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奨学金で600万円を借りた場合、学生時代は気軽に返済できると思うかもしれません。
しかし、社会に出て、実際に返済を始めると、想像以上に大変なことだと気が付くものです。
そして、場合によっては、結婚など人生のプランが狂ってしまう可能性もあります。
そこで、ここでは、奨学金600万円の返済も含めた対処法について解説をしていきます。
目次
奨学金600万円の返済プランは?
奨学金を600万円か借りた場合、20年で返済するとなると、月々の返済額は、25,000円前後となります。
奨学金は、金利が0.5%未満に収まるケースがほとんどなので、最終的に支払う利息は、3万円も掛からないぐらいです。
奨学金の返済が始まる前であれば、月々の返済額が25,000円というのは、何となく返せそうな気がする方も多いと思います。
また、最終的に利息の金額を聞けば、大したことはなさそうに思う方もいらしゃるでしょう。
奨学金600万円を返済する上で生じるリスク
しかし、600万円の奨学金の返済は、一つ歯車が狂うと、ズルズル行ってしまい、様々な支障が生まれてしまう可能性が出て来ます。
仕事探しに失敗すると・・・
奨学金の返済で一番つまずきやすいきっかけは、やはり仕事です。
大企業に入って、安定した高収入を得ることができれば、奨学金を返済することに、まったく問題はないでしょう。
しかし、就職活動がうまくいかず、非正規で雇われて、給料も20万円を下回ると、月々2万5000円前後の返済は、あなたの人生に非常に重たくのしかかって来る可能性が高いです。
給料が安いと、奨学金を返済するどころか、生活を維持するのに精一杯になってしまうからです。
そういった生活が、20年続くと考えたら、気持ち的には、かなり大きなダメージを受けてしまうでしょう。
結婚することに迷いが生じる
600万円の奨学金を20年掛けて返済することになった場合、大学を卒業した22歳ぐらいから返済を始めると完済するのは42歳です。
もし、結婚をしようと思うのであれば、その前の段階で決断をする必要がありますよね。
仮に32歳で結婚をしようとした場合、通常の返済ペースなら、まだ300万円の借金が残っていることになります。
そういう状態で、躊躇なく結婚できる人は、はっきり言って少ないでしょう。
果たして、結婚後も着実に奨学金を返し続けることができるか不安に思ってしまうのは、ある意味、当然の心理です。
なぜなら、普通に考えれば、結婚前よりも結婚後の方が、お金が掛かることは明らかだからです。
特に子供が生まれたら、子供が小さい内は、共働きが難しくなって収入がガクンと下がります。
さらに、子供が大きくなればなるほど、食費や教育費で湯水ののように財布からお金が出ていきます。
現実的な人であればあるほど、そういった未来が見えてしまうので、結婚をすることに迷いが生じ、ズルズル行ってしまう可能性が高いのです。
奨学金が残っている彼氏や彼女はどう思いますか?
結婚は、あなただけでなく、相手があってのことです。
ですから、結婚を前提にお付き合いをしている彼氏や彼女がどう思うかということも非常に重要です。
逆に、もしあなたの彼氏や彼女が奨学金で200万~300万円の返済分が残っていると聞いたら、あなたはどう思いますか?
一緒に返済を手伝って上げるとうことは口で言うことは簡単に聞こえるかもしれませんが、実際は、かなり大変です。
しかし、だからといって、奨学金の返済は、本人の問題だから自分で返済をしてと突き放すのもどうかというか、それじゃ、結婚するって何なのかって話になってしまいますよね。
奨学金600万円を効率よく返済する方法
ここまでは、悲観的なことをかなり書いてしまいましたが・・・
では、この600万円の奨学金をどうすれば解決することができるのか、いくつかの選択肢をお伝えしたいます。
節約しまくる
給料が安い中で、奨学金600万円を早く返済することは並大抵の努力でできる訳ではありませんよね。
ただ、中には、超節約生活をして、一気に返済するという方もいらっしゃいます。
こちらの記事で紹介をされている方は、奨学金とそれ以外の借金を合わせると、600万円を返済しなければならなかったそうです。
そして、月収は20万円前後しかなかったとのことですが、家賃は5万円、生活費も3万円に抑え込み、毎月10万円を返済に回し、さらにボーナスもすべて返済に充てて、3年で完済してしまったとのこと。
もちろん、こういった生活を5年、10年を続けるのは、キツイですし、何のために生きているのか分からなくなって来ますよね。
しかし、期限を決めて、その期間は、とにかく返済に集中して短期決戦でがんばれば、何とか耐えきれる可能性は出て来ると思います。
副業をしまくる
節約をするのも一つの有効ですが、それとは別に副業をしまくるという方法もあります。
給料は、どんなにがんばっても、中々増えないものですが、副業であれば、頑張りによって、2万、3万と確実に増やせます。
さらに、やり方によっては月に10万円以上、あるいは数十万円稼ぐことも可能です。
副業と言っても、種類は様々ですよね。
- 確実に稼ぎたいなら通常のアルバイト
- 多少のリスクを覚悟するのであれば株やFX
- 少ない資金でやるのならアフィリエイト
- スキルがあるならSOHO
という感じで、自分のスタイルに合った副業を始めてみると良いでしょう。
単純計算をするなら、600万円の奨学金を返済するためには、
- 毎月5万円ずつ返済:約10年で完済
- 毎月10万円ずつ返済:約5年で完済
という返済シミュレーションを立てる必要があります。
もちろん、節約と副業の合わせ技で、一気に返済をしていくというのも良いでしょう。
債務整理で残債を大幅に減額してもらう
もし、どうしても奨学金の返済が厳しい場合は、債務整理で一気に返済額を減らしてしまうのも一つの方法です。
よく奨学金を返済できずに自己破産をする人がいるという話を聞く人もいるかもしれません。
ただ、自己破産はデメリットが大きいので、自己破産以外の方法で解決する方もいらっしゃいます。
例えば、個人再生の手続きであれば、残債が200~500万円ぐらいだと、100万円まで減額してもらうことも可能です。
また、奨学金の返済に追われて、生活費が足らなくなり、一般の銀行や消費者金融からの借金が増えてしまうケースもあります。
ですから、そういった方は、一度、弁護士や司法書士に相談をして、借金をどれだけ返済できるか相談をしてみるのも良いでしょう。
600万円の奨学金を債務整理する場合の注意点
ただ、600万円近くの奨学金を債務整理する場合、気を付けなければならないことは、奨学金を借りる際、保証人を立てたか、あるは機関保証を利用したかのどちらであるかという点です。
機関保証であれば、債務整理を行っても、保証会社が対応をしてくれるので問題はありません。
しかし、人的保証という形で、親や親族に連帯保証人になってもらっていた場合、債務整理を行うと、減額された分、あるいは免責になった分が、すべて連帯保証人に対して請求されてしまいます。
巷で、奨学金の連鎖破産と言われたりするのは、このためです。
特に、元々の奨学金の額が600万円だと、連帯保証人に対するダメージは、かなり大きくなってしまいますよね。
ですから、奨学金を債務整理の対象として考える場合は、その点も踏まえて検討する必要があります。
奨学金の600万円は、まともに20年掛けて返済すると、結婚にも迷いが生じやすくなるなど人生プランが狂うリスクが発生してしまうので、節約や副業をしながら、早い段階で一気に返済されることをお勧めいたします。