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発達障害 騙されやすい 借金

発達障害の人は騙されやすいという話がありますが、それは本当なのでしょうか。そう言われる理由はいくつかあります。また、実際にそういった事情で発達障害の人が借金を抱えてしまった場合、何か救済策はあるのでしょうか?

そこで、この記事では、発達障害の人が騙されて借金を抱えやすい理由と解説すると共に、もし、そうなった場合の対処法についてもお伝えしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

発達障害の人は騙されて借金を抱えやすい?

発達障害の人は騙されやすいという点に関して、公益社団法人である日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会が公表した発達障害がある人の消費者紛争解決という論文では、発達障害の人には以下のような傾向があるからと指摘しています。

  • 異性の言葉を信じやすい
  • アンケートなどの勧誘をされると断れない
  • 買い物に行くと勧められるままえに買ってしまう
  • 同じものをいくつも買ってしまう
  • 契約書を読むのが面倒だと感じていまう

こういった特徴は、まさに悪質商法やお金目当ての勧誘に引っかかりやすい人の典型的なパターンだと言えます。実際、発達障害の人だけを狙って詐欺をするような人もいるくらいです。その結果、不必要なものを買わされ続けることによって、多額の借金を抱えてしまったりするケースは起こりやすくなってしまうのです。

発達障害の人は、一言で言うと純粋な人が多いです。だからこそ、人を信じやすいし、お人好しで騙されやすいとも言えます。また、頼みごとを断れないまま、ずるずるとお金を支払い続け、借金を抱えてしまうリスクがどうしても高くなってしまいがちです。

発達障害の人が騙されてしまった事例
消費者庁では発達障害の人が騙された事例を障害者の消費行動と消費トラブル 事例集という資料で紹介しています。

その中で、発達障害を抱えている20代後半の男性の話をお伝えすると、その男性は、SNSで知り合った人から「簡単にお金を稼げるからやってみませんか?」と誘われ、結果的に、60万円を相手の会社に振り込んでしまったとのことです。つまり、簡単に人の話を信じてしまうという発達障害の特徴を悪用されてしまったわけですね。

もちろん、こうやって簡単に騙されてしまうのは、一般の人でも時々起こり得るケースですが、特に発達障害の方は、そこで騙される確率が高まってしまいがちです。dすから、本人だけでなく、周りの家族なども含めて、注意をして対策を打っていくことが大切だと言えます。

発達障害の人が借金を抱えてしまった場合の対処法


では、発達障害の人が騙されて借金を抱えてしまった場合、どのような対処法があるのでしょうか。

消費生活センターに相談する

もし、発達障害の人が騙されるような形で借金を抱えてしまった場合、消費生活センターに相談をするというのも一つの方法です。各県や市町村には、消費生活センターや消費生活相談窓口が設置されているので、

のいずれかの方法で相談することができます。状況によってはクーリング・オフができたりもしますし、相手が騙す過程で不法行為が見られた場合は、損害賠償として慰謝料が支払われたケースもあります。

高い授業料だったと諦めるしかないケースも

しかし、その一方で、クーリング・オフがすでにできなくなっていたり、法的に落ち度がなかったりした場合は、消費生活相談窓口では対応が難しいこともあります。実際、その場合は、高い授業料を払ったと諦めるしかないケースがあることも事実です。

もちろん、発達障害の方の立場を考えるとやむを得なかったり、同情をせざるを得なかったりすることもあります。たた、法的にどうしようもできない場合、発達障害の方を特別対応することはできないというのが現状なのです。

ちなみに、発達障害の方も含めて障害者の方は、障害手帳を持っているケースがあり、障害手帳を持っていれば、借金を免除してもらうなどの優遇措置も受けることができるのではないかと期待する方もいらっしゃるかもしれません。ただ、残念ながら、障害手帳を持っていたとしても、借金に関して免除してもらったりするなど、何らかの措置をしてもらえわけでもありません。

>>障害者は借金の返済を免除してもらえる?

債務整理で解決する

ただ、もし、騙された結果、

  • 抱えてしまった借金の単位が100万、200万と高額である
  • 借金をする際、消費者金融など金利の高いところから借りてしまった
  • 月々の返済額が高くなりすぎてどうしても払えない

と言うような場合は、弁護士や司法書士に相談をして債務整理の手続きを行うことによって借金を減らすことができるかもしれません。たとえば、以下の方法を使えば、借金をどれくらい減らすことができるか無料で診断を受けることが可能です。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

債務整理には、いくつかの種類がありますが、

  • 任意整理:将来的な利息をカットして残債を3年~5年で分割返済できるよう貸金業者と和解する
  • 個人再生:住宅ローンの返済を続けながら、借金を約5分の1に減額することも可能
  • 自己破産:原則として、すべての借金を免責してもらう

というように、その人に合った形で手続きを行うことが可能です。これは、発達障害の人に限らず、一般の方にも言えることですが、たとえ騙されて、泣き寝入りをせざるを得ない状況に追い込まれたとしても、債務整理を行なうことによって最悪の状態を免れることは可能なのです。

まとめ

発達障害の人は、その純粋な性格から、どうしても騙されやすいところがあり、不要で高いものを買わされて、下手をすれば多額の借金を抱えてしまうケースがどうしても出てきてしまいます。ですから、発達障害の方は、どういったパターンで騙されてしまう可能性があるのか、よく認識した上で、そのようなトラブルを防げるように心がけていきたいものです。

しかし、どれだけ気を付けていたとしても、騙されて借金を抱えてしまうケースは出てきてしまうこともあるでしょう。ですから、その場合は、まずは最寄りの消費生活センターに連絡をして、クーリングオフなどができないか相談されることをおすすめいたします。ただ、消費生活センターでは解決できない事例もあります。その場合は、高い授業料を払ったと諦めるしかないかもしれませんが、借金の金額が大きい場合は、債務整理などの方法で解決できるケースもありますので、弁護士や司法書士に相談をしてみてください。

takeshi1

発達障害の人は本人だけでなく、周りの人たちのサポートも大切になってきますので、余計なトラブルに巻き込まれないように、みんなで気を付けていければいいですよね。