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発達障害 借金 免除

発達障害の方は、お金の管理を一歩間違えると、借金まみれになってしまう傾向があります。その一方で、発達障害の方は、障害者でもあるので、借金に関しても何らかの優遇措置があり、場合によっては借金の免除も可能なのでは思う方もいらっしゃいますが、実際のところは、どうなのでしょうか?

そこで、この記事では発達障害の方は借金を免除されるのかという点をお伝えすると共に、発達障害の人の借金癖を治す方法についても具体的に解説していきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

発達障害の人の借金は免除されるのか?

まず、発達障害の人の借金は免除されるのかという点について結論から申し上げると、

  • 発達障害だからという理由で借金が免除されることはありません。

しかし、だからといって希望を失う必要はないので、対処法も含めて解説をしていきます。

発達障害の方への借金の特例はない

発達障害の方は、お金の管理が苦手であったり、借金癖が付きやすかったりして、多額の借金を抱えてしまうリスクが大きい傾向がありますよね。ただ、発達障害の人の多額の借金を抱えてしまったとしても、発達障害だからという理由で、その借金が免除されることはありません。

また、発達障害の人が障害者手帳を持つようになっても、優遇措置の中に、借金返済の免除という項目はありません

>>障害者手帳があっても借金の免除はされない

ですから、発達障害の方でも、借金を抱えた場合の対応は、一般の人と変わりがないのです。

債務整理であれば借金の免除も可能

ただ、もし、借金の返済がどうしても難しい場合は、一般の方と同様に弁護士や司法書士を通じて、自己破産を手続きを行えば、借金の返済を免除してもらうこともできます

また、借金の状況によっては、自己破産ではなく、別の債務整理の手続きで、月々の返済額を減らすことによって、借金問題を解決することも可能です。

特に、障害年金をもらっている方であれば、そこから一定の金額のお金をもらえるので、その一部を、借金返済に回すことによって、自己破産以外の方法で解決法が見つかる場合もあります

逆に、障害年金で、まとまった金額のお金を持っている人が自己破産を行うと、その分が、所有財産だと見なされ、没収の対象となってしまうケースがあります。ですから、自己破産を検討していて、かつ、障害年金をこれから申請しようという方は、まず、自己破産を行って、その後に、障害年金の申請をされることをおすすめいたします。

>>自己破産と障害年金の関係

実際、発達障害の方にとって、どういった借金問題の解決法がベストなのかは、その方の借金の状況によっても異なります。ですから、具体的には、弁護士や司法書士に相談するのが良いのですが、以下の方法であれば、無料で簡単に借金問題の相談をすることができるので、ご参考にしてください。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

発達障害の方の借金癖を治すには?

発達障害の方は借金まみれになってしまったとしても、債務整理を行えば、月々の返済額を減額してもらったり、借金自体を免除してもらったりすることが可能です。ただ、発達障害の方は、元々、借金癖が付きやすいので、今後、新たな借金を増やさないよう、金銭感覚を正しく持てるような対策をしていく必要がありますよね。

発達障害のタイプは、以下の3種類に分類することができます。

  • 注意欠如多動性障害(ADHD)
  • 自閉症スペクトラム(ASD)
  • 学習障害(LD)

そこで、タイプごとの注意点と対処法についてお伝えしていきます。

注意欠如多動性障害(ADHD)の場合

注意欠如多動性障害(ADHD)の方は、

  • 多動性(じっとしていられない)
  • 注意性の欠如(集中力がない)
  • 衝動性(衝動的に行動してしまう

などの特徴があります。そのため、お金の観点から見ると、注意性の欠如から、お金の管理ができず、ついつい浪費癖がつきやすい傾向があります。特にクレジットカードを使っていると、今月、いくら使ったのかが分からなくなってしまうので、ついつい支払い残高が増えてしまいがちです。

また、ADHDの方は、その衝動性から、ギャンブルにハマりやすい傾向があるとも言われています。ですから、注意欠如多動性障害(ADHD)の方の対策としては、

  • 金銭管理は複雑にせず、できるだけシンプルにしておく(借金をする場合も、複数からは借りず一ヶ所に限定する)
  • クレジットカードを持たず、現金で管理する
  • ギャンブルや浪費に注意する

などの対策が必要となってきます。ちなみに、お金は、現金化して、用途ごとに封筒に分けておき、お金の残高が目に見える形にしておくと、管理がしやすくなります。そうすれば、無駄遣いも減って、貯金ができないという問題も改善されていくでしょう。

自閉症スペクトラム(ASD)の場合

自閉症スペクトラム(ASD)の方は、

  • 想像力や推察力の欠如
  • こだわりが強い
  • 限定、反復的な行動を取りやすく変更を指示されると、混乱してパニックになる
  • 社会性の欠如(コミュニケーション・対人関係が苦手)

などの特徴があります。そのため、ASDの方も、お金の複雑な管理は苦手です。

また、そのこだわりの強さから、欲しいものがあれば、借金をしてでもという気持ちになってしまい、衝動買いをしたり、無駄遣いをしたりしてしまう傾向があります

そして、ASDの方は、想像力や推察力が欠如してしまい、相手が良い人なのか悪い人なのか判断するのが苦手な方が多いです。そのため、人の話を鵜呑みにして、詐欺に引っ掛かってしまう可能性がどうしても高くなってしまいます。

ですから、自閉症スペクトラム(ASD)の方は、

  • お金の管理はルーティン化する
  • クレジットカードを持たない
  • ギャンブルや浪費に注意する
  • お金の誘い話には決して乗らない

などの対策を行っていきましょう。特に、発達障害の人を狙った詐欺事件も多いので、おいしい話には、十分気を付けるようにして下さい。

学習障害(LD)の場合

学習障害(LD)の方は、「聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する」ことに困難が生じてしまう症状を持っています。LDの方もお金の管理が苦手なので、貯金ができないどころか、ついついお金を使い過ぎてしまい、借金に依存してしまうケースが多いです。

ですから、学習障害(LD)の方は、お金の管理に関しては、可能であれば、信頼できる家族に任せてしまうのが良いのかもしれません。

借金癖は病気?
そもそも借金癖が病気なのか、あるいは育ちによって影響されるのかという点について以下の記事でまとめていますので、ご参考にしてください。

>>借金を繰り返す人は育ちに原因がある?借金癖は病気なのか徹底解説

まとめ

発達障害の人は、障害を持っているからといって、借金が免除されるというわけではありません。ただ、障害者であるかどうかに関わらず、借金の返済が難しければ、弁護士や司法書士に相談をして、自己破産の手続きを行うことによって借金を免除してもらうことも可能です。

また、発達障害の方は、その症状から、借金癖がつきやすい傾向がありますので、タイプ別に借金が増えてしまうパターンを認識した上で、生活習慣を改善されることをおすすめいたします。

takeshi1

発達障害の方は、既にある借金を解決する方法と、今後、借金を増やさないための対策と、両方の観点から、検討してみてくださいね。