
借金を繰り返してしまう人達は病気なのでしょうか?
実際、借金依存症になる原因には様々なパターンがあります。
ここでは、そのパターンをご紹介しながら、具体的に借金癖を治す方法をお伝えしていきます。
目次
借金依存症になる原因は?
発達障害が原因である場合
借金を繰り返す人の中には発達障害が原因になっている方もいらっしゃいます。
発達障害とは、自閉症スペクトラム障害(自閉症、アスペルガー症候群など)、学習障害、多動性障害などを総じて呼ぶものです。
この中で、自閉症スペクトラム障害の方は、特定のものに対して強いこだわりを持つ特徴があります。
それが良い方向に働くこともありますが、一歩間違うと、欲しいものがあったら計画を立てずに借金を繰り返して、どんどん買ってしまう場合も出て来ます。
ですから、発達障害だと自覚をしている人は、専門機関に相談をしたり、治療を受けたりする方法もありますが、そういった自分の弱点を自覚して、普段からお金を借りないよう心掛けることも大切です。
育ちが原因である場合も
借金を繰り返す人の中には、幼少期の時は育ちが良くて、欲しいものは何でも買ってもらえたという方もいらっしゃいます。
本当は、欲しいものがあっても我慢することを覚えないといけないのですが、甘やかされて育った子供は大人になっても欲しいものがあれば、すぐに買ってしまい借金依存症になってしまうことがあります。
借金を繰り返す原因が育ちである場合、厳密には病気ではないと言えるのかもしれません。
しかし、三つ子の魂百までという言葉もありますから、そういった性格を治すのは簡単ではないところがあります。
借金依存症は病気かもしれない
ただ、その一方で、一見、普通に見える人でも借金依存症になってしまうケースはよくあります。
例えば、借金を繰り返す人は以下のような特徴を持っていますので、該当するものがないかチェックしてみて下さい。
- 見栄っ張り
- 自分の感情をコントロールできない
- ストレスが溜まると飲酒や買い物などの浪費に走ってしまう
- 責任感がない(だらしがない)
- パチンコなどギャンブルが好き
- すぐ人のせいにする(自分の過ちを認めない)
- 借金することに対する恐怖感が湧かない
- 家族や周りの人に相談できない
借金を繰り返す人は、見栄を張って、ついつい浪費を繰り返してしまったり、自制心が働かない状態でギャンブル・飲酒、買い物などにハマっていきます。
そして、そこで出来た借金という結果に対して、反省が出来ず、逆に変に楽観的になりながら、誰にも相談せず、同じパターンを繰り返していく傾向が強いのです。
実際、借金を繰り返す原因はいろいろあります、必ずしても病気だと断定することは出来ないのかもしれません。
しかし、自分でも知らない間に浪費をして何度も借金を繰り返してしまい、借金地獄にハマってしまっている人は、心の病気、つまり精神疾患になっている可能性が高いと言えます。
借金依存症は、買い物依存症やアルコール依存症、あるいはギャンブル依存症などとも連動していたりします。
一度、依存症になると、抜け出すのは本当に困難ですし、自制心で何とか出来る範囲を超えてしまいます。
借金癖の治療(治す方法)
では、そのような借金を繰り返す病気の状態から抜けられない人は、どうすれば克服をすることが出来るのでしょうか?
カウンセリングを受ける
もし借金を繰り返す原因が心の病気であると自覚した人は、
- 精神科・診療内科
- 公的機関(精神保健福祉センターなど)
- 自助グループ
などでカウンセリングを受けてみるというのも一つの方法です。
借金癖の人達に対する更生施設というものはありませんが、こういったところでカウンセリングや治療を受けても効果は見込めるでしょう。
ここで重要なポイントは、決して一人では悩まないということです。
確かに、借金を繰り返す自分を素直に認めることは難しいかもしれません。
しかし、自分の課題を自覚できれば、それだけでも解決に向けた大きな一歩を踏み出したことになるのです。
もちろん、まずは家族に相談をするのも一つの有効な方法です。
強制的に借金を出来なくする
一つ極論を言ってしまうと、借金を繰り返してしまう理由は、借金が出来るからです。
逆に借金が出来ない状態になれば、借金を繰り返すことは出来ません。
そのために弁護士や司法書士を通じて債務整理をするというやり方もあります。
債務整理では、借金を減らしたり、利息をカットしたり、月々の返済額を減らしたりすることが可能です。
実際にあなたの借金をどれくらい減らせるかは以下の方法で簡単に調べることが出来ます。
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その一方で、債務整理を行なうと約5年~10年間ブラックリストに載ってしまうので、その期間は新たな借入が出来なくなります。
つまり、強制的に借金を繰り返すことが出来ない状態になるのです。
ただ、借金の負担を大幅に減らすことが出来れば借金が出来ない状態になっても、生活に困ることはありません。

債務整理は借金癖を治すという点では荒療治的なところもありますが、効果は絶大なので、他の方法と併用しながら一度検討してみてください。