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借金を返済できないと、銀行などの貸金業者は不良債権の回収を専門とする債権回収会社(サービサー)に債権を譲渡する場合があります。そうなると、債権会社会社から、債務者であるあなたに取り立てが来るようになるんですね。
では、この場合、債権回収会社に連絡をして減額交渉をすることは可能なのでしょうか?この点ついて、サービサーが嫌がることなどを考えると見えてくるところがあります。
そこで、この記事では債権回収会社に分割払いをすることの有効性や減額交渉ができる可能性、そして、もっと確実な対処法についても解説をしていきます。
目次
債権回収会社への分割払いは損!?
銀行やクレジットカード会社などが債権回収会社(サービサー)へ債権を譲渡する際、金利や延滞利息の条件もそのまま引き継がれるようになります。さらに、債権回収会社に債権譲渡がされている場合は、債務者はかなり借金を滞納していたことを意味するので、すでに期限の利益も喪失してしまっているんですね。
ですから、債権回収会社は債務者に対して、原則として一括払い請求を行なうのです。
その場合、交渉をすれば債権回収会社は分割払い(分割弁済)にも応じてくれるケースはあります。そうやって債権回収会社に分割払いに応じてもらえれば、一括返済に比べたら、一時的な負担は軽くなるでしょう。
ただ、元本プラス多額の損害遅延金(延滞金)を支払うことになるので、長期的に見れば、かなり損をすることになります。
アビリオ債権回収に分割払いの交渉をした人(知恵袋より)
アビリオ債権回収はプロミス(SMBCコンシューマーファイナンス)の子会社の債権回収会社です。こちらの会社では、プロミスだけでなく、アッとローン、モビット、ジャックス、三洋信販からも債権譲渡を受けたりしています。
実際、知恵袋を見てみると、アビリオ債権回収から取り立てを受けた人が分割払いの交渉に応じてもらえたけれども、かなり厳しい条件を突きつけられたというケースもあるんですね。
北洋から30万ほど借り入れしたものがアビリオ債権回収に譲渡され、一括支払いをするよう言われたのですが、一括では支払えないことと分割で5000円で支払えることを伝えたのですが
支払い期間が長いとダメで裁判を起こす手前ですと言われました。毎月1万までならギリギリ出せることを伝えたらそれでもダメと言われ
毎月3万と言ったら最初の月は3万、次月に10万、それ以降は3万支払いで返済計画を立てられましたが
その時の電話ではそれで大丈夫ですといったのですが
正直支払いができません引用元: 知恵袋
このように債権回収会社へ分割払いをすることは、借金問題の根本的な解決策になりづらいことが多いのです。
債権回収会社への減額交渉が可能な理由
ただ、一括払いで債務を返済するのであれば、減額交渉できる可能性も出てきます。この点に関しては、弁護士も可能だという見解を出しています。
債権回収会社に対して減額交渉は可能でしょうか。
相手はアビリオ債権回収です。→可能であると考えます。
引用元: 債権回収会社との交渉
> ・元金一括返済で損害遅延金が免除された事例はありますでしょうか
> ・前途のようなケースで元金が減額された事例はありますでしょうかいずれもあると思います。
ただ、実際にどこまで対応してくれるかは債権者次第かと思いますので、実際に交渉してみないと何とも言えないところではあります。引用元: 債権回収会社との交渉について
弁護士の方もおっしゃる通り、債権者の対応次第のところもありますが、減額交渉は決してできないわけではありません。では、なぜそういったことが可能となってくるのでしょうか?
減額しても債権回収会社は儲かる
実は、最初の債権者が債権回収会社に債権譲渡を行なう場合、元々の残債よりもかなり安い金額で譲渡しているという事情があります。
そのため、債権回収会社としては、債権を買い取った金額を超えた額で回収することができれば利益が出るので、減額交渉に応じてくれる可能性が出てくるというわけなのです。
極端な例を挙げると、債権回収会社に少額の和解金を払って債務放棄(債務免除)してもらえる場合もあります。和解金が譲渡してもらった時の金額を超えていれば、債権回収会社としては利益が出るためOKなのです。
債権回収会社が嫌がることとは?
債権回収会社が最も嫌がるのは債権の回収に時間や手間が掛かることです。また、裁判沙汰に発展して、時間だけでなく費用も掛かることも嫌がります。
なぜなら、債権回収会社は常に数多くの債権を抱えており、債権の回収に時間や手間が掛かってしまうと不良債権化するリスクを抱えてしまうからです。さらに、もし、債務者が借金を返済できないと言って自己破産をしてしまうと、債権回収会社は大損をしてしまうことになります。
ですから、うまく交渉をすれば、債権回収会社は、債務者が自己破産をせず、また利益を最大化させるためのギリギリのラインで減額交渉に応じてくるでしょう。
債権回収会社との交渉術としては、そういった債権回収会社が利益を得られる仕組みや早く回収をしたいという事情を知った上で、話をしていくことが大切です。
債権回収会社は回収のプロ
ただ、ここで忘れてはならないのは、債権回収会社は回収のプロであるということです。時々、借金の時効を狙って、債権回収会社からの取り立ての連絡を無視するのが良いのではないかと考える人もいます。
しかし、そうすると最悪は裁判所を通じて強制執行され、差押えに遭うリスクがあるのでやめておいた方が良いです。
>>債権回収会社(サービサー)からの取り立てが来たらヤバイ?
また、もし、住宅ローンなど連帯保証人がついている債権が、債権回収会社に譲渡されてしまった場合、仮に減額交渉に成功したとしても、今度は、連帯保証人に対して請求が行くようになってしまいます。ですから、債権回収会社との交渉を自分で行うことはおすすめしません。
弁護士や司法書士に相談するメリット
債権回収会社は圧倒的な法律の知識を持って、交渉に臨んできます。ですから、そんな時は、下手に自分で交渉をするよりも、弁護士や司法書士にできるだけ早く相談されることをお勧めいたします。
実際、債務整理の手続きは、債権回収会社に対しても可能となっていますし、以下のサービスを利用すれば借金の負担をどれくらい減らせるか簡単に調べることができます。
また、弁護士や司法書士を通じて債務整理を行う場合は以下のようなメリットがあります。
債権回収会社(サービサー)と対等に交渉ができる
債権回収会社(サービサー)に対して自分で減額交渉や分割払いの交渉を行うとすると、足元を見られて不利な条件を呑まされてしまう可能性があります。
しかし、弁護士や司法書士や法律の専門家なので、対等な立場で債権回収会社(サービサー)と交渉を行うことが可能となります。
減額交渉や分割払いの交渉もスムーズに行いやすい
債務整理では、個人再生や自己破産などで借金を大幅に減額、または免責にしてもらうことも可能です。弁護士や司法書士は、あくまでも合法的なやり方で手続きを進めてくれるので、減額交渉もスムーズに行うことができます。
また、仮に、任意整理で分割払いになった場合でも、遅延損害金や将来利息は原則としてカットできるので、より有利な形で交渉を行うことが可能です。
時効を過ぎていれば時効の援用も可能
もし、最後の返済日を迎えてから5年を過ぎている場合は、消滅時効の期間を過ぎているかもしれません。ただ、そのまま債権回収会社(サービサー)に連絡をして、返済の意思を示してしまうと、時効が中断してしまいます。
ですから、消滅時効の期間を過ぎているのであれば、まずは弁護士や司法書士に相談して、時効の援用手続きを行うことも可能です。
まとめ
債権回収会社(サービサー)から、取り立てが来た場合、分割払いにしてもらうこともできないわけではありませんが、余分なお金を支払うことになるので、おすすめはできません。その一方で、一括払いで債務を返済することを前提に減額交渉をすれば、債権回収会社が応じてもらえる可能性があります。
ただ、債権回収会社は、取り立てのプロなので、素人の方が交渉術を覚えて対抗しようとするのはリスクが高いです。
ですから、そういった時は、弁護士や司法書士に依頼をして、債権回収会社と対等の立場に立ってもらい、債務整理という形で、減額交渉や分割払いの交渉をしてもらうと良いでしょう。
債権回収会社に対して、法律や仕組みが何も分からないまま、交渉をしても足元を見られる可能性が高いですから、早めに弁護士や司法書士に相談されることをオススメいたします。