や退職金がもらいづらい
正社員であれば、賞与(ボーナス)や退職金をもらうことが基本的に可能です。
しかし、派遣社員だと、まず、賞与が出ることは、ほとんどありません。
契約の内容によっては、賞与をもらえることもありますが、正社員に比べると、その金額がショボいことが多いです。
また、退職金に関しても、もらえない可能性は極めて高いです。
一応、2020年4月1日から、同一労働同一賃金が導入されることによって、今後は、派遣社員でも退職金がもらるようになると言われてはいます。
ただ、現状では、派遣社員だと、退職金をほとんどもらえないので、契約が終了した後に次の仕事をすぐ見つけることができなければ、一気に生活が苦しくなってしまいます。
給料が増えにくい
派遣社員も正社員もスタートの段階では、それほど給与に違いがないかもしれません。
しかし、派遣社員は正社員に比べると給料が増えにくいです。
その理由は、派遣社員は、その立場上、責任をもった仕事を与えられず、補助的な仕事をするケースがほとんどだからです。
お金を借りづらい
派遣社員は正社員に比べると、どうしても社会的信用が落ちてしまいます。
そのため、銀行や消費者金融からお金を借りようした場合、審査に落ちる可能性は高まります。
もちろん、派遣社員でも審査に通りやすい貸金業者はあります。
しかし、金利が高かったり、限度額が少なかったりと、制限される側面は大きいので、派遣社員であることの現実を認識させられることに違いはありません。
中高年で派遣社員だとさらに深刻
派遣社員といっても、まだ若い段階であれば、正社員を目指してがんばるのも一つの方法です。
しかし、最近は、中高年の派遣社員が34万人を超えているという話もあります。
中高年で派遣社員だとさらに厳しい現実がまっています。
中高年だと、定年を迎えるまでの年月が短いため、これから老後資金を貯めようと思っても時間的な制限があります。
また、中高年の人だと、親御さんも高齢となり、場合によっては、介護が必要となる人も出て来ます。
そのような状態になると、さらに生活が困窮してしまう可能性が高いです。
派遣社員が生活苦か脱出するために
では、そういった派遣社員の人達が、生活苦から脱出するためにはどうすれば良いのでしょうか?
複数の収入源を増やしておく
派遣社員の人は、仕事先が一つだけだと、どうしても収入が不安定になりがちです。
ですから、複数の収入源を作ることによって、リスク分散を図ることも大切です。
正社員であれば、会社にすべて捧げざるを得ない立場になってしまいがちですが、派遣社員は、会社側とは、もっとドライな関係で結ばれているので、副業もやりやすいはずです。
今は、インターネットを使って、収入を得られる方法も増えているので、そういった環境を利用して、複数の収入源を持っておけば、精神的にも安定します。
普段から節約して貯金を増やす
派遣社員は、手取りの金額だけを見たら、それほど正社員と変わらないケースもあるのかもしれません。
しかし、前述したように、派遣社員は、突然、契約が終了するリスクがありますし、退職金など手当としてもらえるお金も正社員に比べたら格段に少ないです。
そのため、普段から、給料の一部は、半強制的に貯金に回すなどして、リスク管理に努めていく必要があるのです。
借金があれば早めに減らしておく
ただ、もらった給料の一部を貯金に回せる派遣社員の人は少ないのではないでしょうか?
逆に、生活がギリギリの派遣社員の人達は多いかと思います。
また、ここでまずいのは、派遣社員であり、かつ借金を抱えているケースです。
借金を抱えている場合、雇用が不安定になると一気に借金が増えて、貧困層になってしまうリスクが高まります。
ですから、もし、借金の返済が大変だれば、今の内から、計画的に借金を減らしていくことが大切です。
また、借金を合法的に、かつ確実に借金を減らせる方法もあるので、気になる方はこちらの方法は一度、気軽に相談をしてみて下さい。
まとめ
派遣社員は、統計的なデータや、実態を調査してみると、正社員と比べて、生活苦になりやすい理由がいろいろ出て来ることが分かります。
現在の収入で、貯金をすることができれば良いのですが、逆にギリギリの生活をしていて、かつ借金が多いと、最悪の場合は、貧困層に陥ってしまう可能性も十分にあり得ます。
ですから、今の生活が続くと、どのような状態になるのか予測をして、早い段階で対策を打っていくことが大切です。
派遣社員の人は、正社員のように会社が守ってくれる範囲が小さいので、自分で自分の身を守らなければならない事が多いですが、借金が膨らんで、どうしても大変な時は、弁護士や司法書士に相談をしながら、サポートを受けてみて下さい。