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結婚を間近に控えている方の中には、債務整理をすることによって結婚への影響を心配する方もいらっしゃいます。
実際、結婚をした後、ローンを組めなくなると、配偶者にも迷惑を掛けてしまいますよね。
また、女性の中には名字が変われば信用情報も変わってローンが組めるようになるのではと考える方もいらっしゃいます。
ここでは、債務整理と結婚への影響についてお伝えしていきます。
名字が変わるとローンが組める?
債務整理を行うと信用情報機関に事故情報(異動情報)が約5~10年登録されてしまい、その間はローンを組むなど新たな借入れができなくなってしまいます。
ただ、女性は、結婚をすると名字が変わります。
そうすると、信用情報が回復してローンが組めるようになるのでしょうか?
ただ、この場合でもローンを組める確率は低いと言えます。
確かに、名字が変わると、以前に債務整理を行った自分とは別の人として認識される可能性はあります。
しかし、その場合の信用情報は、過去に借入れ履歴やクレジットカードの利用歴がない完全にクリーンな状態なので、逆に怪しまれます。
そこで、生年月日などから照合して調べられる場合もあります。
また、消費者金融やクレジットカードでは申し込みをする際に、結婚した女性の場合は、旧姓を書くよう求めるケースが多いです。
そのため、そこで過去の債務整理がバレて、審査に落ちる可能性は高いのです。
債務整理の結婚への影響
では、債務整理後に結婚をした場合、信用情報やローンの審査にはどのような影響が出るのでしょうか?
配偶者の信用情報には影響しない
債務整理を行った際に登録される事故情報(異動情報)はあくまでも債務者本人のみの信用情報に限定されるものです。
ですから、たとえ、結婚をして生計を同一とする場合でも、結婚後に配偶者の信用情報へ影響が出ることは原則としてありません。
民法762条第1項では、
夫婦の一方が婚姻前から有する財産及び婚姻中自己の名で得た財産は、その特有財産(夫婦の一方が単独で有する財産をいう。)とする。
と定められていますが、これは財産だけでなく、借金や信用情報でも同様のことを言えます。
ですから、債務整理後にブラックリストに登録された期間が過ぎるまでは、債務整理を行っていない夫や妻の名義でローンを組んだり、クレジットカードを作ったりすることをお勧めいたします。
配偶者のローン審査に影響するケース
ただ、状況によっては、結婚後に夫婦のいずれかがローンを組もうとした場合、問題が生じるケースがあります。
債務整理をした人は連帯保証人にもなれない
債務整理を行った場合、信用情報から事故情報が消えるまでは、本人名義でローンを組むことが難しいですが、さらに連帯保証人になることもできなくなります。
住宅ローンなどで条件によっては、連帯保証人を立てるよう求めらることをありますが、その場合、別の家族にお願いをする必要が出て来ます。
配偶者の収入が少ない場合
例えば、夫が債務整理を行い、妻が債務整理を行っていないけれども、専業主婦あるいはパートでの収入のみがある場合も注意が必要です。
なぜなら、妻の収入が少ないと、それが原因でローンの審査に通るのが難しくなってしまうからです。
債務整理は結婚前に
債務整理後に結婚をした場合、確かに連帯保証人が絡むケースや配偶者の収入が少ないケースでは、ローンの審査に影響が出る時もあります。
しかし、配偶者の信用情報に影響が出ることはありません。
逆に、債務整理をしないで借金問題を抱えたまま結婚をしてしまうと、本来、夫婦や子供のために使うべきお金を借金の返済に回さなければならなくなってしまいます。
また、借金を内緒にしたまま、結婚をすると、配偶者にいつバレるかという不安を絶えず抱くようになってしまいます。
ですから、結婚を検討している人は、できるだけ早く弁護士や司法書士に債務整理の相談を行って、借金問題を解決されることをお勧めいたします。
債務整理後にローンが組めなくなるのは、任意整理の場合は約5年、個人再生や自己破産の場合は約5年~10年と期間は限定されるので、その期間を早く終えられるよう、早めのアクションを行のが良いと思います。