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親の借金を調べる方法は、今、親が死亡しているか、生きているかによって対応が違ってきます。
ここではそれぞれの場合について、具体的にどのような調査方法があるかお伝えしていきます。
ちなみに、旦那などの家族の借金を調べる場合でも、こちらでご紹介する内容は応用できるので、ご参考にして下さい。
目次
親が死亡した場合
親が死亡している場合、親の借金を調べることは、比較的スムーズに行なうことができます。
相続放棄について
親(被相続人)が多額の借金を残したまま死亡した場合、子供が法定代理人になっていたら、相続のあることが分かった日から3ヶ月以内に、すべてを相続するか、放棄するか、あるいは限定承認をするか判断をする必要があるからです。
また、親の借金を相続することになった場合、相続人数が複数いれば、遺産と同様、法定相続分に従って借金も分割して相続します。
相続放棄の手続きは、被相続人が最後の住所の管轄である家庭裁判所で行うことができます。
詳しい手続きの流れは裁判所のHPで公開されていますし、弁護士や司法書士に約数万円の費用を払って、代行で手続きを行う方もいらっしゃいます。
住宅ローンの残債はどうする?
親が住宅ローンの返済を残したまま死亡した場合、もし、親が団体信用生命保険(団信)に加入していれば、住宅ローンの借金はチャラになります。
債務者が亡くなると生命保険として残債が債権者に対して支払われるからです。
団体信用生命保険はフラット35などの例外を除いては、必須化されることも多いので、まず団信に加入していないか確認をしてみましょう。
信用情報機関に情報開示請求を行なう
また、親の死亡後に相続放棄をすべきかどうか早く判断するためにも、信用情報機関に情報開示の依頼をして親の借金を調べるのが良いでしょう。
信用情報機関の情報を調べれば消費者金融、銀行、クレジットカードからの借金を調べることができます。
親が亡くなった場合は、法定相続人、配偶者または2等身以内の血族の人が、開示請求手続きを行うことができます。
また、手続きの際は、
- 手続きする方(子供)の本人確認書類
- 亡くなった親の戸籍謄本(除籍謄本)
- 親族であることが分かる戸籍謄本
が必要です。
連帯保証人になっている場合は注意
親の借金を調べる際に、気を付けないといけないのは、親、またはあなたが借金の連帯保証人になっている場合です。
親が連帯保証人になっている場合
親が第三者の借金の連帯保証人になっている場合は、相続放棄を行うことによって、相続人は連帯保証人としての返済義務も逃れることができます。
しかし、借金を相続した場合は、連帯保証人の立場も相続されます。
また、親が連帯保証人になっていることを家族に言わなかった場合、親の死後、債権者から催促が来て初めて、発覚するケースもあります。
信用情報機関で情報開示請求を行っても、連帯保証人になっている情報は出て来ないので、注意が必要です。
ですから、場合によっては、相続放棄をする期限の3ヶ月を延長してもらったり、後から保証債務が発生しても対応できるよう限定承認を選択したりする方法もあります。
子供が親の連帯保証人になっている場合
親の借金の連帯保証人になっている場合は、親が死亡した場合、あなたに返済義務が課せられ、その分は相続放棄の対象となりません。
もし、金額が大きくと、支払いが難しい場合は、債務整理を行うことも一つの選択肢となります。
親が生きている場合
一方、親が生きている場合に借金を調べるのは少し厄介です。
なぜなら、借金というのはあくまでも債務者本人の問題であり、たとえ身内であったとしても本人の同意がないと親の借金を調べるのは難しいからです。
信用情報機関に情報開示を照会する場合も、親が生きている場合は、親の委任状や本人確認書類が必要となります。
親に無断で書類を偽装することは、有印私文書偽造同行使や個人情報不当取得という犯罪行為に該当してしまうので、ご注意下さい。
かといって、親に借金があるのか、問い詰めたとしても、正直に話してくれないケースは多いでしょう。
その場合は、以下のような方法を使って親の借金を調べるというやり方があります。
- 郵便物をチェックする
- 家の中をチェックする
- 親の貯金通帳をチェックする
- 親の友人に電話して聞いてみる
- ゴミ箱をチェックする
- 探偵に依頼する(ただし、お金は掛かります)
場合によっては、親のすべての借金を調べることは難しいかもしれませんが、大体の内容は把握できるかもしれません。
債務整理で解決するという方法もあり
実際、親が多額の借金を抱えていると、本人も借金がどれだけあるのか、よく把握していないケースもあります。
そういった時は、何を言っても話が通じないですよね。
もちろん、親の借金は、連帯保証人になっていない限り、子供が肩代わりする必要はまったくありません。
ただ、だからといって親と絶縁している訳でもないのに、親の借金をそのまま放置するのは、子供として、あまりに無慈悲だと感じてしまうかもしれません。
ですから、そんな場合は、弁護士を通じて債務整理を行なえば、借金を一気に減らせることを伝えて上げると良いでしょう。
親の借金は直接的には関係なかったとしても、子供としてはやはり何とかして上げたいと思うものでしょうから、親とよく相談をした上で、最善の方法を見つけて上げて下さい。