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クレジットカードの滞納を続けていると、やがて督促状も来なくなったというケースがあります。
そういった場合は、時効を迎えていて、返済が不要となる可能性があります。
また、もし時効の援用を行った場合、信用はすぐ回復するのでしょうか?
ここでは、クレジットカードの時効の期間と、滞納が続いてしまった場合の対処法についてお伝えしていきます。
クレジットカードの時効は5年
クレジットカード会社からの返済を滞納し続けた場合、時効を迎えるのは、最後の取引日(最後に返済を行った日)から5年となります。
(ただし、裁判で訴えられて判決を取られた場合は、滞納の期間は5年から10年に延長されてしまいます。)
もちろん、その間に1円も返済せず、催促や裁判上の請求を一切受けていないことが条件となります。
実際、クレジットカード会社への滞納を続けていると、以下のように督促状が来なくなったという方もいらっしゃいます。
7年前のクレジットカードの延滞について質問です。
現在20代後半です、20代前半にクレジットカードで20万円借り、延滞しました。延滞してから催促の電話も手紙も来たのですが、怖くなって全て無視してしまいました。
最期に催告状が来たのは6年前で、それからは一切のカード会社からの連絡が来なくなった為
安心してしまい現在に至ります。
ですから、もし、滞納の期間が5年を過ぎているのであれば、時効の援用を援用手続きを行うことによって、支払い義務がなくなります。
時効の援用は、債権者に対して、消滅時効援用通知書という書面を、内容証明郵便で送ることによって手続きを行うことができます。
“消滅時効援用通知書”で検索すれば、サンプルや書き方を説明した記事がたくさんあるので、そういったものを参考にしてみると良いでしょう。
ただ、時効の起算日や満了のタイミングを間違えて援用が失敗したりするなど、自分でやると失敗をしてしまうケースもあります。
ですから、心配な方は3~5万円の費用をかけて、行政書士、司法書士、あるいは弁護士に手続きの代行を依頼するのも有効な方法です。
時効の援用をしたら信用は回復する?
では、時効の援用をすると、信用が回復して、再び、クレジットカードを借りたり、ローンを組んだりすることができるようになるのでしょうか?
実際、時効の援用によって返済義務はなくなるので、信用情報もすぐ回復しそうな感じもしますが、この点に関しては、債権者や信用情報機関によって対応が異なります。
一般的に消費者金融を中心として加盟しているJICC(株式会社日本信用情報機構)では、延滞情報がすぐに消えて、信用が回復すると言われています。
しかし、CICでは、時効の援用があった場合でも、貸倒(かしだおし)として処理され、その時点から約5年間、事故情報が残って、ブラックリスト状態が続いてしまいます。
ですから、その場合は、ブラックリスト状態が解消されるまで、新たな借入れはできなくなってしまうのです。
時効の期間を過ぎていない場合
しかし、もし、時効の期間を過ぎていない場合は、注意が必要です。
なぜなら、滞納を続けていると、遅延損害金が増え続けるからです。
遅延損害金は一般的に年率20%であることが多いので、クレジットカードで100万円の残高を3年間滞納した場合、支払額は、
100万円 X 20% X 3 = 60万円
増えてしまいます。
さらに、時効の期間が過ぎていない間は、
- 裁判上の請求や催促
- 差し押さえ・仮差え又は仮処分
- 債務の承認
によって、簡単に時効は中断して振り出しに戻ってしまいます。
ですから、こういった場合は、早めに債務整理の手続きを行ってしまうのも一つの選択肢です。
債務整理をすれば、遅延損害金を免除したり、将来利息をカットしたりしてもらうことによって、早く問題を解決できる可能性があるからです。
まとめ
クレジットカードの返済を滞納した場合、時効は5年となるので、その期間を過ぎているのでれば、時効の援用が可能です。
時効の援用によって信用が回復するかどうかはケースバイケースですが、返済義務はなくなるので、きちんと手続きを行うと良いでしょう。
ただ、時効の期間が過ぎていないのであれば、放置しておくと、遅延損害金が増え続けるので、早めに債務整理を行って解決できないか検討してみて下さい。
クレジットカードの滞納分は一気に返済できればそれがベストだとは思いますが、難しい場合は、時効の援用や債務整理などで、早く問題を解決して、信用の回復に努めていかれることお勧めいたします。